頭像試作(脱活乾塑法)
石粉粘土で、中抜き技法をしました。脱活乾漆と同じ技法を、石粉粘土で置き換えてみました。1、心棒の周囲に大まかに発泡スチロールブロックで形を作り、ビニールテープで固定します。2、梱包用シートを巻き、紙テープで固定します。3、新聞紙を巻いて、ビニールテープで固定しました。スプレーで湿らせました。しかし、後に土粘土を剥がす時、新聞紙がくっついてきました。この上からラップを巻いた方が良いと思います。4、土粘土を貼り付けます。5、土粘土が落ちないように、ビニールロープで縛ります。6、土粘土で大まかな形を作ります。7、離型の為に、アルミテープを細かく切って貼って、土粘土をくるみます。8、石粉粘土をつける前に、ガーゼを当てて、水で溶いた木工ボンドを塗って、下地を作ります。9、石粉粘土で成形していきます。一層目には、ガーゼに定着させるよう、薄く馴染ませます。二層目には、石粉粘土にスサを混ぜます。スサは、藁を使いますが、今回は、ココナッツ繊維を細かく切った物を使いました。麻紐を細かく切ってほぐしたモノでも構いません。麻のスタッフを細かく切ったもの、よしずを、細かく切ってほぐしたモノでも構いません。石粉粘土が乾燥して割れるのを防ぎます。それから、三層目から本製作です。すぐに乾燥して硬化し始めますので、スプレーで水分を補給しながらの製作です。下地に土粘土があるので、安心して大きな面取りはできますが、硬化がはじまると、成形は難しくなります。10、一週間ほど、乾燥させて、心棒を台座から外します。11、石粉粘土をノコギリでカットして、蓋を作って外します。12、中の石粉粘土以外の物を、取り除きます。13、石粉粘土だけになりました。ライトを当てて、石粉粘土が薄い部分や穴を、水を含ませて石粉粘土を盛り付けていきます。14、木工ボンドで接着して、内側からガーゼをボンドで貼り付けて、石粉粘土を盛って接合部を補強します。15、一応、完成です。この後、この形をベースにして、石粉粘土でさらに造形していくことができます。