2008/07/23(水)17:51
沖縄の熱い道ー2(第1日の2)
<早くも熱中症か>
ヒメユリの塔前を通過。ここはNAHAマラソンの25km地点だから、摩文仁からスタートして4km走ったことになる。走ろう会の先輩だったT事務長が毎年私設エードを開いてくれる場所なのだが、当然今日は誰もいない。たった一人で南部の道を走るのは不思議な気持ちだ。サトウキビの葉が風に揺れる。
長い坂を下り、ようやく南部病院前を通過。左手に名城ビーチを見ながら糸満までの下り坂をゆっくり走る。暑い。やはり沖縄は夏の日中に走る所ではないようだ。糸満ロータリー手前で花に散水していた小母さんに頭から水をかけてもらう。水までが生温い。白銀堂前を通過。ここは沖縄では古い神社の一つで、糸満ハーリー(舟の競漕)のスタートの合図をする場所。
西崎の橋を渡ると干潟にシャリンバイに似た白い花。マングローブの花を見たのは初めてのこと。手に取るととても良い香り。マングローブはオヒルギ、メヒルギなどの水生植物の総称で、マングローブと言う名の木がある訳ではない由。与根入口を通過。ここは初のフルマラソンだった20年前に、両足の痙攣で暫く倒れていた苦い思い出がある魔の35km地点。我那覇から空港へ向かう新道へは左折せず、直進して那覇市内に向かう。
ここは第9回大会頃までの旧コース。坂道が続いて苦しいのだが日陰になるので新道より走りやすいはず。名嘉地の坂道の途中にマンゴーの実が鈴なり。実にはネットが被されている。そろそろ食べごろなのだろう。沖縄ならではの風景だ。赤嶺周辺で急にガス欠を感じた。走り出してから2時間を過ぎている。その間エネルギーを摂っていないのだから無理もない。慌ててコンビニに駆け込みお握りを買う。甘くて美味しいアンダーミソ(油味噌)入りのお握りを店先に腰を下ろしてぱくつく。
小禄で新コースにぶつかり、坂を下ってNAHAマラソンのゴール地点の奥武山運動公園に入る。周囲の柵がすっかり取り払われて自由に行き来出来るようになっていた。グラウンド脇から壷川橋を歩いて渡る。国際通りの入り口で迷うのもいつものこと。ようやく那覇一番の繁華街に入り、最後の力を振り絞ってホテルまで走る。22kmの道のりを3時間ちょうどでのゴール。最後は吐き気とめまいに苦しんだ。初日から軽い熱中症の症状が出たようだ。これは明日以降の長旅では熱中症に要警戒。侮るととんでもない結果になりそうだ。
夕食は平和通りの花笠食堂で「沖縄定食」を注文。エビフライ、刺身、モズク、ラフティ(豚の三枚肉の煮物)、おでん(大根、昆布)、沖縄ソバ、野菜サラダ、かきあげの天麩羅、赤飯のセットで1100円也。これに定番のオリオンビールを追加。食事を終えて国際通りに出るともの凄い熱風。夜の9時近いのにこの暑さは異常だ。夜中喉の渇きを覚えて何度か目覚め、ポットに入った冷水をすべて飲み干す。やはり体が干上がっていたようだ。<続く>