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カテゴリ:自閉姫との事
休みだった土曜日
天国と地獄と言ったら大げさだけれども、気持ちの揺れが大きな1日だった 日曜にガッツリ寝込んで、やっと落ち着いてきたので書き残しておく まず、午前中は仕事のため1ヶ月お休みしていたお楽しみサークルへ 年末年始の慌しさとか、急に忙しくなった仕事のストレス、次女の受験でヘロヘロだったので 久々に楽しく歌えて最高に幸せだった。音楽とお仲間に感謝 家にとんぼ返りして次女を乗っけ、今度は受診ドライブ ほぼ渋滞なく1時間半ほどで病院に到着 心療科の外来待合はいつもより混んでいて、予約の3時半を少し回ったところで呼び込まれた 次女が2歳11ヶ月の時からお世話になっているDr 長女の思春期嵐のあおりを喰らって体調を崩した私も患者になって早6年目 本当に長いお付き合いになっている 前回受診からたったの3週間、簡単にまとめたレポートを渡して 殆ど学校に行っていないことなどを報告すると、Drの顔がちょっと曇った 「この時期もう授業なんて殆ど無いから勉強のことは良いとして、問題は春からのことですね 折角高校に合格したんだから、きちんと通えるように手を打ったほうがいいでしょう」 なんと2週間入院してはどうかと提案されてしまった 「短期の入院です。どうせ学校に行けて無いなら問題ないでしょう ここでしっかり生活リズムを立て直して、進学に備えませんか?」 あまりに突然のご提案に私の頭は真っ白になってしまってろくに応答できない に対して次女はなんだか嬉しそう・・・ 彼女は小学校の卒業間際にも5週間ほど入院したことがあって その時のお仲間さんたちとの楽しい合宿気分が思い出されたんだろう Drと2人どんどん話が進んでいく中、私だけが取り残される 「お母さんも突然スケジュールが狂うのは苦手かもしれませんが ただ生活リズムを整える、目的はそれだけの入院ですよ」 Drはフォローのつもりで仰ったんだろうけれど 私はスケジュールが狂うことでパニックになったことなんか断じて無い むしろ、”ただ生活リズムを整えるためだけ”に入院という判断をされてしまうことに 深い深い痛みを感じていた 家庭では無理のようだからこちらで引き受けましょう あなたでは無理だから私達がやりましょう 母親・家庭に『失格』の烙印を押されたような悔しさ・・・ ようやく少し口が利けるようになって質問 「何故今なんでしょう。3月の長い休みの間に元に戻ってしまうかもしれません」 「来週末から2週間入院している間にリズムを立て直して 卒業式までの最後の1週間を朝から登校してもらうためです 春休みに崩れたらもう一回春休み中に入院しても良いでしょう 良い形で中学校の区切りを付けて次に進んでもらったほうが良いんですよ」 そんなに?そんなに重大な事態になってるんだろうか? 次女はただ朝起きられないでグズグズしてるだけ 受験の日だって、遊びの日だって、(たまには学校だって)起きたいと思えば起きられるのに? またまた思考がグルグルしてきた私に 「今決めなくても良いですよ。土曜日入院もできますから 来週の木曜までに電話してくださいね」 忘れん坊を自称するDrが次女の名前と入院目的、曜日を走り書きしたメモを ざっくり折って胸ポケットにしまうのをボンヤリ見ていた きっと忘れちゃいけない大事な用件はここにしまうんだな、なんて考えてる私がいた 帰りの車の中、猛烈アタックで私を説得する次女 本当は現況が辛くて言ってるのかもしれないが、口元はやはり楽しそうで 私の痛みについてはとんとお気づきで無いご様子 そういう性質の持ち主であると知っているのに何だか辛くなってしまう 元はと言えばこの人が毎朝ちゃんと起きて学校に行ってりゃ無かった話ではないか あんまり悔しかったので、分かりやすく『母が悲しむ訳』について解説するも 「お母さんは結局自分が人からどう見られてるかってことに囚われすぎてるんじゃない? 先生が言ってたみたいに、もっと力を抜いて考えたら良いんじゃないかなぁ」 こんなご高説を賜るハメになってしまった 一体どの口からそんな言葉が出てくるんだ・・・泣けてくるぜ しかも的確に痛いとこ突いてくるから余計に泣けてくる 家に帰り着くまで、渋滞込み込みで2時間あまりの沈黙・・・ 最後には 「分かった。学校行くよ私・・・」 旅立ちを決意した勇者みたいな口調で次女が言った まるで大冒険みたいだが 愚かな母は旅立つ先が校区の中学校であることを忘れてあげることができない とは言え、タイムリミットギリギリまで登校状態を観察して 電話で相談ということにしなければならないだろう 次女の体調も大事だけれど、入院費を公費負担していただく身としては あまり軽々しく税金に甘えてしまうのも如何なものかと思う ちなみに今日の勇者さんは午後からご登校 冒険はそんな覚悟じゃ乗り切れないぜと思う お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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