折れず曲がらず良く斬れる

2005/05/26(木)15:05

風雲!きのこ三国志 ~夢のキノコで覇権を握れ~

野鳥(330)

日経スペシャル「ガイアの夜明け」 5月24日放送 エリンギ、マイタケ、ブナシメジ…。最近、街のスーパーで様々なキノコを目にするようになった。キノコ売り場はいまや、バイオ戦争の最前線となっている。 かつては幻の高級食材だったマイタケが、今や当たり前のように食卓に並ぶ。健康ブームを追い風に、これまで栽培や量産は不可能といわれた希少なキノコが次々と量産化され、キノコ市場は今や2300億円規模にまで膨らんだと言われている。 菌類であるキノコは、技術さえあれば培養が可能だ。バイオ開発戦争は熾烈を極める。キノコ業界のガリバー企業、長野の「ホクト」と新潟の「雪国まいたけ」の戦いは、まさに"仁義無き戦い"の様相を呈している。 一方、両社の戦いをよそに新たな戦略で市場に頭角を現す者もいる。滋賀の「タカラバイオ」は"希少性"で勝負に出た。同社は"幻のホンシメジ"の量産に成功、さらにマツタケ量産にまで手が届こうとしている。 巨大なバイオ工場で生み出されたキノコを武器に、営業マンたちは消費の決戦場・東京で火花を散らす。知られざる"キノコビジネス"最前線を追う。 【勃発!信越キノコ戦争――「雪国まいたけ」VS「ホクト」】 キノコの二大ガリバー企業、それは、マイタケの量産化に成功し市場を独占した新潟の「雪国まいたけ」と、ブナシメジとエリンギで業界トップに躍り出た長野の「ホクト」だ。暗黙の了解で棲み分けを図り利益を上げてきた両社。しかし2000年冬、戦いの火蓋が切られた。狼煙を挙げたのは「ホクト」だった。「雪国」が独占していたマイタケの生産に切り込んだのだ。「雪国」もすぐさま「ホクト」の牙城・エリンギの生産に着手、お互いの得意分野に乗り出しての全面戦争となった。2大ガリバーのサバイバルレースは、次第に激しさを増していく。 【 "体力勝負のブナシメジ戦争"へ突入】 両社の戦いは今年、新局面を迎えた。「ホクト」にマイタケ市場を侵食された「雪国」が逆襲とばかり、「ホクト」が席巻する"ブナシメジ"市場に切り込んだのだ。「雪国」は社運をかけて東京ドームの2倍もの巨大ブナシメジ工場を新設、「ホクト」の本丸を攻め落とす構えだ。 決戦の場は、最大の消費市場・東京。"東京を制した者が、キノコ市場を制す"――。「雪国」の若き営業マンが「ホクト」のベテラン支店長に挑む。勝ち残るのは、果たしてどちらなのか。 【二強時代に待ったをかけろ!――古豪タカラバイオの新戦略】 キノコ市場で、第三の勢力が頭角を現している。滋賀に拠点に置くタカラバイオだ。同社の戦略は「希少性」。高値で売れる珍しいキノコの開発・販売に乗り出した。 人工栽培は不可能とされてきたホンシメジの量産化に成功、4月から量産体制に入った。「匂いマツタケ、味シメジ」と言われる味シメジは、このホンシメジのことだ。さらに、タカラバイオには最終兵器があった。アジア最大級のDNA分析施設で行われたのは、マツタケのゲノム解析。熾烈なバイオ戦争は、マツタケの量産まで可能にしようとしている 熾烈なきのこ戦争、その影で零細な農家の没落・・・・ 低カロリーでヘルシーな食品として海外市場の開拓を虎視耽々狙う両雄、 世界制覇の野望を胸に秘策を練る。 工場で生産される最高品質の日本きのこは世界でもきっと受け入れられる事でしょう。 タカラバイオのマツタケも、楽しみです。

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