マル鉄鉄道写真館2

2024/05/21(火)05:55

12系お座敷客車(高タカ):「やすらぎ」

車両トピック(国鉄・JR)(69)

12系お座敷客車(高タカ):「やすらぎ」 過去ログ『​12系お座敷客車「くつろぎ」(高タカ)​』で昭和58年に高崎客車区(高タカ)に配置された「くつろぎ」をご紹介いたしましたが、さらに上向きの景気の中で次々と改造お座敷客車が誕生し、高崎客車区には第2編成目となる「やすらぎ」が誕生します。昭和61年5月のデビューでした。 デビューを記念して発売された「やすらぎ」のオレンジカード。 裏面を見ると昭和61年4月の発行となっていますので、写真も実車あることから、完成直後に急いで写真を撮って採用したようです。背景から大宮工場の留置線で、スロフ1両のみのように見えます。 「くつろぎ」でも1ドア化や内装の変更等、外観にはあまり手が付けられませんでしたが、「やすらぎ」ではSETから大流行した展望室が両端に設備されました。 塗装も既に12系のベース色を表現しない塗装となっており、赤字のために命ぜられた塗装簡略化の流れは10年もしないうちにすっ飛んでしまった、当時の状況がこの辺にも表れています。 こちらは民営化後、高崎支社発行「やすらぎ」デザインのオレンジカードです。 客車がメインの題材で発売されていますが、復活したEF55にスポットを当てているように思われるデザインです。 「やすらぎ」には専用の牽引機としてEF6019を特別塗装で用意しましたが、現実には牽引する客車を限定せずに運用されていました。 平成2年5月4日 渋川~敷島間にて EF651034牽引 「やすらぎ」の写真は全然残っていないと思っていましたが、アルバムの中から1枚だけ出てきました。 雨のため露出が足りず、プリントからのスキャンのために画像が悪いのですが。フィルムからスキャンすればなんとかなりそうです。 「くつろぎ」の記事でも触れましたが、EF58が撤退してEF641000番台が大量にJR貨物に継承した結果、足りなくなった穴埋めのために旅客用EF65PFが高崎第二機関区に配置されたようで、この年代に撮影した上越線のお座敷客車はみんなPFばかりでした。 「やすらぎ」は平成13年3月31日をもって廃車・除籍となりましたが、一部の車両がわたらせ渓谷鉄道へ譲渡されました。しかし、これも老朽化によって平成21年度に廃車、先の除籍車も含め複数の車両が個人に引き取られ、活用されているそうです。

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