カテゴリ:ランニング全般
「いわて銀河」と「みちのくラン」の完走記を連続で13回書いているうちに、64日間約4850kmの「トランスヨーロッパ」が終わってしまった。確かイタリアをスタートした時には62名ほど参加者がいたと記憶しているのだが、ゴールであるノルウェーのノールカップ岬まで到達できたのは41名だったようだ。
つまり20名以上のランナーが何らかの理由でリタイヤしたのだ。ステージレースのため当然その日の制限に間に合わなければ失格するし、長いレースのうちには体調を崩す選手も出て来る。早々に帰国した選手もいたようだし、中にはゴール間近で疲労骨折のため涙を呑んだ人もいたようだ。 イタリア、オーストリア、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーと縦断するため言葉に難儀したと思うのだが、私が見ていた2人のランナーのブログではそんな雰囲気は微塵も無く、レースを楽しむ様子が伝わって来た。1日平均75kmもの距離を64日もの長期間にわたって走る選手のタフさに驚いたし、交通死亡事故に巻き込まれ、危うく畑に飛び降りて衝突を避けたとの記事には肝を冷やしたものだ。 レースで使用したランニングシューズだが、ほとんどの人は4、5足のシューズを交互に履いていたようだ。中にはたった1足のシューズで走り通した人もいたようだが、それはごく稀なケース。シューズがピンチになり、新しいシューズを急いで日本から持って来るよう依頼する書き込みも見受けた。補強材でシューズを補修したり、道路に落ちていたタイヤをシューズの底へ張り付けたりするのも日常茶飯事だったようだ。 一方、「アースマラソン」中の寛平ちゃんは、目下シカゴから最短距離でニューヨークを目指しているようだが、シューズはほぼ250kmで1足消耗するペースとか。これはスポンサーがついてるから可能なのだろう。こちらはスタートして今日で194日目。足の疲労状況はかなり厳しいようだ。これから北アメリカ大陸最後の難関であるアパラチア山脈越えがあるみたい。 さて、先日の「みちのくラン」で行方不明になった私のランニングシューズだが、あの後お世話役のKさんが目ぼしい人にすぐさまメールしてくれた。だが一向に反応がない。そこで所属する「南仙台走友会」と「宮城UMC」の掲示板に加えて、参加者がおられた「住吉台走友会」さんと「仙台明走会」さんの掲示板、東京の雲峰師匠の掲示板、神奈川の星峰さんのブログへも、あつかましくこの件についての書き込みさせていただいた。 あれから1週間以上経つが、まだ何の音沙汰も無い。間違って履いて行った方はネットを見ていないか、あの後全然走ってない方なのだろう。私の採るべき方策としては、もう少し様子を見るべきだろうが、走れないため困っている。実は「代わりのシューズ」で2回帰宅ランをして見た。サイズが小さいのと、特注のインソールがないため長距離を走るのはとても無理なようだ。 新しいインソールを作り直すと片方で3万円近くかかる。それに再度足の型を取り直し、何度かの調整を経て完成するまでに約1ヶ月を要する。私にとってはどちらも負担だ。残された左側の「健康用インソール」を代用したが、既に9ヶ月間使用していたためとうとう底から液体が漏れ出した。機能上歩くことには差し支えないが、走ると荷重がかかって耐え切れなかったようだ。 そこで「取って置きの荒業」を思いついた。シューズ本来のインソールを「土踏まず」の形に切り取って裏に張り付けるのだ。第1段階では鋏とカッターナイフでざっと形を整え、瞬間接着剤で張った。早速それを履いて散歩へ出かけたが、あまりにも雑過ぎて足に負担がかかる感じだ。これで走れば何らかの障害が出る可能性もある。 今朝は補修作業の第2弾。唯一の道具であるカッターナイフで極力滑らかに削る。そして古いシューズのインソールをその上に重ねる。早速履いて散歩してみたが、昨日より違和感がない。問題は走った時にどうなるかだ。冒険だが、明日の帰宅ランででも試してみよう。 来月に予定している「石巻~気仙沼間単独走」(約90km)で第1日目の夜に宿泊する南三陸町志津川の民宿も予約した。果たしてそれまでに迷子のシューズが戻って来るだろうか。また、「工作インソール」の入ったシューズで長距離が走れるのだろうか。当分私の悩みは続きそうだ。う~む。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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