ONE～一つの命

2007年12月14日

カテゴリ：木村美紀さん

最近、空港や駅、学校などの公共施設などで見かけられるようになりました。

　　　　　　　　

　　　　　　　

AED、自動体外式徐細動機です。

病院で使われる心臓カウンター（電気ショック）と同じ機能ですが、AEDは２００４年７月から、一般市民でも使用できるようになったそうです。

クリスマスソング

があちらこちらで流れるようになり、身も心も浮き足立つ私ですが、先日、中学校の学校保健委員会に出席してきました

保健委員の生徒を中心に、成人保健委員の保護者、先生方を交えて、あるテーマについて話し合い保健に関する意識を高める事を目的としています。

今年のテーマは“救急法を学ぼう（心肺蘇生法・AEDの使用法）”

資料として、「ある野球部の生徒が胸に硬球をうけ、病院に搬送されたが７時間後にお亡くなりになった」という２００７年９月の朝日新聞の記事が添付されていました。

心臓マッサージなどの救急処置はしていたようですが、残念ながら近くにAEDはなかったようです。

息子と同じ１５才の少年でした。　子どもを持つ親として、この事故の事を知り、いたたまれなくなりました

救急車が到着するまで、どれくらい時間を要すると思いますか？

現場到着の時間まで、平均６分はかかるそうです。

呼吸停止の時点で出来るだけ早く、なるべく５分以内に人口呼吸や心臓マッサージそしてAEDなどで心肺蘇生法を行うと多くの命が助かると言われています。

でも、実際に自分がその場に居合わせたらどうなるでしょう。

「人工呼吸」「心臓マッサージ」「AED」と頭では分かっていても、おろおろするだけで
全く動けないと思います

万が一の時そうならないために、各テーブルに分かれて、救急法についてディスカッションしました。
　　　　　　　　　　　机の上.jpg

　

救助を受ける人とAEDは、本物ではなく色画用紙でそれっぽく作ってある物でしたが、小道具を使いながら、「こうじゃないか・・あ～じゃないか・・」と試行錯誤しながら、救急法について話し合い、内容の濃い１時間半となりました

何よりも、保健委員の生徒達が、テーマについてとても詳しく下調べをしてきていてその熱心さに、心打たれた私。

最近は、人の事には無関心、冷めた子供が多い中、この子達は本当にえらい

短い時間でしたが、「救急法」は人の命のリレーを繋ぐ有効な手段であることを学び、AEDの必要性や「その時、自分は何ができるのか？何をするべきか？」など真剣に考えてみるいい機会になりました。

学校からの帰り道、ちょっと聞きかじっただけなのに、「もしもの時、私たちもうAEDばっちりだよね・・人助け出来るよね・・」なんて、すぐその気になる私たちおばちゃん

確かに、AEDの発する指示音声に従ってボタンを操作するだけなので、使い方は思ったよりも簡単でした。

校長先生が「決して安くない高い買い物でしたが、これで人の命が救えるなら・・・」と
おっしゃっていました。

でも、AEDが必要で今回習った事が役に立つような機会が、起こらない事を誰もが祈っています。

資料の最後は「あなた」と「あなたの大切な人」を守るためにも「救急法」を学んで下さいと締めくくられています。

全国の消防車や日赤などで「心肺蘇生法」や「AEDの使い方」の講習会が盛んに開かれているようですので、興味のある方は参加してみてはいかがでしょう

さてさて、ちょっと重たい話題になってしまいましたが、昨日木曜日の夜、家族全員で楽しみにしている事があります