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テーマ:本のある暮らし(3217)
カテゴリ:Books
JUNっちに学校図書館から借りてきてもらえちゃって。
【悼む人】 天童荒太 【オリンピックの身代金】 奥田英朗 ホントは【風花】 川上弘美 も、頼んであったんだけど…。 2009年は【悼む人】で、明けました。 たまたまですがぁスキーで[あっしぃくん]状態=滑らないって…。 と、なったオットが待ち時間[?]を利用して、先に読了。 (アタシが持参していっていたのもミラクルなんですけど。) ものすごく、久しぶりに、珍しく同じ本を読むことができました。 《むずかしいぃ。》…かった。 読み進めるのが、怖いくらいのエピソードも、あります。 「もう、いいよ。」聞きたくない。と、思ったモノ。 ○悼む人 = 坂築静人 のお話。 ~その人は、誰を愛したのでしょうか。 誰に愛されていたのでしょうか。 どんなことをして、人に感謝されたことがあったのでしょうか。~ 静人自身が報道等で知り得た 亡くなられた方のいる場所での【悼み】 【悼み】の際、付近の方々に故人の生前を尋ねる時の台詞。 時には、厄介がられ。また、あり難がれ。 警察に保護されながらも。 続ける【悼み】 全国各地、近くを通れば同じ場所をも【悼む】 毎日【悼む】 記録する →覚えておく【悼み】 悼み続けて、やめることができないでいる感、でしたぁ。 ココを考えると、静人への理解がいろいろ分かれるんじゃないかと。 アタシは感じます。 アタシ自身、わからない。すぅ~っとはいんない。ん、だ! まだ!!! 【悼み】続ける強い理由や、目的は、みあたらない。 身近な【死】【無】の積み重ね。なのか…。 でもね、続けるコトが静人の【生】なんだ…。 ものすごく公平にどんな【死】に対しても 【悼む人】静人の言葉。 ~「殺人事件や、~悪質な交通犯罪には、感情的にもなります。 でも怒りや悔しさをつのらせていくと、亡くなった人ではなく、 ~出来事のほうを、また犯人のほうを、 より覚えてしまうことに気がついたんです。 ~亡くなった人の人生の本質は、死に方ではなくて、 誰を愛し、誰に愛され、何をして人に感謝されたかにあるのではないかと、 亡くなった人々を訪ね歩くうちに、気づかされたのです。」~ ○末期がんの母 = 坂築巡子 の章は、安心して、母として浸っていられる場所でした。 中盤以降は、泣きながら(涙ぐみながら)読んでおりました。 ○共に歩く女 = 奈義倖世 ~初めて別の言葉を口にした。それはほかの誰にもゆずれない。 「わたしです。わたしが刺しました。」~ ここがものすごく印象深いアタシ。 《~ほかの誰にもゆずれない。って!》 情があるというコトはすなわち【愛】なんだと、しみじみ想い。 そして、愛のいろいろな【表現】を確認し。 どんな人も【愛】を求めている。 と、感じました。 静かに、淡々と物語りは進みます。 でも、深く心に残っていきます。 真摯なのです!ね。 丁寧に読み進むことができました。 【生】【死】についてはフト立ち止まる時があります。 想う、想い続けるきっかけになる本ではないのかと思っております。 折々に、ふれて、【悼む人】を、想いだすことになるのでしょうね。 アタシ。と、感じております。 《静人だったら…。と…。》 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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