カテゴリ:ウルトラマラソン(未)完走記
< 走りながら郷土史を学ぶ >
足首を回し、アキレス腱を伸ばして4時25分に出発。空には星が幾つか見えた。夜明けは確実に遅くなったみたい。新しいシューズの調子は悪くない。これまでも帰宅ランで何度か履いてはいるが、ロングランは初めてのこと。疲労はあるが気が張っているためか、ちゃんと走れる。だが、どうも腹の調子が良くない。5kmほど行った林で、たまらず用足し。やれやれティッシュペーパーを持ってて良かった。 生出(茂庭)集落付近で夜明け。国道を通らず裏道を行く。国道の歩道は雑草が茂ったり、段差があって走り難いためだ。5時42分、国道286号線と別れて秋保方面に向かう。秋保温泉に差し掛かると、歩道の工事がかなり進んでいた。6時24分、このコース最後のコンビニに到着し、再びトイレ休憩。これで何の心配もなくなった。お握り4個とスポーツドリンクを買い、6時32分出発。お日様が出て暑いため帽子を被る。 6時35分、秋保温泉湯元前を通過。7時05分、神ケ根温泉入口通過。田圃の稲は黄色く色づき、収穫を待っている。一面の白い花はソバ畑。長袋手前の坂で「さわやか朝市」の開店準備。近所の農家から朝どりの野菜が集まっている。秋保小学校前が、川崎町方面に向かう国道457号線の分岐点。 暫く行くと道路脇にある「十三仏」の標識につられて左折。裏通りに何体かの石仏があった。江戸時代後期の安永8年(1779年)から天明4年(1784年)にかけての干ばつと凶作によって餓死した13名を弔うものの由。相次ぐ干拓事業で伊達藩は潤っていたとばかり思っていたのだが、仙台近郊の村でも餓死者が出ていたことに驚く。 7時50分、秋保神社前通過。おりしも秋の例大祭の日で、旗が何本か立っていた。7時57分、著名な豆腐屋前で一休みし、お茶を購入 。付近の大雲寺には秋保家の廟所がある由。秋保氏は平氏の末裔と伝えられる旧家で、後に伊達の配下として仕えた。長くこの地を拝領したが、後年現在の蔵王町へ所領替えとなったようだ。 間もなく馬場の眼鏡橋横を通過。旧道に架かる秋保石で造られたこの橋を、人や馬車が通った時代があったが、今は昔ながらの姿で保存されている。家々の庭に、女郎花(オミナエシ)、ホウセンカ、黄花コスモス、ケイトウなどの花。この辺りは秋の訪れが早いようだ。滝原周辺の農家で、二口峠への道路が工事中であることを教えてもらった。ただし、土日は工事がお休みで通れる由。やれやれ、一安心。 8時53分、秋保大滝到着。西光寺通称大滝不動は慈覚大師円仁が開いたと伝えられる古刹。だが、仏教嫌いな領主から追われた大師はこの地を去り、山寺でかの有名な立石寺を建立したと言う。寺の直ぐ裏には、人々の安寧を願って名僧が飛び下りた高さ60mの秋保大滝がある。ここの公衆トイレでペットボトル3本に給水。ピーナツ煎餅とクッキーを食べる。出発は9時05分。<続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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