2008/09/20(土)10:02
レコード盤の楽しみ♪
先週末、実家で、自分が使っていた部屋の洋服ダンスに、実家にはないはずのものを見つけました。
レコードプレーヤーです。
観音開きの扉を開けると、そこにひっそりとあったのです。
昔のステレオデッキのものは、父が既に処分してしまって、このプレーヤーは、まったく見覚えが
ありません。
父に聞くと「知らないゾ」との返事。
外出している弟に電話をすると「オークションで安く手に入れて、自分のレコードを全部、MDに
入れたあと、当分使わないからそこに置いたんだ。よかったら無期限で貸してやるよ」と。
うれしいーーーっ!!!!
実家にある自分のレコードと、昔よく聴いていた、父の数枚のレコードも、プレーヤーと一緒に
家に持って帰りました。
帰宅後、1麻呂に頼んでアンプに繋いでもらい、手始めに、20年以上聴いていないショパンの
作品集をターンテーブルに載せました。(ショパンは当時、私のアイドルでした・・。)
ああ、懐かしい音です!アルゲリッチの卓越した技巧が際立つ、スケルツォ第2番!
B面は、一度も聴かなかった、同じくアルゲリッチの弾くソナタ第2番。わあ、これも気迫のこもった
凄い演奏!
メカオタクの1麻呂は、興味津々!!
小学校の放送室で、針のないプレーヤーを目にしたことはあったそうですが、実際の音を聴くのは
生まれて初めてで、私と一緒に、しばしの鑑賞タイム。
「プチプチいってるね」
「これはレコードの傷の音。あと、盤の歪みがそのまま音に表れるから、よく聞くと、音が伸びたり
縮んだりしているでしょ」
「うん、面白い」
そう言いながら、レコードの中心部のラベルの上に、小さなおもちゃを置いて、それがぐるぐる
回るのを見て楽しんでいます。私の宝もののレコードだけど、まあ、いいか。彼にとっては、新鮮な
出来事だったのですし・・。
デジタルの音源にすっかり慣れてしまった昨今ですが、久しぶりに、こうしてアナログの音に接して
みると、忘れてしまっていた、あの、針を下ろす瞬間のときめきが甦ってきました。
黒いレコードが回転する様子も、そこだけ時の流れがゆったりとしたようで、なんだか、贅沢な
気分に浸れました。
レコードの音を聞くと、脳のα波がたくさん出る・・という話を思い出しました。
忙しい日常に、ほんの少しのゆとりを持てる気がするレコード鑑賞。
ちょっとクセになりそうな予感です。