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La Vie・音楽とともに ~標高1,000mの高原だより~

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January 13, 2009
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カテゴリ:こころとからだ
悪いことといいことが同時に起こった一日。


今朝の新聞で、女子高時代の同級生が昨日亡くなったことを知った。

いつも明るく前向きで、あっけらかーんとしていて、独特のほんわかした雰囲気が魅力だった彼女。

ああ、それなのに、何故か彼女は波瀾万丈の人生を選んだ。

10代で最初の結婚、その後苦労して離婚、再婚を経て、計4人の子供を授かる。

が、30歳の時に病魔に冒され、大きな手術を受けた。

その病気のハイリスクのファクターは、「未婚」「晩婚」「出産歴無し」「40代以上」というから、

わからないものだ。彼女はその対象からことごとく外れていたのだから。

その後、ずっと元気で幸せに暮らしていると思っていたのに・・。

いったい彼女の身に何があったのだろう。


午前中、幾人もの友人と連絡を取り、彼女をめぐる思い出話や「もっと早く会いたかったよね」と

異口同音に語り合いながら、散々な思いで過ごしたが、午後はどうしても避けられない約束があり、

気持ちが切り替えられないまま車で出かけた。


その時。

車中でつけたFMから流れてきたのが、このアンスネスの弾くヤナーチェクだった。

家でも何度となく聴いているこのCDだが、アンスネスの紡ぐ透きとおった音の糸と、目の前に

広がる、雪を抱いた山々と、肌を切るような鋭利な空気が、この時初めてひとつとなって私の心に

錦を結んだ。

しっかりしなくちゃ。



結果、出向いた先で、無事役割を果たし、互いに有意義でよい時を過ごし、私にもこの上ない

益をもたらしてくれた。



長い一日を終え、思ったこと。

彼女の訃報、さまざまに乱れる自らの思い、そしてアンスネスのヤナーチェク。

そのすべてが、今日一日のうちに結集したことは、決して単なる偶然ではないという確信を得るに

至ったのだ。

目には見えない何かが、確かに私を後押ししてくれている。

生きてゆくことの意味を、またひとつ、投げかけてもらった厳寒の一日だった。





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Last updated  January 14, 2009 08:30:05 PM
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