|
テーマ:好きなクラシック(2326)
カテゴリ:楽しむは音
次々に現れる若手の演奏家のライヴ演奏やCDを聴き、その中から、自分の「お気に入り」を 見つける楽しみを持つことを、私たちは知っています。 親しい音楽仲間のAさんから、ベン・キムさんのCDをいただきました! 彼は、昨年のミュンヘン国際音楽コンクールピアノ部門での覇者で今年24歳。 日本ではあまり話題になりませんでしたが、韓国系アメリカ人である彼を、本国アメリカ、 そして韓国のメディアでは大きく取り上げ、とりわけ韓国では、いくつもの音楽雑誌の 表紙を飾るなど、大ブレイクが見られたようです。 そんな彼のピアノは、ずっと気になっていましたが、日本でのリサイタル時にも都合がつかず、 今まで聴く機会がありませんでした・・。 F.ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調op.35「葬送」 W.A.モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番ホ長調K.282 ピアノ・ソナタ第2番ヘ長調K.280 C.ドビュッシー:ベルガマスク組曲 以上のラインナップでの収録。彼のお得意らしく、日本のリサイタル時にも演奏された曲目です。 う~ん! CD演奏を聴き、思わず唸ってしまいました! さすがは名ピアニスト、レオン・フライシャーの愛弟子。 いいえ、それだけではありません。 まず、彼の天性の純粋さが、音に表れているのです。 彼のショパンの瑞々しさ、モーツァルトの緻密な音運び、ドビュッシーの健康的な色気・・。 殊にドビュッシーは、はっとするような左手のささやきが素敵です。 今宵は十三夜。 彼のクリアな音色の「月の光」を聴きながら、月を愛でることにいたしましょう。 あなたには若手のお気に入りがいらっしゃいますか? 「若手のお気に入り」を見つけること。 それは、いうなれば、「自らの未来へ、希望をつなげる冒険」、「終わりのない旅」でもあるのです。 彼の今後に、今、大いに自らの希望を託したい思いの私です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 23, 2007 10:17:14 PM
[楽しむは音] カテゴリの最新記事
|