マーケティング旅烏

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• 言霊（ことだま）

    小中学校同期生への書簡 朝から、長いメールで失礼しますが、昨夜の勉強会で、以前紹介した友人の○○○から面白い言葉を聞きましたので紹介します。（普通知っているのかも知らないけれど、私は知りませんでした・・・）言霊の幸ふ国"日本"（ことだまのさきはうくににほん）彼から聞いたことをここで書くぐらいまで理解できていないので、インターネットで調べた以下を紹介します。＊　日本は言魂の力により幸せがもたらされる国「言霊の幸ふ国」とされており、神代の霊体を継ぐ、独自の思想をもった、すばらしく秀でた民族「日のいずる国の霊族」なのです。ですから、言葉に魂が宿るとされる「言霊」は、言葉を発する者の心構えによって、「善」ともなるが、「邪」ともなるわけです。＊霊（ことだま、ことたま）とは、一般的には日本において言葉に宿ると信じられた霊的な力のこと。声に出した言葉が現実の事象に対して何らかの影響を与えると信じられ、良い言葉を発するとよいことが起こり、不吉な言葉を発すると凶事がおこるとされた。そのため、祝詞を奏上する時には絶対に誤読がないように注意された。今日にも残る結婚式などでの忌み言葉も言霊の思想に基づくものである。日本は言魂の力によって幸せがもたらされる国「言霊の幸ふ国」とされた。万葉集に「志貴島の日本（やまと）の国は事靈の佑（さき）はふ國ぞ福（さき）くありとぞ」「そらみつ大和の國は......言靈の幸ふ國と語り繼ぎ言ひ繼がひけり」との歌がある。これは、古代において「言」と「事」が同一の概念だったことによるものである。漢字が導入された当初も言と事は区別せずに用いられており、例えば事代主神が古事記では「言代主神」と書かれている箇所がある。自分の意志をはっきりと声に出して言うことを「言挙げ」と言い、それが自分の慢心によるものであった場合には悪い結果がもたらされると信じられた。例えば古事記において倭建命が伊吹山に登ったとき山の神の化身に出合ったが、倭建命はこれは神の使いだから帰りに退治しようと言挙げした。それが命の慢心によるものであったため、命は神の祟りに逢い亡くなってしまった。すなわち、言霊思想は、万物に神が宿るとする単なるアニミズム的な思想というだけではなく、心の存り様をも示すものであった。西洋でこれに当たるようなものには、霊的な力を含んだ「霊気」（プネウマ）というものが新約聖書に登場する。「風はいずこより着たりいずこに行くかを知らず。風の吹くところいのちが生まれる。」この「風」と表記されているるものが「プネウマ」である。一般に、音や言葉は、禍々しき魂や霊を追い払い、場を清める働きがあるとされる。 これは洋の東西を問わず、祭礼や祝い、悪霊払いで行われる。神事での太鼓、カーニバルでの笛や鐘、太鼓などはその例である。言葉も、呪文や詔としてその霊的な力が利用される。 ただし、その大本になる「こと」（事）が何であるかということは洋の東西で別れる。日本人は「その実体は不可知であり、知ることは出来ないし、また知ろうとしてもいけない」と考えていた。言葉などは、まさに「こと」の「端」・「枝葉」でしかなく、「こと」自体は我々には知りがたいとされた。西洋人が、「真理とは巌（いわお）のようなものであり、その上に教会を築くことができる」と考えたり（ヘブライズム-キリスト教）、あるいは「真実を知りたければ鏡に汝自身を映してみよ、それですべてが明らかになる」（ヘレニズム-ギリシア哲学）といい、それは知りうるものであり、また実感として捉えられるものであると看做したのと好対照をなしている。 ご参考下さい。

  2006.06.23

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• お酒を飲むとどんな感じ？と小学校の同級生に聞かれて・・・

  どんな感覚かって言うと・・・。お酒での失敗は数知れず・・・でも、４７歳になって漸く楽しめるようになったという感じがします。漫画喫茶のような出来事も含めて・・・。時間、空間、肴、話、人、妄想、瞑想、空想を楽しむっちゅうか・・・。一人でも楽しいし、気のあった友達と語り合うのも楽しいし、大勢でバカな（アホな）話でお笑いも楽しいし・・・。ヤメラレマヘン！こんな安定した気分で飲めるようになったのは、ここ数年かなあ・・・。それでも、シャワーや風呂に入って酔いが覚めてくると、思い出したくない恥かしいことが遠い記憶のかなたから出てきそうな気がして、「出てきたらあかん」・・・「これは思い出さない方がいい」と思って押し込むのですが、強引に出てくるのです。そんなときは、「わあっー」とか「あほか～」とか何とか意味のない言葉を叫んでしまいます。山口瞳さんは、「ぎゃー」と叫んでしまうとか。著書「酒呑みの自己弁護」で書いています。ウチのカミサンは、「なにを反省してんねん！ハナシ、聞こうか？」とツッコミを入れます。「言えるか！」

  2006.05.24

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• お父さんは頑張っているのです。少し・・・ほんの少し優しくしてあげましょう！

  お父さんは頑張っているのです。少し・・・ほんの少し優しくしてあげましょう！二日酔で書いているので、変なところがあったらカンベン！本日午後に来客する若いビジネスマン２人に、こんなこと話そうかなあと思いながら書いて、仕事をしているフリをします。ＭＭさんがご主人のことを書かれていました。優しい感じでいい雰囲気が出ていました。私は、世の中のお父さんは頑張っている・・・と言いたいです。私が言うには、おこがましいし、僭越だけど・・・。「飲んだ翌日は這ってでも出て来い！」と新人の時に教わりました。出社してからトイレにこもろうが、営業に出て行ってサボろうが知らんが、飲みに行ったら翌日は何があっても出て来いという躾を受けました。昨日は、飲みたい雰囲気で、ＴＴを誘ったのですが、彼の返事の前に会社の先輩からの誘いがあり、同期の親友二人を交えて出掛けました。彼には、金曜日に挽回の機会をもらいます。同期の仲の良い５人がいて、その５人のガキ大将のようなのがその先輩です。この６人に、ある時期我々の上司だったＯＢを交えての家族づきあいが続いている仲間がいます。毎年夏休みになると家族全員集合して一緒に山中湖に行ってＢＢＱを楽しんだり、その上司が打つそばを楽しんだりします。子供達は従兄弟のように遊んでいます。昨日の３人はその仲間なのです。その仲間に対する思いに差はないのですが、ただ一人「ＢＢ」は特別です。なぜなら、こいつと会ったから当社に入社したし、こいつがいたから少しは人並みな社会人になれたし、家族づきあいできる仲間にめぐり合えたということがあるのです。彼とは、入社試験で出会い意気投合しました。その帰り、京橋（東京の）美々卯に「きつねうどん」を食べに行きました。そして「お前がこの会社に入るのなら・・・」と互いに言い合って当社に入社しました。彼は、鹿児島出身の田舎モンですが、きれいな標準語を話し、むっちゃハンサムで、でも温かみがあって、誠実で、きどらなくて、気さくで、サッカー部では、センターフォワードで（因みに、私は左サイドバックの汗かきです）、ウインドサーフィンが上手い大変魅力的な奴です。当然、女性にも大変人気があるのですが、そういったことに非常に「堅い」奴です。それがまた女心をくすぐるようでさらにモテルといった具合です。私たちは、悔し紛れに「宝の持ち腐れ！」「その顔をかせ！」とほざいています。社内の女性から「ＫＫ（私）さん！こんど飲みにつれてって！」と言われて鼻の下を伸ばすのですが、必ず「ＢＢちゃんもね！」と言われます。彼は、そんな誘いには殆ど乗らないのです。しかし、私が誘えば付いてくるので彼女達は私を利用するのです。「ええかげんにせえよ！」そんな彼は、当然仕事もファンタステイックでビューテイフルです。私とは違う事業会社にいるのですが、その事業会社の売上は彼で持っているようなものです。最近の当社グループの営業力は、残念なことにかなり落ちていて、仕入先販売先といった取引先との関係において上手くないことが多いのです。先日、非常につきあいの難しい地方の大手取引先のお葬式があって当社グループからも役員が大勢お悔やみに出掛けました。しかし、最近の当社グループの対応を苦々しく思っていたその取引先は、当社の人間に対して型どおりの儀礼をしていました。しかし、彼には「ＢＢは残れ！」との下命がありました。その地方の関係者、業界の重鎮がいる中、当社グループからは彼だけが居残りを許されるというような信頼を得ていたという事実が浮き彫りになりました。彼の評価はあがりグループの営業姿勢の課題がはっきりと問題となったということがありました。殿様商売になれた部門から来た経営者は、彼のそんな力にただただ敬服し、まかせるしかないのです。しかし、彼一人ですべてをやることは出来ませんので、彼は部下を育てます。そのコーチング、トレイニングは絶妙です。部下は彼を慕い尊敬し一生懸命ついてきます。彼が頑張るから皆がついてくるという感じです。取引先も、彼が後ろで見ているから彼の部下達とつきあってくれるといったところがあります。彼が、部下や取引先のために「一肌も二肌も脱いで頑張る」から、部下も取引先も彼のために「一肌も二肌も脱いで頑張る」という、もう信じられない美しい状態が出来でいます。それでも、彼が直接来ないと取引をしないっていう我侭な客もいます。そんな彼にまつわる美しいエピソードは沢山あります。しかし、そんなことが実現できるのは、彼の並々ならぬ努力があるからなのです。休日出勤も厭いません。本音は、「休みたいなあ。辛いなあ」と思っているそうです。でも、「これはやらなけれなならないから」と鞭打って出掛けるそうです。彼には、中２と小３の二人の男の子がいるのですが、あるとき下の子に「将来何になりたい？」って聞いたら「サラリーマン！」って答えたそうです。彼はあまりの平凡さに愕然としたそうですが、「何で？」って聞いたら「楽しそう！」って答えたそうです。彼は、その時「良かった」って思ったそうです。少なくとも自分が嫌々仕事に行っているようには子供達には見えていないってことが大変嬉しかったそうです。下の子は、会社には何か楽しいことがあって、楽しい仲間がいて、時々すごく楽しそうに酔って帰ってくるし、夏休みの家族旅行に行けば、そこで会う人達（不肖私達ですが）は皆いい人達で、そんな人たちとの出会いが会社にはあるんだって思っているようです。実際、親と歩くのを嫌がっている大きな子供達もそこにはやって来て、下は小１から上は１９歳までが一緒になって遊んでいます。我々はというと、他に座るところがあるのに、小さなスペースに４７歳前後のオッサン６人がひっついて座って、酒を飲み、ＢＢＱを食べて、ずっとバカな話やちょっとまじめな話をしています。カミサン達は「よく飽きないわねえ」とあきれています。それでは、毎日は問題なく順風満帆かというと、仕事は上手くいかないことの方が多いのが普通ではないでしょうか。ただ、そういった苦を苦としないように、遊ぶように仕事を楽しむということが、２４年もサラリーマンをやっていると身につくようになるのではないでしょうか。こういった考えは、ＬＡのＯＯが何時も書いてくれる京セラの稲盛さんや中村天風先生の考えでもあるでしょう。実際、そんな彼も、最近取引先の倒産に引っ掛かってしまいました。あんなに多くの案件を抱えていては取引先の管理も大変で仕方がないかなと思うのですが、不良債権を抱えるのは許されない失敗です。社内で「彼でも引っ掛かることもあるのね。ヒッヒッヒ！」って言った、おバカがいたので、「そうじゃないでしょう」って叱っておきました。遊ぶように仕事をする・・・のではなく、遊んでいるばかりの私でも、飯がのどを通らなくて胃が痛くなるような失敗交渉もあったりします。考えてみますと、仕事は、上手くいかないことの方が多くオモシロクナイことの方が多いのかも知れません。サラリーマン生活も「上手く行かんなあ」と思うことが多く、もっと「上手くいく」人生や生活があるのではないかと思ってみたりもします。これまでの人生や生活を振り返ってみますと、すべて自分が決めて招いた結果だと認めざるを得ません。しかし、冷静に思い返してみると、自分にしては「まずます」というよりもかなり楽しめている内容じゃないかなんて思ってみたりもします。でも、もっともっと楽しくするのは、これからも挑戦していくって言うのが必要なんじゃないか。逆にその挑戦こそが楽しい生き方なんじゃないかとも思えます。そうなことを考えていると、「上手くいかんことが多いけど生きていることが楽しくってしょうがない」って少し思えるようになりました。ＢＢは、入社して３年目ぐらいにＭＢＡの入学試験に合格したけど行きませんでした。それは、退社し職場や取引先に迷惑をかけること（そんなことは実際にはないのですが、彼は取引先と強い関係を結びつつあり仕事が面白くなっていた）、費用が捻出できなかったこと、そして、社会人として未熟な私が不安な顔をしたこと・・・などが理由でした。私もカンパを申し出ましたが、足しにもなりませんでした。私は後悔しています。あの時、彼の背中を強く押さなかったことを・・・。今、彼の所属する事業会社の業績は、彼らのあのがんばりにも関わらず良くありません。それは、当社グループの過去の負の遺産のせいなのですが・・・。報酬は、業績連動型ですので、あの頑張りにも関わらずあまりむくわれません。私なんかから見ていても、そこの社員は気の毒と思ってしまいます。真の実力者の彼も報酬の面ではむくわれていないのです。当社の純粋持ち株会社制度の上手く行っていないところです。彼に、「おもしろくないんじゃないか？」「あの時ＭＢＡに行くよう強く言ったほうが良かったなあ」っていったことがありました。すると彼は「それは違うよ。あのまま当社にいたから経験できたことに俺は満足している。ＹＹ（カミサン）とも結婚できたし、チビ達にも会えた。先輩、後輩、すべてではないけど尊敬できる上司（実名で言ったのだけど）、そしていろんなことを教えてくれて可愛がってくれる取引先の皆さん。何よりお前らに会えたこと」・・・もう泣けてきます。「だから、これからの人生、もっともっと楽しくするためにがんばるんだ」と言いました。友人を例に出しましたが、世の中のお父さんは、「上手く行かんなあと思いながらも、自分の生きてきた道を喜び、そして明日に向かって進もう」なんて思っているのではないでしょうか。そう考えると、「お父さんは頑張ってる！」と言いたくなります。もちろん、「お母さんも頑張っている」ことは知っています。そんなお父さんに、もう少し優しくしてあげてください。今でも十分に優しいとは思いますが、もうちょっとだけ・・・お母さん！

  2006.04.06

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• 北朝鮮の門を開けよう！

  この日曜から昨日まで、ＮＨＫが北朝鮮のリポートを毎日１時間３日間放送しました。丁寧な取材に時間を掛けたものですが、一部では、日本政府の情報作戦だというウワサです。ＢＳでの放送ではないのですが、北朝鮮、韓国、中国、在日朝鮮コミュニテイー、米国、ロシア、旧東側諸国へのプロパガンダでベルリンの壁の崩壊のようなことを板門店で実現しようとしているということです。＊拉致被害者の家族を区別してはいけませんが、横田めぐみさんのご両親の思いは早くかなえてあげたいというのが世論でしょう。特にお母様は、拉致された娘の身の危険が迫る恐怖を超えてこの問題に正面から取り組んでおられます。その勇気と真の愛を思えば、今もっとも尊敬すべき日本人であるという声には心から賛同します。

  2006.04.05

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• 「横田めぐみ」さんと「白鵬」のお母さん

  「横田めぐみ」さんと「白鵬」のお母さん日本人で今一番尊敬すべきは、横田めぐみさんのお母さんであろう。めぐみさんを救出するための活動や発言は、ならず者国家の北朝鮮を刺激し救出すべき娘の身を危険にさらすことになるかも知れない。しかし、それを敢えて強行な手段での問題の打開を主張されている。その腹決めには尊敬せざるを得ない。日本で一番深い愛を持った強いお母さんである。一日も早いめぐみさん救出を心から願う。私に出来ることがあれば何でもやりたい。白鵬のお母さんは、場所後のインタビューと大関昇進後のインタビューで、「日本の皆さんには、息子を可愛がってもらって本当に有難う・・・」と答えていた。その表情と声からは、愛する息子への思いとその息子に優しくしてくれた日本人への感謝がともに優しい母の心が出ていてこちらも優しい気分になった。関脇の時に既に「間違っても横綱」と言われた大器。稽古に精進して早く綱をしめてもらいたい。相撲ついでに朝青龍について。もっと稽古して圧倒的な強さを見せて欲しい。今までは記録だけがライバルだったであろうが、白鵬があがってきた。琴欧州もいる。稽古さえすれば、まだまだ地力は圧倒的だ。連勝につぐ連勝を見せて欲しい。私は相撲ファン暦35年だが日本人力士にはこだわりません。

  2006.03.30

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• 「いかなご」で春到来！絶妙の甘辛で美味。関西人の面目躍如！

  関西人にとって、「いかなごの釘煮」は春の到来を告げる。毎年、この季節になると宅急便が待ち遠しい。東京在住の私には、母が造ったもの、親戚のおばさんたちが作ったもの、友人たちが作った「釘煮」が続々と届く。それぞれがそれぞれの家庭の味で、それぞれが絶妙にうまい。絶妙の甘辛である。甘辛に対する関西人の舌の確かさを感じることができる。ビールのつまみに良し、あつあつのご飯に乗せて良し。飽きるところを知らない。この週末に期待したい。＊「いかなご」って何？ご参考下さい。www.ne.jp/asahi/kobe/uotomo.com/shokai.html - 28k

  2006.03.17

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• 序章：出張は役得か？出張ジャンキー

  「何処行くの」「あらいいね」と言われる「出張」。何が良いのであろうか。サラリーマンの役得と思われているところもある。しかし、それは出張する人の出張目的と行動と心掛け、そして「あらいいね」＝「役得」と思う人の心根の問題だと思う。でも正直に言ってしまえば役得はある。しかし、その役得を仕事の「おこぼれ」と考えるか、大きなチャンスと考えるかが問題である。出張は旅である。旅は多くのコトを与えてくれる。人生の大部分を会社に捧げるサラリーマン。家族との時間や自分の時間を犠牲にして働くサラリーマンが、その仕事に埋もれ沈むこともなく反対にその「旅の役得」を大いに利用して自分の人生に生かす。自分を磨く。そういったことを楽しむ。そしてその成果は、費用を出す会社、時間を犠牲にする自分自身と家族に大きく還元する。そんな生き方を楽しむことに病みつきのサラリーマン。それを「出張ジャンキー」と呼ぶ。私はまさしく出張ジャンキーである。その出張ジャンキーが出張の途上で、或いは先々で見たコト、聞いたコト、体験したコト。そして思ったコト。本書はそんなこんなを書き留めた日記のようなものである。情報は少なく、洞察は浅いが出張の日常からみえるヒト、モノ、コトを自分の行動記録として残したいという気持ちから書いた散文である。 では、出張の役得とはどのようなものであろうか。＊個人旅行では行かない様々なところへ行ったことがある。＊行った先で体験や経験を積み重ね五感を磨くことが出来る。即ち、「見たり、聞 いたり、臭ったり、味わったり、触ったり」して感覚を磨く。＊知識、情報が豊富になる。＊人のネットワークが広がる。ビジネスのネットワークだけでなく友人知人が増え る。＊夫婦の関係において新鮮さを保つことができる。しかし子供達との関係において は問題。（個人差はあるが）＊趣味を深めることができる機会がある。（これも個人差はあるが）＊通勤地獄から解放される。＊会社に行かなくて良い。（これも個人差はあるが）＊古い友人に会って旧交を温めることができる。 それぞれについてもう少し詳しく説明する。＊個人旅行ではいかない様々なところへ行ったことがある。・これは、行ったことが「あると無い」では全く違う。私は、国内海外色々なとこ ろに行ったが、そんなところの観光地、旧所名跡に立ち入ったことはほとんどな い。自慢できるのは、駅、空港、ホテルなどの事情についてさすがに把握できて いることである。 旧所名跡は、移動中の車の中から見ただけだ。しかし、土地感があるというこ とは良いことだ。実現するかどうかわからないが、引退後に家内と各地各国を旅 する時もパッケージツアーに頼ることなく当地の魅力を紹介することができる。＊行った先で体験や経験を積み重ね五感を磨くことが出来る。即ち、「見たり、聞 いたり、臭ったり、味わったり、触ったり」して感覚を磨く。・車の中から見たに過ぎないと言っても実物を見たことにより得る刺激は写真や映 像で見て得た刺激とは違う。出張は場所を変えて生活をしながら仕事をするので あるから当然寝て起きて食事をして町を歩き買い物もする。その中で「見たり、 聞いたり、臭ったり、味わったり、触ったり」といった体験を「持つと持たな い」ではやはり感性を磨くといった点では全く違うであろう。＊知識、情報が豊富になる。 ・メデイア（本、新聞、TV、インターネット）を通じて情報や知識を得ることも楽 しいが、やはり滞在地の情報や事情について、その当地で当地の空気を吸いなが らそこに暮す人々を見たり、話を聞いたり、話をしたりすることで得られるもの は違う。そこに仕事があり出掛けることが出来たが故に知ることができるわけで ある。＊人のネットワークが広がる。ビジネスのネットワークだけでなく友人知人が増え る。・取引先をはじめ仕事を通じて知り合った相手やその家族と仕事を超えた付き合い をする関係となることがある。この付き合いは、仕事上で互いに助け合ったり、 或いは互いのネットワークを使い援助したりすることで付き合いは深まり、また 拡がる。そのネットワークの中で仕事や趣味の情報交換をしているとその国、都 市、地域の様子、文化の理解が深まる。 国内海外問わずそういった友人は財産である。仕事の関係者だけでなく滞在の 度に寄るレストランのシェフや日本食堂のお鮨の職人さんなども含まれる。特に 苦しい出張の場合、こういった人達に会えるのを楽しみに日程を消化していくと いうこともある。＊夫婦の関係において新鮮さを保つことができる。しかし子供達との関係において は問題。（個人差はあるが）・毎日会話がないと寂しくてしようがないという夫婦は別として、2～3週間顔を合 わさないと結構新鮮なことがある。単身赴任のようにその期間が長いと切れてし まいそうな気もするが…。しかし子供との関係という点では別だ。私は特別な教 育方針はもたないが、基本的な躾に気を配り会話を絶やさなければ結構まともに 育ってくれるのではないかと思う。下の娘は地元の学校へは行かなかったので1年 生の時から私が出張しないときは二人で通勤通学をした。途中の駅までであった がその間二人でしゃべったとりとめもない話が親子の関係を豊にし彼女の躾にも なった。しかし、上の息子とは土日は徹底的に遊んだがウィークデーは話をする 間もなかった。今のところ結果は問題なくいい親子関係が出来たし素直に育って くれていると思っているが、やはり毎日少しでも会話があった娘の場合と比較す るともの足りないというか、もう少し共有する時間をとるべきだったかと少し後 悔している。＊趣味を深めることができる機会がある。（これも個人差はあるが）・鉄道ファンや航空マニアであれば移動そのものが楽しくてしようがないであろう し、読書が趣味なら移動中にその時間は有余るほどある。写真ファンであればス ナップ写真ぐらい撮る時間と手間はあるであろう。絵を描くのが趣味であればス ケッチする時間はある（かな？週末は問題ない）。スポーツ観戦であれば夜接待 がなく時間があれば可能であろうしローカル試合をホテルの部屋でゆっくりとＴ Ｖ観戦するという手もある。音楽鑑賞も同じか。グルメ派であれば毎日3食はどう せ食べなくてはならない。少しこだわれば趣味を深められる。ジョギング派は、 朝早起きすれば各地ジョギングコースを楽しむこともできる。しかし、サイクリ ング、ゴルフ、美術館や名所旧跡めぐりは時間が掛かるので週末を過ごす長期出 張でないと難しい。その他世の中人の趣味は様々であろうが工夫すれば出張を大 いに利用して趣味を深めることができるはずである。しかしこれは本人のやる気 しだいというところが大きい。その気がなければただ移動して仕事して飯食って 寝て帰ってくるということになってしまう。＊通勤から解放される。・東京大阪の通勤地獄に耐えているサラリーマンに限られるが…。通勤の無駄は、 時間とコストとストレスである。私の場合片道50分掛かる。平均からするとまだ 良いほうであるがその土地に住むことに多大なコストが掛かっている。 住宅事情に関して東京は異状である。東京に住んでいると関西でも天国に見え 　る。私のコストと通勤時間をそのまま関西にスライドすると1.5倍の広さで緑溢れ　る静かな環境の家で暮すことができる。場所を厭わなければ2倍の広さの家も楽勝　である。　　次にストレスである。混んでいる時間帯であればオジサンのお腹に押され振り　返れば臭い息を吹きかけられる。かといって女性人に囲まれれば心はハートマー　クが点滅していいかというと最近はそうではない。自意識過剰のお姉さんに睨ま　れてしまう。「何で…」と思うオネエサンの方に睨まれることが多い。もめて面　倒なことになるのは嫌なので離れようとするが、込んでいる電車では身動き取れ　ない。ふんばる強い足腰が必要である。そんなことでストレス倍増だ。第一新聞　も本も読めない。果たして時差出勤となる。帰りは帰りで足が重い。車両を選べ　ば混み具合は朝ほどではない。しかし、酔っ払いは臭い。が、これは私に関して　は言えない。臭いと感じるのは年に数日であり他のほとんどは私がたぶん迷惑を　掛けている。　　この無駄をそのまま受け入れないために早朝通勤し「勉強の場、体力増強の　　場、リラックスの場」とする工夫をするのであるが、出張時はこの時間をはるか　に良い環境で「勉強の場、体力増強の場、リラックスの場」に変えることができ　る。＊会社に行かなくて良い（これも個人差はあるが）・会社や職場の状況にもよる。同僚や上司の顔を見たくないという程度のことを言　っているのではない。しかし、出社すると結構煩わしいことがあるのは正直なと　ころである。無駄な会議が多いのは当社の問題であり私自身の問題であることに　違いないのであるがこれを振り切ることができる。＊古い友人に会って旧交を温めることができる。　・各地に散らばっている友人と会って、一献傾けながら、昔を懐かしみ近況を報告　し合い時事について語り合うのは本当に楽しい。しかしその時間を作るのは大変　だ。会いにいく費用も大変だ。年賀状だけのやりとりで気が付くと20年以上会っ　ていない友人がいる。というよりそういう友人が殆どである。一時期あれほどつ　るんでいたのにである。　　　そこで出張を利用しようということである。しかしこのアイデアを実行できた　のは最近である。それまでに20年経っていた。私だって出張先で旧友と会って飲　むというような時間を作る。そんな出張ができるのは今だってなかなか出来ない　が、もちろん自腹であるが１泊延長して時間を作るのである。朝一番の列車なり　飛行機に乗れば９時に出社できる地方都市はある。家族には済まないが金曜であ　れば土曜の午前中にゆっくり帰ってくれば良い。子供達に手が掛かったころは無　理であったが、最近はカミさんもこういったことをしても特に何も言わなくなっ　た。　　ただ、この行動は出張規程に違反しているので万一の事故の際には労災は適用　されないし社内的には自分だけでなく上司にも責任が及ぶことは自覚しておかな　くてはならない。しかし、この禁を犯しても旧友達と会うのは本当に楽しい。事　故はうまくないがこの程度で就業規則云々をいうような会社の先は長くないと思　ったほうが良い。この行動は、上司に断ってするものでもないし仮に断りを入れ　られたってその上司にはどうすることも出来ない。聞かされたら「就業違反」と　答えざるを得ない。従って、万一の時は全て自己責任であること自覚しておこ　う。出張の役得を利用するのであればこれくらいのリスクを持つのは当然という　自覚は常識であろう。（あんまり調子いいことばっかり書いて若いサラリーマン　に勘違いされてもまずいので老婆心ながら明記しておきます）　出張ジャンキーの「役得」とはこういうことであろう。しかし、「あらいいね」という一言の期待に応える「役得」もあることは事実である。その懺悔は次回に続けよう…。

  2006.01.05

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• 魅力ある価値を提供する「ものづくり」への挑戦

  今年もあと一日である。世間は、本日が最終営業日であるところが多いようであるが・・・。今年も西に東に北に南によく動いたが成果を残せたであろうか自問してみる。良い返事をする自信はない。精一杯やったかと言うと、その場その時はそうでも少し後から振り返れば全力を出し切らなかった自分が見える。マーケターとして立てた年初の抱負はどうであったか？＊ 魅力ある価値を提供する「もの」を創造する。＊ その経済活動を通じて社会貢献する。＊ この創出のロジステイックス（サプライチェーン、バリューチェーン）に関わる人達が関わってよかったと思える仕事をする。＊ 部下達が毎日会社へくることが楽しく思える仕事の進め方をする。＊ 上司、先輩達が、今更ながらだろうけど後輩のために一肌脱ぎたくなるような仕事の進め方をする。＊ 上記の実現のために、ロジステイックス（サプライチェーン、バリューチェーン）の現場を徹底的に歩く。そして、＊ ただ飲みたいから飲むという酒は少々控える。（アル中的飲み方は控える）＊ 自転車3000ｋｍ／年＊ カミサンに優しくなる。（決して暴力をふるってはいませんが、もっと優しい言葉を聞きたいという）創ったモノは現状の中ではソレナリニ魅力あるはずであるが、本当に目指したイノベイテイブは実現できなかった。会社を説得できなかったのである。説得できないのは説明する材料が貧困であるからであろう。そんな貧困な材料しか集められないのは、現場の歩き方の質において挑戦が足りなかったのだ。そうだ挑戦が足りなかったのだ・・・。アイデアを仕事につなげてイノベーションを実現する・・・今年のパフォーマンスは大したことがなかったと自白して年末の反省としたい。【東京】

  2005.12.28

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• 鼻をすすっちゃいけません。

  今年の正月はインスブルックに滞在してスキー三昧を楽しんだ。ゴンドラリフトで６歳前後の女の子と両親と一緒になった。延々と滑り降りてきてそのまま乗り込み、手袋と帽子を脱ぎほっとしたところでその両親と話し始めた。日本からきたとか、今年は雪が少ないとか、街に宿泊しているとか、どのコースが閉まっているとか開いているとかいったようなことを話していた。が、前の女の子が時時顔を上げて私を見る。何かにシンクロしている。で、はたと気づいたが、私が鼻をすすり上げるのと同時に顔を上げる。ひょっとして躾として厳しく言われているのか。もちろん、鼻をすすり上げる音は不快だし、日本でも躾として厳しく言われている。カミサンも娘に厳しく躾た。でも、その時、私はさほど激しくすすり上げたわけではなかった。その子が神経質な子であったのか。いやひょとして･･･。完全なマナー違反。ドイツオーストリアハンガリー圏、或いはゲルマン文化圏では非常識な行為なのだろうか。人前でオナラをするようなものなのか？ドイツオーストリア人（ハンガリーには４度ほど行ったことがあるが述べ１０日ぐらいの滞在なのでよくわからない）は人前でも「ブー」っと、それはものすごい勢いでものすごい音をたてて鼻をかむ。２６年前、学生時代に始めての海外旅行で来た時、その音を聞くたびに恥ずかしい思いをした。（結構純情であった）あれは、日本人が日本でやったらかなりマナー違反、ということもないが注目を浴びる。鼻をすするということはそういうことなのかなあ。インスブルックのホテルでビールを飲みながらそんなことを思った。カミサンにどのように思うか聞いたら「そうなんじゃない」と軽い返事であったが…。未だインスブルックに雪は降らない。初すべりはあきらめか！【東京】

  2005.12.06

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• 転職の話が来た。面接に行きました。

  自己実現をするためには今の環境に甘んじてはいけないと常に思っている。現在の会社に対する忠誠、感謝、尊敬はあるが環境をかえることに躊躇はしないつもりである。自分が思っている「真」の生き方に対する挑戦欲が萎えたら直ぐに環境を考えるつもりであるが、実際にそのような氣合が入っていない時はそういった戒めに気づかないものであろうから手帳に書いて目を覚ませるようにしてある。今回の話は、全くの強豪ではないが関連業種業態の企業からであった。自分の評価がどの程度のものか、また、自分のプレゼン力がどの程度のものかを確認するために面接を受けた。短期間に3段階の面接を受けた。＊ 部長面接：同僚仲間として働くレベルの面談。販売、技術、管理の3名との面談。同社が抱える課題に対する私の考えと同社の私に対する期待について受け答えし、かつ同僚として働ける相性を評価された。もちろんこちらからも評価した。同社については、依然から社風、文化についてかなり研究していたし、業務においても製造に協力してくれるベンダーが同じであったりして、こちらも理解していた。今の会社と社風は違い、一般的にも私としては意見はあるが理解できる範囲＝評価できる範囲であった。＝＞コンサルタント会社からは、即戦力と評価されたとの話で次の面接に進んだ。＊ 日常的に報告する役員面接。国内担当、海外担当、管理担当の各役員が出てきた。全体としてピリッとしない。質問が的を得ない。会話の中にも現場感がない。このクラスに現場感がない企業は、体質として古い。これまでの私の評価通りであった。この人達に私を使えるかと思った。使われる気はないが、提案や報告をするのにキャパやポテンシャルのない人間が上にいたのでは挑戦的な事業は進まない。そんな環境での仕事を私は求めていない。今でもかなりのレベルの環境と思うがもっと高いレベルの違った環境で自分を磨き自分を高めるのが転職の動機である。」＝＞そのまま、社長面接へ＊ 社長と常務の面接であった。社長がほとんど応対。さすがに事業や仕事に「志」をもって取り組んでいるとあって、現場感覚も鋭くこちらの発言の本質を掘り下げてくる。なかなか感じが良い。常務はほとんど話さない。自分達の事業上の数字の目標は話すが創造しようとする価値目標は話さない。偏見で話せば、そういったタイプは自分の立場や個人的成果を強く気にするタイプか？　社長は、さらに鋭く質問してくる。私としては、プライドもあるので、悪い評価は受けたくない。最終の決断はこちらでしたい。従って、全力で答えてしまう。社長は、「その期待に当社は応えられるかなあ」と言った。私も入社後のミスマッチが心配であるが、同世代の部長達の印象には手応えを感じていた。さらに年収については、今と同レベルは自信なさそうであった。私としては、仕事の内容で決めるつもりであったので「基本に考えたいが、相談には応じる」と答えた。今より挑戦的なミッションで、権限が大きく、会社の事業に対する「志」が強ければ自分を磨ける環境と理解するつもりであった。社長と部長にはそういったものが感じられるが、担当役員達からは目標の内容に合致するモノを感じられない。失望感を感じる複雑な気分であった。しかし、面談の雰囲気は、あとは条件の調整だけといった感じで終わった。＊ コンサルタントには、迷いを報告した。彼は、それなら進めないと言った。結局、この転職話はここで終わった。私にも強烈な動機は起きなかった。先方も、平取締役の私を使う自信がなかったらしい。部長達も、私と仕事がしたかったら消極的な平取締役を突き上げ社長にその旨を訴えるであろうし、社長もだらしない部下を叱咤し目標への到達するための必要策として決断するであろう。部下が使い切れないと判断し決断するとはその程度の「志」であったかと我田引水する。そういった組織を改革しながら事業を作っていくのは面白いが、今の環境でもできる挑戦である。今日も、我が社の社長と打ち合わせたが、10年先輩の彼とは入社以来23年間の付き合いである。緊張感ないなあ。束縛を嫌う射手座は結局1人で自由に生きていける環境を求めるのか。組織を昇るにつれ自己実現から遠ざかる気がしてならない。最近家族の理解を得て一人で行動して深く考えることを続けているが答えが出ない。いや答えは出ているが勇気がないだけか…。【東京】

  2005.10.31

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• 何でこんなにビールばかり飲んだんだろう！そりゃ美味いからだろう。20年間３６５日2リッターで14600リッター飲みました。

  学生時代は、酒は飲めたが飲まなかった。クラブやクラスのコンパ。たま～にある合コン。といった時は飲んだ。が、美味いとは思わなかった。何を飲んでも同じであった。友人の下宿に集まって馬鹿話をしながら飲んだ時は、楽しくビールが少し美味しかった。お酒よりもミックスジュースに凝った。休みで大阪に帰省すると、高校時代の友人とミックスジュースの美味しい喫茶店を探索し一人2杯飲みながら話こんだ。いわゆる、「大阪ミックスジュウチュ」である。会社に入り、上司達に連れられビールを飲みだした。会社の目の前にビヤホールがありそこが溜り場になっていた。1年後、名古屋に転勤になり、単身赴任の支店長の晩飯に付き合って飲んだ。ビールが美味くなりだした。その後、28歳頃からこの46歳になるまで殆ど毎晩飲んだ。日本に居れば、東京であろうが出張先であろうが、普通に２リッター多くて3リッター。海外出張では、客飯になるとワインとなるのでそうは飲めない。ホテルに帰って1リッター飲まずにはおれない体になった。当然帰宅は午前で、子供が小さい頃はカミサンともめた。むちゃくちゃもめた。夏休みの高原旅行に出掛ける朝、泥酔して帰宅し2時間の睡眠後車で出かけた。必死で運転し高原のホテルについてヤレヤレと思ったところ、子供達は楽しみにしているのだからと言われ休憩を禁じられた。ホテルのプールに、ウオータースライダーという山の中を曲がりくねって滑り降りる大きな滑り台があり娘を抱いて滑った。私のパンツは競泳用で生地が滑り台と相性が悪く上手く滑らなくてフンドシ状態になりバランスを崩した。娘Mは不安定な様子から恐怖で私にしがみついた。それで私はさらにバランスを崩した。パンツと滑り台の相性はますます悪く、極端に滑るところと極端に滑らないところが交互に来て非常に不安定で滑り台から飛び出しそうになるところも出て私自身も不安になってきた。完全二日酔いの心臓は恐怖で倍速で脈打った。娘Mには「怖くないよ～」となだめるように言ったつもりが、自分が怖いものであるから声が震え、その異様な雰囲気に娘はますます怖くなりしがみついた。とにかく滑り台から飛び出してはいけないともがいているうちに不意に滑り台がなくなった。滑り台から飛び出したのである。次の瞬間、高原の冷たい、本当に冷たい水の中に突っ込んだ。終点のプールに突っ込んだのである。本来ならその時まだ泳げない娘Mを水面上に掲げる予定であった。小学校時代水泳部でキャプテンで、35歳で50メートルを35秒で泳いでいた私には何でもないことであった。しかし、娘Mをしっかりと抱きしめ二日酔いの心臓を高鳴らせて高原の極冷えのプールに突っ込んだ。娘Mはしっかりと水を飲み、水中から出すとおもいっきり泣いた。娘Mをプールサイドのカミサンに手渡した途端私の体がヒンヤリした。「あっ心臓が止まる」と思ったが停まらなかった。死ぬかと思った。死ぬかと思いながらプールサイドに上がった。長男Sは呆然とこちらを見ていたし、娘Mは不信感一杯の目で私を指差し何か言った。そしてカミサンは、「酔いは醒めた！」と高原のプール以上の冷たいトーンで言った。こんなこともあったが、私は飲みつづけた。お客様が来る。会議の延長。そして仕事にかこつけ友人と飲む。休み以外家で晩飯を食うことはなかった。しかし、休日は500ｍリッター～1リッター程度しか飲まなかった。平均２リッター／日か。結婚して15年間こんな感じであったが、46歳になって、そしてこの春から家で晩飯を食うようになった。仕事の環境が変わり、社内にも取引先にも飲む人が少なくなった。それで少しづつ直帰するようになった。カミサンは、「電話してくれないとご飯用意していないよ！」という。それで帰るコールもするようになった。今、外で飲むのは週１回で多くて2回である。本を読む量が圧倒的に増えた。今まで出たとこ勝負みたいな仕事の仕方であったが、遅まきながら勉強してみようと思う。週末の100ｋｍサイクリングを続けた結果体重は5ｋｇ落ちベストバランスである。今秋の健康診断が待ち遠しい。20年間３６５日2リッターは、14600リッターは、80リッターガスが入る私の車の満タン182.5回分である。ウン？大したことないなあ～。しかし、何でああ毎日飲んだのであろう。そういう時代であったのかなあ。今日は給料日でもあるし飲みにいこうかなあ！【東京】

  2005.09.22

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• カラヤン先生の助言を聞いた小澤征爾を見習ってみたけれど！

  カラヤンの先生の助言を聞いた小澤征爾を見習ってみたけれど！私は、通常5時30分に起床する。6時40分に家を出て7時30分に会社に着く。ここから1時間30分は「自分の時間」である。本を読んだり、勉強したり、新聞読んだり、ボーっと夢想したりして過ごす。この習慣は、1990年に初めてアメリカに着た時から続いている。それまでは、9時始業の会社に9時に着くような生活であった。夜は、取引先、同僚、先輩、上司、友人達とほとんど毎日飲み歩いていた。30歳～43歳の間、出張以外は深夜帰宅であった。独身の寮生活の間は問題なかったが結婚後は揉めた。非常に揉めた。43歳から少しずつ減り、46歳の今夜出かけるのは週に1，2回である。カミサンは、「どうしたの？」と心配顔である。9時に出社していたころは、何も考えなかった。読書量は圧倒的に少なかった。出張中の移動が唯一の読書時間であったが、新聞読んで、音楽聞いて、昼寝をしたらそれで終わった。私がはじめて買ったLPレコードは、小澤征爾指揮シカゴシンフォニーのベートーベン「運命」シューベルト「未完成」であった。当時、小澤の音楽活動が日本で報じられることは殆どなかった。小澤は、NHK交響楽団にボイコットされた。保守的な先輩演奏者に「出る杭」として「徹底的に叩かれた」そして、「こんな日本に二度と戻らない」と泣いて出国した。という。この時、小澤に批判的な日本のマスコミが小澤の自宅に押しかけた。小澤は留守であったが、親父さん（開作さんといったか？）が応対して言い放った。「私の息子が自信を持っていったことだ。間違いがあるはずはない。正しい意見だ」この話は、小澤に関する幾つかの本を読んで覚えている中から「大体」の記憶を辿ったので、正確ではないかも知れないが、凡そあっているはずである。私は、小学校中学校で先生や規則の強引さに反発して度々問題を起こしていたので、小澤のその精神に憧れた。ましてアメリカの数々のメジャーオーケストラを振って常任指揮者を得た活躍はヒーローであった。しかし、日本のメデイアは、ヨーロッパで認められなくては本物ではないと負け惜しみを言っていた。私の少年時代のヒーロー、小澤は、早起きであった。前日深酒しても翌朝は朝早くから勉強している。譜面を読んでいるということを彼の本だか、彼の友人の本（武満徹）で知った。小澤は、若いころは良く寝たそうである。（昼寝は、今では日課としてとる。）カラヤンのアシスタントとしてリハーサルに立ち会っている時でも眠ってしまうことがあったらしい。ある時、カラヤンが言った。「オーケストラだけでなくオペラもやりなさい。西洋音楽を演奏するなら、オペラを振れなくてはだめだ。オペラを振るためには、西洋の文学、哲学、宗教、文化、民族文化、オーケストラ音楽、歌、コーラス、劇、バレーを勉強しなくてはだめだ。音楽を愛する音楽家として、知らない音楽を残して死ぬようなことがあっても良いのか」と示唆されたという。小澤は、好きな音楽で知らないことを残して死ぬなんて耐えがたい。眠っている場合ではない。しかし、夜はどうしてもお酒を飲んでリラックスしたい。そうしないと明日の創作に自信がない。一生続けることに自信がない。そこで彼は、夜は一日の興奮を冷ましゆっくりお酒を飲もう。そして、勉強は朝早く起きてやろうということで、どんなにに深酒しても、4時には起きて勉強すること40年（位ではないかと思う）私はなるほどと思った。私も夜遅く帰って朝9時に出社して新聞も週末に読むような状況。これでは「アカン」と思ったが、行動に出る気合が出なかった。そして、1990年初めてのUSA出張でシカゴに来た。時差ボケで早朝4時にボー－と窓の外のミシガン湖を眺めていた。1月で外はマイナス10度以下の厳しい寒い朝であった。しかし、湖沿いに走るミシガンドライブは、ダウンタウンに入ってくる車の隊列が流れている。目を町側へ移すと、隣のビジネスセンターのオフィスは順番に電気がついていく。（掃除のためというのもあったけど．．．）「なんだ、アメリカ人だってよく働くじゃないか！」フレックスタイムで早く仕事を切り上げて、夕方は家族とのQuality timeというのもあったろうが、その後付き合うことになった私の取引先の皆は、早朝から本当に早く働く。そこで、私もその出張から帰国した時、時差を利用した。朝早く目が覚めたらそのまま出勤した。6時台の通勤は別世界であった。酒臭いオッサン（私もそうであったが）や誰が近寄るかといったおばさんやお姉さんとノノシリアッタリ、コヅキアッタリすることのないストレスフレーな通勤であった。暢気な当社の同僚は誰も出社していない。静かな書斎であった。当時は、パソコンはあったが、メールもインターネットもなかった。新聞を読んだり、本を読んだり、英語を勉強した。9時までは、絶対に業務に入らなかった。これはコンプライアンス違反であろうか。そんなミミッチイことを当社は言わなかった。それ以来、私はその快適さを動機に４時間～5時間睡眠を原則に早朝出勤、早朝勉強を続けてきた。どれほどのことが私の身についたか知らないけれど、すくなくとも通勤のストレスで神経をすり減らすことはなかったし、今になって時間を惜しむことはない人生を送れているかなとは思っている。（その内容についての反省と決断できなかった数々の選択についての悔いは多いが、今後はそのようなことがないよう生きようと思えば救われるか！）この生活パターン16年。午前中は。創作エネルギーの必要な仕事を割り振り、午後は、その創作を創作どおりに形にする（書くだけ）といった仕事や、創造的生産的でない会議出席にしている。これでまあまあ持ってきた。今回の出張では遂に時差にアジャスト出来なかった。結構飲んで帰ってきて、必死で歯を洗って（昔、そのまま寝て虫歯になって偉い目にあった教訓から）気持ちよくベッドに入って熟睡していたら突然3時ごろ目が覚める。メールを見て興奮するといけないのでメールは見ない。（会社からのメールは気に障ることが多い。昔、頭に来て上司に電話して或いは反論のメールを書いて偉い目にあった。男の後輩を泣かしたこともある…いうことはしないように、ならないように…）、この日記を更新する。そしてまた少し眠る。合計4時間か５時間の睡眠かぁ。日本との時差を考えれば、昼寝に相当する。このまま帰国すると昼間眠くなるってことか。え！ということは、昼寝のパターンでこちらへ来たということか？以前、もっと頻繁に東へ西へ出張していた時は、現地時間への順応は早く苦にならなかった。但し、帰国すると猛烈に眠たかった。これは会社が嫌いなだけか！というわけで今日は、昼前の便でシカゴへ移動して仕事は少しだけ。明日のネタは、世界で一番おいしい「マックのハンバーガー」にしよう。【Toronto】

  2005.09.06

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• 5時間のエアロビクスで体脂肪率17％：自転車　de ダイエット＝＞死ぬまで、飲んで、食って、恋愛するゾ！

  ロードレーサーに乗って3年目になる。春から秋に掛けては、自宅にいる週末の1日はほとんど自転車で出かけている。大体80ｋｍ～100ｋｍ走る。多摩川、荒川、奥多摩、山中湖、戸隠。家族とは別行動のお一人様状態である。前にも書いたが、多摩川沿いを走っていてすれ違う自転車乗りの半分がどう見たってオーバー40歳である。派手なレーサージャージにレーサーパンツにサングラスで一見わからないけれど、よく見ると同世代である。その昔の自転車小僧が、このところの格段に向上した自転車の性能とメカニズムの美しさに再び「虫」がうずき出して復活したということであろう。少年の頃のお小遣いではどうにもならなかったが、（今でもあまり大差はないが…）少しは融通のきく「なけなしのへそくり」で、少年の頃にかなわなかったリベンジを果たしたということであろうか。自転車、楽器、鉄道模型、オーデイオ、ビンテージカー、といった、ちょっと小銭の掛かる趣味の世界は、元気なオジサンで一杯である。で、ダイエットであるが、先日、家人の友人家族と恒例の海水浴へいった時のお風呂に「体脂肪計」があって測ってみた％ところ、「17％」で喝采された。痩せていても体脂肪率が高いという人もいるので、その数字の評価は慎重でなくてはならないが、友人達の体つきと比較しても、「そういや痩せたな」という成果を得た。体重は、３ｋｇしか減っていないが．…。先日も、初めて一緒にゴルフをした仲間に「お腹出てないね～」と誉められた。カミサンは、最近は私の体を見ていないのでその違いがわからない。自転車に乗り始めた頃は、「あんまり効果ないなあ」なんて思っていたが、最近俄然その効果を信用するようになった。私は、ビールをがぶ飲みしめちゃめちゃ食うが、太らなくなった。やはり効果を得るのには「継続」が重要か！そこで100ｋｍ、5時間のエアロビクスのように激しくなくても、週に1回自転車での散歩は如何であろうか。ダイエットの効果あると思うけどなあ。要は、継続が肝心なのであり、自転車には継続できる要素があると思う・ 近所を1～2時間自転車で散歩をする。・ 自転車のいいのは、景色が程よく変わり飽きない。・ ウオ－キングやジョギングでは、遠出にも限度があり、また体力的にも 辛い。＝何行苦行は続かない。・ 自動車のスピードでは、景色を楽しむ余裕がない。また、気楽に停車し たりコース変更できない、ガソリン代がいる。・ 自転車では、街の再発見が沢山できる。・ 探検気分である。遠出では、老若男女問わずワクワクするものである。 童心にかえり気持ちもリフレッシュできる。・ 自転車の購入に一度投資すれば、あとは「水」代とおやつ代くらいでラ ンニングコストが安い。・ 全国的にサイクリング専用道路が整備されつつある。・ 河原や丘の緑溢れる中風を感じながら走るのは、本当に心地よい。・ おしゃれ！である。自画自賛すぎるかもしれないけれど、次の休みに自転車を見て、近所の地図を見てみよう。俄然自転車で出掛けてみようと思うはずである。ダイエットは、その楽しく溌剌とした気分の結果としてついてくる。ハズである。

  2005.08.22

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• 洗濯機で小錦を洗うな！　そして、明日からお一人様の夏休み

  洗濯機で小錦を洗うな！　そして、明日からお一人様の夏休み自宅の洗濯機がつぶれた。カミサンは１５年も持った（持たせた…とおっしゃる）のだから寿命だという。買い換えろという。大事に使ったのだけれどもう限界とおっしゃる。私は知っている。洗濯物をつっこみすぎて重量オーバーで回転しない水槽を！カッタンカッタンと変拍子の音を立てて中々回ろうとしない脱水機を！私はあの音を聞くと、脱水機の中で小錦が偏って回っている気がしてならない。小錦を脱水機に入れたら、「それはつぶれるで！」と言いたい。旧式の洗濯機は水道代が高いとおっしゃる。もう好きにしてくれ…。というわけで、国民電器産業製のドラム式洗濯機がやってきた。明日から、お一人様の夏休み。家族とは別行動で信州へ行く。家族との海水浴は先週すませた。空気が完全に停まっている静かで清清しい高原でお一人様だ。お一人様をnegativeに考える向きもあるが、私にはこんな至福な時はない。家族といる時もいいが、友人達とつるむのも楽しいが、一人はいい。年末年始は、５泊７日の氷河スキーに行ったが全く孤独を感じなかった。早朝、関越をスキー場に向かって走っていると、屋根に一組のスキーを乗っけて車を走らせている同世代のお一人様を見る。早朝黙々と滑る同世代のスキヤーがいる。ビール片手に昼飯食っているスキヤーを見掛ける。多摩川で、奥多摩で、単独行のサイクリストに会う。「一人って楽しいですよね！」自転車、そば、ビール、山菜、昼寝、読書、…の休日。来週の半ばまで投稿もお休み。【東京】

  2005.08.05

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• サーファー艇フリー

  サーファー艇フリーウインドサーフィンに凝っていた20年前、ボードは、「サーファー艇フリー」とか「サーファー艇フリッパー」という名前であった。今のボードは何と言うか知らないけれど、スラロームタイプのコンパクトでスマートなものだ。そんな中に、我々のボードを持ち込んだら「ウワ～軍艦がきた～」「でっけー」と言って笑われるのか。それとも尊敬されるのか。仲間と行った海には同じ世代の連中しかいなかった。女の子はハイレグだ。夏休みに行った海も、海水浴場だから家族連れもいたはずであるが、ウインドサーフィンの海の出し入れは、遊泳区域害であったから浜の隅で楽しんでいた。だから、家族連れの記憶がない。自分に子供が出来て海水浴へいってびっくりしたのは、砂浜で大股開きで砂遊びをしているお母さんや、くじらの浮きにまたがって波乗りをしているお母さんの大きなお尻が突然目の前に現れることであった。見ると同世代である。昔ハイレグ、今…。でもちょっと面影あることを彼女達の名誉のためにことわっておこう。ほとんどが、マダイケル！男性陣も対したこと言えない。ビキニパンツをはくととんでもないオゾマシイことになる。しかし、私は、かろうじてではあろうが、3リッタービールを飲むも、１００ｋｍサイクリングで１７％の体脂肪率を維持している。海水浴場って本来こんな雰囲気だったんだと思いながら、日がなのんびりと過ごす浜辺の一日は楽しい。時々、何とかボードと言う波乗りようの短いボードを持って沖へ出る。オバサンのイルカだかクジラだかが来ない沖へ出る。波に揺られていると幸せな気分でいる。仕事をしている場合ではない。この夏も海に山に遊ぶぞ！【東京】

  2005.07.28

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