東野圭吾「夜明けの街で」
~15年前の殺人事件がまもなく時効を迎える。妻子持ちのサラリーマン渡部はその容疑者=秋葉と不倫の恋に堕ちた~
先日、お友達の
椎子☆さんがこの本のことをブログに書いていたのを見てその日記に私は…
「不倫しちゃうお話!?サザンの歌をオマージュに、東野圭吾が書き上げた小説だったって本当!?「LOVE AFFAIR~秘密のデート」っていう曲みたいです」とコメント。
このサザンの曲は松嶋菜々子と椎名桔平がでていた不倫のドラマに使われていたものだし、どんなものなのだろう?と興味があったので読むことにした。
読む前からだいたいこういうものなんだな~みたいな…自分の中でお話をつくりあげていたのだけど・・・。
全然違かった。
本をあまり読まない私が3時間ほどで一気に読んじゃった。
読んでいて途中くらいから殺人事件の真相はわかったけど、そういうことだった・・・とは。
ネタバレになるのでここでは言えませんが。
ちょっと最後は「あれ?これで終わりなの?」と思ったり。
妻子持ちの人とつきあうにはそうとうの覚悟が必要だな。
大事なイベントの時は彼は家族と・・・が当たり前だからじっと一人で耐えなければならない。家庭をこわさないように秋葉が海外に行く・スキー旅行に行くと嘘をついたりしていたのにははっとさせられた。
でも渡部は友達の協力で秋葉に会えた・・・どんどんとはまっていっているあたりを読むと恋するせつなさを十分かんじとれた作品だったかなとも思う。
浮気と不倫・・・う~ん 今の、今まで過ごしてきた私の価値観では理解するのはむずかしいけど、渡部も最初はそう思っていたわけだし。人はどうなるかわからないものだな。
胸がしめつけられるような恋を最近していないので、どういう形であれ「恋愛」できてある意味うらやましいというか。
このままの生活(朝早く会社に行って残業して家に戻るだけ)だと本当に出会いがないなと感じている今日この頃。
毎日顔を会わせるのは会社では妻子持ちの役員達か一回り下の新入社員しかいない。ある人が恋愛対象で気になってを目で追うなんてことはこの何年もしたことがない。仕事で会社全体を見渡せてるけれど、ちゃんと電話応対できているかな?と心配の目で見るだけだもんな。