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マックス爺のエッセイ風日記

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2007.11.21
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カテゴリ:カテゴリ未分類
 日本の古代史が好きだった私だが、徐々に色んな分野について関心が広まって行った。それと同時に古代だけでなく、色んな時代にも興味を持つようになった。その一番の原因は、毎年観ているテレビの大河ドラマの影響かも知れない。大河ドラマの主人公はほとんどが支配者階級だが、私の場合はその時代の民衆がどんな心情でどんな暮らしをしていたのかも知りたいと思っている。

 戦国時代に関心はあるが、城についてさほど関心はない。だが、全国を旅するうちに結構見ていると思うので試しに挙げておこう。

青森:弘前城 宮城:仙台(青葉)城跡 山形:山形(霞)城跡、鶴岡城跡 福島:会津若松(鶴ヶ城)城 茨城:土浦(亀)城 東京:江戸城=皇居 山梨:躑躅ヶ館(甲府城) 長野:松本城 石川:金沢城 愛知:名古屋城、犬山城(遠望) 三重:伊賀上野城 京都:二条城 大阪:大阪城、高槻城跡 兵庫:姫路(白鷺)城、篠山城 鳥取:鳥取城 島根:松江城 岡山:岡山城、広島:広島(鯉)城、山口:萩城跡 徳島:徳島城跡、撫養城 香川:高松城、丸亀城(遠望) 愛媛:松山(金亀)城、今治城、大洲城、宇和島城 高知:高知城 佐賀:佐賀城跡 熊本:熊本城

 特に立派だと感じた城は姫路城、熊本城、松山城、松本城だろうか。いずれも日本の名城で、かつ保存状態が良いものばかりだ。大阪城や皇居の石垣の立派さにも驚く。

 これらに対して沖縄の城(ぐすく)は、外見もそうだが役割が全く違っている。琉球大学法文学部の教授だった仲松弥秀氏の著書によれば、「ぐすく」には次のような役割があると言う。1)王城(首里城、浦添城、今帰仁城など) 2)豪族の城郭(勝連城、中城、座喜味城、大里城など) 3)砦(安慶名城など) 4)見張り台(三重城) 5)宝物殿(御物城) 6)墓(志喜屋城など)

 志喜屋城などは城と名はついてるものの実態は風葬墓で、これが沖縄ではもっとも古い形のぐすくのようだ。先に上げたぐすくのすべてに「聖地」の役割や機能が備わっていて、沖縄の城が単なる攻撃や防備だけでなく、祈りの場所であったことを示している。外見も首里城のように豪華な城は特別で、サンゴ礁が変化した石灰岩を積んだ石垣、アーチ型の石門、掘り抜き井戸、御嶽などを持つ、とても神秘的な存在のものが多い。

 私は沖縄に3年間勤務したが、新聞店がくれた沖縄県下の市町村ごとの地図帳には、「城」の名がつく場所が各地にあった。日曜日の度に長靴を履き、バイクにまたがってそれらを訪れるのがいつしか私の仕事になっていった。長靴はハブ対策のためだ。ぐすくがあるのは大抵人気のない山の上で、周囲は草ぼうぼうのためハブの住処になっているところが多い。杖で草むらを叩きながら進むのだが、たまには「墓荒らし」と間違われることもあった。

 そんな苦労をしながら訪ねた「城」は40箇所以上になるだろうか。きっと沖縄の人でもそんなに「城」を訪ね歩いた人はいないと思う。<続く>





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Last updated  2007.11.21 20:10:40
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