昼行灯

今日、私が食事当番だったので、夕飯の支度をし乍ら
奥さんを待っていた。

けれど・・・　帰ってこない。
ついに私に愛想を尽かしたか？
その可能性は多分にある。（￣□￣；）！！

そろそろ、メールで問い合わせるかと思っていた頃
ようやく奥さんが帰ってきた。

何でも、町田の駅近にある化粧品屋さんに行って
いたそうな。

奥さん、その店の古くからの馴染み客で、懇意に
してもらっているらしいのだが、地震後町田駅が
入場制限していたりして大混雑していた事もあって、
そこで降りたら最後次に電車に乗れるのはいつに
なるか解からんんと言う恐怖感から、つい足が
遠のいていたらしい。

店の方はというと、先日の地震以来、計画停電の影
響もあって、電気が消えてしまったりするので、
この２週間ばかりお客さんがサッパリ入らないと
店長さんがボヤいて居たそうな。

そんなこともあって、奥さんが店に行くと、
店長さんやら、店長さんの母親やら、店員さんやらが
入れ替わり立ち代りやってきては奥さんと話をして
いくので、ついつい長居をしてしまったとのこと。
(^◇^;)

その店員さんの中に、仙台出身の人がいて、地震
前日まで仙台の実家に帰っていたらしい。

帰ってきた途端に、地震があったので、かなり
慌てたそうだが、幸いにもそのご実家は内陸にあったので、
被害は無いに等しかったと言う。

まさに不幸中の幸い。皆無事で良かったが、東北の
人は我慢強くて、足りない物は有るかと聞いても
大丈夫だからいらない　と答えてしまうので、こういう
時の大丈夫は、余計に心配になるのよねえと
店員さんと話をしてきたそうな。

兎にも角にも、「身近でそんな話を聞くと、やっぱり
他人事ではないわよお！」と機関銃の如く打ち出される
言う奥さんのお話は、ぐーぐーと鳴る腹の音に物の
見事にかき消されてしまって、７割程しか聞き取れて
いなかった、今日の私でありました。