夕方18時頃、祖母の食事介護に行ってきました。小雨が降っていました。わたしはちゃりんこです。つい、つい、どうしようか迷ってしまい、道の途中で電話をしました。

あのぉ、わたし孫なんですがーいつもお世話になっています。
「あ！はいはい！」
どうですかー、ご飯食べてますか…？
「それがあんまり食べてくれないんです。口に入れても、もごもごして出してしまったり」
今日の朝昼はどうでした？
「朝ご飯は３割食べてくれました。お昼はおにぎりを１割とおかずを１割、それと高栄養ジュースを１５０cc飲んでくれました。気分が良くても、最近は食べてくれないんです。」
そうですか、わかりました…。

雨天決行。今日の祖母はすでに１人でしゃべっていました。まわりにいる高齢者の方へ話しかけているつもりなのか、目の前の幻の相手に向かって話しているのか、それとも、ただ、思いついたことを言わずにはおれないのか…。

ばーちゃん！と呼びかけて手を握り、しばらくお喋りしました。お味噌汁飲む？といって、祖母の手を一緒に添えて、飲ませてみました。少し飲みました。

今日は高野豆腐の卵とじがありました。口を開けてくれないので、とてもじゃないが、高野豆腐は入らないと見ただけで…。とりあえず、やわらかそうな卵の部分をスプーンでお口へ…。やった！入った！「…もごもご、ぺっ。」うっ！…がくっ。

白身の魚の身があったので、欠片を入れてみたけど、これも「もごもご、ぺっ。」

おにぎりの粒はどうかな、どうかな。３粒入れてみたら…。もぐもぐ。…おー！食べた食べた！

以上の様子を見ていたヘルパーさんが、高栄養ジュースを持ってきてくれました。これは２５０ccあります。これはコップに１杯、１２０ccくらいは飲んでくれました。すこーしだけほっとしました。

祖母は、もうあまり口を動かして食べる楽しみがわからなくなっているのかも知れません。口が渇いて味がわからなくなってるのかな。口の中は泡でいっぱいでした。水分はわりと摂取しているようですが…どうなんでしょう。

固形物を食べないので、胃も小さくなっているかもです。ばーちゃん、ご飯だけでも全部食べてください。ばーちゃんが元気でいてくれるから、こうして会えるんだよ。しょっちゅう来ないでごめんね、もっと来るから…。

食べない祖母を目の前にして、帰るのが辛い。でも、今日も食べてないんじゃないかと思うと、そのまま素通りするのも辛い。ときどき、どうしたらいいのかしらと思い悩む。みんな、こういう気持ちで介護してるのかなぁ…。

帰り道の景色は、行きしなの道より美しく映ります。そんな自分に、自己嫌悪。