Azureから利用者(ユーザー)一覧を取得する方法
Azureから利用者(ユーザー)一覧を取得する方法はいくつかあります。最も一般的なのは、**Azure Active Directory (Azure AD)** を使用してユーザーの情報を取得する方法です。以下に、主な方法をいくつか紹介します。### 1. **Azureポータルを使用して利用者一覧を取得する**Azureポータルから直接、Azure Active Directoryのユーザー一覧を取得することができます。#### ステップ:1. Azureポータルにサインインします。2. 左側のメニューから「Azure Active Directory」を選択します。3. 「ユーザー」をクリックすると、テナントに登録されている全てのユーザーが表示されます。4. ここで、フィルタをかけたり、エクスポートすることが可能です。#### エクスポート:ユーザー一覧をエクスポートするには、「ダウンロード」ボタンをクリックしてCSV形式でリストを取得できます。### 2. **PowerShellを使用して利用者一覧を取得する**Azure PowerShellを使用して、スクリプトでAzure ADのユーザー情報を取得することも可能です。#### ステップ:1. Azure PowerShellをインストールしていない場合、以下のコマンドでインストールします: ```powershell Install-Module -Name AzureAD ```2. Azureにサインインします: ```powershell Connect-AzureAD ```3. 次のコマンドでユーザー一覧を取得します: ```powershell Get-AzureADUser ```#### フィルタリングや特定の情報の取得:必要に応じて、フィルタリングしたり特定の情報を取得することができます。例えば、ユーザー名とメールアドレスだけを取得する場合は以下のようにします:```powershellGet-AzureADUser | Select-Object DisplayName, UserPrincipalName```### 3. **Microsoft Graph APIを使用して取得する**Azure ADユーザーの情報は、**Microsoft Graph API** を使ってプログラムで取得することも可能です。#### ステップ:1. **Azure AD アプリケーションの登録**: Microsoft Graph APIを使うためには、Azure ADでアプリケーションを登録し、APIにアクセスするための権限を設定します。2. **アクセストークンの取得**: OAuth 2.0 認証を使ってアクセストークンを取得します。3. **ユーザー情報の取得**: Microsoft Graph APIのエンドポイントを使用してユーザー一覧を取得します。 - エンドポイントURL: `https://graph.microsoft.com/v1.0/users`#### 例:以下のHTTPリクエストで、Azure ADからユーザー一覧を取得できます。```httpGET https://graph.microsoft.com/v1.0/usersAuthorization: Bearer <アクセストークン>```#### 特定のフィールドを取得:例えば、`displayName` や `mail` のみを取得したい場合は、以下のようにクエリを追加します:```httpGET https://graph.microsoft.com/v1.0/users?$select=displayName,mail```### 4. **CLIを使用して取得する方法(Azure CLI)**Azure CLIを使ってもユーザー情報を取得することができます。#### ステップ:1. Azure CLIがインストールされていない場合は、[Azure CLIのインストール](https://docs.microsoft.com/ja-jp/cli/azure/install-azure-cli)を行います。2. CLIでAzureにログインします: ```bash az login ```3. 次のコマンドでユーザー一覧を取得します: ```bash az ad user list ```#### フィルタリング:特定のユーザー情報(例えば名前やメールアドレス)のみを取得するには、次のようにオプションを使います:```bashaz ad user list --query "[].{Name:displayName, Email:mail}"```### まとめAzureから利用者一覧を取得する方法は、Azureポータルを使った手動操作、PowerShell、Azure CLI、Microsoft Graph APIなど、さまざまな方法があります。目的やスクリプトの必要性に応じて、最適な方法を選んで利用することができます。