La Vie・音楽とともに ~標高1,000mの高原だより~

2008/09/20(土)10:02

レコード盤の楽しみ♪

楽しむは音(136)

先週末、実家で、自分が使っていた部屋の洋服ダンスに、実家にはないはずのものを見つけました。 レコードプレーヤーです。 観音開きの扉を開けると、そこにひっそりとあったのです。 昔のステレオデッキのものは、父が既に処分してしまって、このプレーヤーは、まったく見覚えが ありません。 父に聞くと「知らないゾ」との返事。 外出している弟に電話をすると「オークションで安く手に入れて、自分のレコードを全部、MDに 入れたあと、当分使わないからそこに置いたんだ。よかったら無期限で貸してやるよ」と。 うれしいーーーっ!!!! 実家にある自分のレコードと、昔よく聴いていた、父の数枚のレコードも、プレーヤーと一緒に 家に持って帰りました。 帰宅後、1麻呂に頼んでアンプに繋いでもらい、手始めに、20年以上聴いていないショパンの 作品集をターンテーブルに載せました。(ショパンは当時、私のアイドルでした・・。) ああ、懐かしい音です!アルゲリッチの卓越した技巧が際立つ、スケルツォ第2番! B面は、一度も聴かなかった、同じくアルゲリッチの弾くソナタ第2番。わあ、これも気迫のこもった 凄い演奏! メカオタクの1麻呂は、興味津々!! 小学校の放送室で、針のないプレーヤーを目にしたことはあったそうですが、実際の音を聴くのは 生まれて初めてで、私と一緒に、しばしの鑑賞タイム。 「プチプチいってるね」 「これはレコードの傷の音。あと、盤の歪みがそのまま音に表れるから、よく聞くと、音が伸びたり 縮んだりしているでしょ」 「うん、面白い」 そう言いながら、レコードの中心部のラベルの上に、小さなおもちゃを置いて、それがぐるぐる 回るのを見て楽しんでいます。私の宝もののレコードだけど、まあ、いいか。彼にとっては、新鮮な 出来事だったのですし・・。 デジタルの音源にすっかり慣れてしまった昨今ですが、久しぶりに、こうしてアナログの音に接して みると、忘れてしまっていた、あの、針を下ろす瞬間のときめきが甦ってきました。 黒いレコードが回転する様子も、そこだけ時の流れがゆったりとしたようで、なんだか、贅沢な 気分に浸れました。 レコードの音を聞くと、脳のα波がたくさん出る・・という話を思い出しました。 忙しい日常に、ほんの少しのゆとりを持てる気がするレコード鑑賞。 ちょっとクセになりそうな予感です。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る