La Vie・音楽とともに ~標高1,000mの高原だより~

2007/02/08(木)21:36

テンポとタイミングが大事!

楽しむは音(136)

昨夜FMから録音した、ウィーン・フィルの演奏を聴きながら、晩ごはんの用意。 今夜は、麻呂父が明太子のスパゲティ、麻呂達はナポリタン。 我が家は、時々、家族が違うものを食べることがございます。麻呂達の偏食が一因の こともあれば、わたくしの気まぐれでいろいろ試したりすることもあります。 このような時は、あれこれ準備に手間がかかります。 コンポからは、ニコライ・ズナイダーが独奏を務めるブラームスのヴァイオリン協奏曲が。 指揮はヴァレリー・ゲルギエフ。 第1楽章。ズナイダーくん、音はたいへん綺麗なのですが、線が細く、時折オケにかき消されて しまう箇所がいくつかありますねえ。実に残念。 カデンツァの手前。あっ、そこ!その一音を外すヴァイオリニスト、案外多いのです。 第2楽章。「アダージョ」とはいうものの、ちょっとゆっくり過ぎませんか? 丁寧なのは良いことです。でも、「丁寧さ」=「ゆっくりめのテンポ」が、必ずしもその曲に合って いるとは限らないのですね。よくわかった気がいたします。 あ、ここへきて、スパゲティがもうすぐ茹で上がるというのに、麻呂父達は、アイスクリームと ビールを買いに行くと言って出かけてしまいました。 スパゲティですよ、スパゲティ! 今出かけたら、いちばんおいしいタイミングを逃してしまうことになるではありませんか! 知りません、わたくし。 麻呂父のお皿に盛ったスパゲティにバターと明太子をほぐして乗せ、あらかじめ茹で上がる 時間を見計らって炒めておいた野菜などのフライパンにスパゲティを入れ、ナポリタンを 仕上げました。 絶妙なテンポとタイミングで出来上がったスパゲティ! 嗚呼、それなのに、食べる人間がいないなんてっ!! 奇遇にも、音楽も料理も、テンポとタイミングが大切なのだということがあらためてわかった気が するわたくしです。 まだ帰ってこない彼ら。 もう、知りません。続く、プレートル指揮のブラームスの2番の交響曲を、どっかりと座って 「フテ聴き」することにいたします。 あら。瑞々しい音楽だこと!5月の風が恋しくなるようなブラームス!これはハマるかも。

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