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マックス爺のエッセイ風日記

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2011.11.08
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ヨット 夢の橋と変貌する島 荒波

 クラブサトウキビ畑で作業している小父さんがいた。だがその苗がやけに小さい。「春に植えたんですか」と尋ねると、9月に植えたばかりと言う。刈り取りは再来年だが、あまり早く苗を植えると伸び過ぎて曲がってしまい、手がかかる由。「今の農業は頭を使ってるんだ」。なるほどなるほど。オーケーうっしっし

 足跡?「ところで古宇利島への道はどこですか」。ランニングスタイルの男がナイチャー(内地人)だと分かったのだろう。「畑の中は行けないよ。あのガードレールのある道を行くと、島が見えるから」。小父さんにお礼を言って引き返す。右折すると先ほど見えた広い道に出る。そこの標識の案内が分かり難いのが迷子の原因だ。信号わからん

 目やがて松林の中に細い道が見えた。多分それが教えてくれた近道なのだろうが、そこを行くと再び迷子になりそうな気がして、広い道を直進した。後から軽トラックのクラクション。きっとあの小父さんだ。それでも不安になって車を停め、古宇利島への道を聞いた。この道を暫く行けば分岐点に出る由。ダブルハートスマイル

 びっくり!頭の中で地図を思い出すと、ようやく迷子の原因が分かった。分岐点から右折して暫く行くと、正面に橋と古宇利島。その途端にハイテンションになった。一昨年の「西海岸縦断」の際に、沖縄本島から遥かに見えた夢の橋。そこを走ることは無理だろうと思っていたのが、まさか2年後に実現するとは。余りにも興奮し過ぎ、橋への到着時間を忘れた。時計?

 目がハート直ぐ左手に小島。頭、手、胴体に尻尾。まるでライオンみたいな島だ。勝手に「ライオン島」と命名。海を覗くと底が浅くエメラルドグリーン。そして橋の上からは全面的に「釣り禁止」。島は丸い饅頭の形で、港や、島の一周道路や、小学校のような建物まで見えた。4年前までは船でしか行けなかった島が、今は橋で繋がっている。このまま死んでも本望。私はそんな気持ちになっていた。泣き笑い

 ノートえんぴつ7時50分古宇利島に到着。石に腰かけ、ここまでのことを初めてメモする。当初は直ぐに引き返す予定だったが、急遽島を一周することに決定。7時56分スタート。直ぐ目の前に何軒かのレストラン。こぎれいなものもあるが、にわか作りのトタン屋根のものも。きっと橋の完成後、島人は観光客相手に稼ぐのを夢見たのだろう。さいふウィンク

 びっくり港では何人かの人が作業をしていた。そして港の外には養殖用の支柱やロープ。あれはきっとモズク用のもの。全国のモズクの2割が沖縄県産で、沖縄の6割がここ古宇利島で生産してるみたい。古宇利のモズクは太くて立派なのだ。道は次第に登り坂となり、案内板に「古宇利城」の文字発見。きっと島の頂上部に城があり、烽火も上げたのだろうと推察。炎

 目対岸の本部半島に巨大な風車やホテルが見えた。そしてその向こうには今帰仁(なきじん)の山々。やはり島を一周して正解だった。運天港、今帰仁城はじめ沖縄本島との位置関係がすっかり分かったからだ。琉球の「戦国時代」以降、この島は交通上かなり重要な場所だったはず。だからこそこの小島にわざわざ城(ぐすく)が置かれたのだと思う。ウィンクグッド<続く>





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Last updated  2011.11.08 17:35:49
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