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テーマ:好きなクラシック(2325)
カテゴリ:こころとからだ
今朝の新聞で、女子高時代の同級生が昨日亡くなったことを知った。 いつも明るく前向きで、あっけらかーんとしていて、独特のほんわかした雰囲気が魅力だった彼女。 ああ、それなのに、何故か彼女は波瀾万丈の人生を選んだ。 10代で最初の結婚、その後苦労して離婚、再婚を経て、計4人の子供を授かる。 が、30歳の時に病魔に冒され、大きな手術を受けた。 その病気のハイリスクのファクターは、「未婚」「晩婚」「出産歴無し」「40代以上」というから、 わからないものだ。彼女はその対象からことごとく外れていたのだから。 その後、ずっと元気で幸せに暮らしていると思っていたのに・・。 いったい彼女の身に何があったのだろう。 午前中、幾人もの友人と連絡を取り、彼女をめぐる思い出話や「もっと早く会いたかったよね」と 異口同音に語り合いながら、散々な思いで過ごしたが、午後はどうしても避けられない約束があり、 気持ちが切り替えられないまま車で出かけた。 その時。 車中でつけたFMから流れてきたのが、このアンスネスの弾くヤナーチェクだった。 家でも何度となく聴いているこのCDだが、アンスネスの紡ぐ透きとおった音の糸と、目の前に 広がる、雪を抱いた山々と、肌を切るような鋭利な空気が、この時初めてひとつとなって私の心に 錦を結んだ。 しっかりしなくちゃ。 結果、出向いた先で、無事役割を果たし、互いに有意義でよい時を過ごし、私にもこの上ない 益をもたらしてくれた。 長い一日を終え、思ったこと。 彼女の訃報、さまざまに乱れる自らの思い、そしてアンスネスのヤナーチェク。 そのすべてが、今日一日のうちに結集したことは、決して単なる偶然ではないという確信を得るに 至ったのだ。 目には見えない何かが、確かに私を後押ししてくれている。 生きてゆくことの意味を、またひとつ、投げかけてもらった厳寒の一日だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 14, 2009 08:30:05 PM
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