La Vie・音楽とともに ~標高1,000mの高原だより~

2006/01/23(月)16:22

演奏会後の充足感

楽しむは音(136)

「満ち足りている」・・とは、まさにこんな気持ちを言うのでしょう。今日は、地元出身のピアニストの方の演奏会に、1麻呂と行ってまいりました。雪が心配されましたが、わたくしの祈りが通じたのか、幸いにも空は持ちこたえてくれました。 彼は、数年前の音コンで入賞もしていて、昨年までフランスに留学されていた方です。フランス仕込みの繊細で優雅で、洗練された素晴らしいピアノを聴かせて下さいました。 4年前、ある国際コンクールに出場する彼のために、地元のオケが壮行会を兼ねた演奏会を企画し、コンチェルトを共演したのですが、この4年のご成長ぶりが、今日の演奏会にはっきり表れていて、「ご立派になられたわ」と感激もひとしおでございました。嗚呼、なのに、1麻呂ときたら、「熱情」のフィナーレでなんと眠ってしまいました。あの、フォルテッシモの嵐のような、熱情のフィナーレで、どうして眠れるのでしょう! 終演後、感激のあまり、楽屋へとうかがいました。お花の用意もない失礼なわたくしでしたが、彼は、にこやかにお話しして下さいました。彼とわたくしには、共通の知人がおり、彼もわたくしも、その方には大変お世話になっているのでございますが、わたくしがその方のお名前を話題に出すと、すぐに、わたくしの名前を「ああ、Aさんですね」とおっしゃったので、びっくりいたしました。そしてしばし、緊張から解き放たれた彼と、今後のことなどをお話しし、楽屋をあとにいたしました。 素晴らしい演奏会は、人の心を豊かにしてくれます。ここ2週の週末続けて、良質の音楽に触れることができて、心から幸せを感じているわたくしでございます。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る