まつの部屋

犯罪被害者等基本法（基本理念）第3条3に
「犯罪被害者等のための施策は、犯罪被害者等が、被害を受けたとき
から再び平穏な生活を営むことができるようになるまでの間、必要な
支援等を途切れることなく受けることができるよう、講ぜられるもの
とする。」
という条文があります。

犯人が不起訴になるという問題より、この少女のケアを沖縄県警、
そして早期援助団体に指定されている社団法人沖縄被害者支援ゆい
センターが行ってくれることを切に願います。

少女は、米兵に心と体を傷つけられた上に、捜査やマスコミ、周りの
言動から二次被害を受けているのです。
本当につらい状況でしょう。

「そんな人についていったあなたが悪い」と少女に責任を負わせない
でください。
「犬にかまれたと思って早く忘れなさい」と事の深刻さを歪曲させ
ないでください。
「いつまでもそんなことにこだわっていないで」と被害がもたらし
た感情の抑圧を強いらないでください。

少女の心の痛みの声を傾聴して、「あなたが悪かったんじゃない」
「あなたは悪くない」と繰り返し語りかけることが大切でしょうか。
どうかトラウマになりませんように・・・。


癒しのエンパワメント
森田ゆりさんの「癒しのエンパワメント　性虐待からの回復ガイド」
をたまたま読み終えたばかりです。
この本は性暴力（とりわけ子ども時代に受けた性虐待）の心理的後遺
症に苦しむ人々の回復のガイドブックで、癒しのビルディング・
ブロックスとブロックが七層に分けられ、それぞれの段階の解説、
ワークが載っています。
サバイバー本人、周囲の人にもお勧めしたい一冊です。

犯罪被害者支援ボランティア養成講座もあと2回で終了。
どこかで被害者を癒すお手伝いが出来ると嬉しいです。