ぽち丸が行く・・・

その後の勇者様



半日登校の翌日はお休みされていた

ニワトリが先かタマゴが先か・・・

入院を勧められて以来、以前よりもっと重たくなる勇者様の身体
もっと重くなる私の気持ち
２人してマイナス方向の刺激にはめっぽう弱いらしい

今日は毎年恒例、母を連れてのイチゴ狩り小旅行の日だった
昨夜母から次女に電話があって、気が向かなければ日を改めると言われていたが
楽しみにしてたから行くという姫

片道２時間、病院より更に遠いドライブの運転手になる私は
早く寝なければと焦っていたが、一向に眠れず
睡眠不足の目を擦りながら這うようにして起き、飲み物の用意をして次女を起こす
ところが肝心の勇者は起きられない

ピンと来る方はピンと来るだろう

楽しみにしていた日に起きられない。これはもうほぼ確定なのかも知れない

起きなくてもいいから約束した母に電話するように言い、子機を渡す

「後１時間待って・・・」
「・・・辛いならまた今度にしてもいいよ」
「・・・じゃあそうする・・・」

やっぱり母もピンと来たらしい

自分も受診以降ヘロヘロで、『子供との約束』のために無理して起きてただけなので
そのままベッドへ直行。二度寝した

寝ながらウトウト考える
入院するとしたら、衣類や生活用品を買い揃えなければいけない
買い物にゆっくり時間が取れるのはもう今日しかない

ゆっくり起きた頃にはもう次女はネットで遊んでいて、このギャップに膝がカックンとなる

「今日、買い物に行くよ」
「え？１人で行ってきてよ」

「・・・君が入院するかもしれないので、その準備の買い物なんだけど」
「私、入院するの？」

「決めるのはあなた。明日１日過ごしてから決めてくれればいいよ」
「・・・そっかぁ」

「今日起きられないの見て、どっちに決めてもいいように準備だけはしておこうって思ったの
　イチゴ狩りと温泉、行きたかったんだよね？？」
「行きたかった。私もちょっとショック・・・」

「どうせ必要なものばっかり買うんだから気にしないでいいよ
　入院してもしなくても無駄にはならないんだから」

自分の体調もいまひとつなので、週末帰宅や面会に動けないかもしれない
次女が自分で洗濯するんだけれども、毎日はできないかも
そう思って多めに着替えを用意したら諭吉さんが飛んでいった
いいのいいの。無駄なものは買ってないんだからさ

光ちゃんのコメントのレスにも書いたけれど
昨日の朝大きな交差点に赤信号で突っ込んで以来、ちょっと悟ったのかもしれない

タマゴが先かニワトリが先か・・・

あの受診がなければ、少なくとも私はこんなに苦しまなかったんだろうけれど
苦しむ必要があったのかどうか、甚だ疑問ではあるけれど
無駄ではないことをしようとしているならば、充分効果が出せるように送り出してあげたいと思う

午前中のパートさんだったはずの子泣き爺が、３交代フル稼働でやって来ている


胸も背中も肩も、石にされたように痛い


次女も同じように痛いんだってさ



明日の今頃には決断している