テーマ:暮らしを楽しむ(388093)
カテゴリ:文化論
≪ 雪国の暮らし ≫
昨日の朝、私の部屋の窓ガラスが凍っていました。気温が低かったため、結露がそのまま凍結したのです。ニュースを聞いたら仙台はこの冬一番の寒さだったようです。零下4.6度とのことですが、私が住む郊外はもっと下がったのではないでしょうか。 さて、今日から始まる新シリーズのトップバッターは、雪国の昔の暮らしです。物が乏しい時代の雪国の人々は、果たしてどんな風に冬を過ごしていたのでしょう。前半の写真は昨年の12月に見学した新潟県立歴史博物館(長岡市)の展示物です。では早速日本でも有数の豪雪地帯の様子を見てみましょう。 雪おろし1 雪おろし2 雪おろし3 雪おろし4 いずれも雪おろし作業のジオラマを撮影したものです。豪雪地帯では屋根に積る雪の量も半端ではありません。そのままにして置くと、雪の重みで屋根が潰れてしまいます。そこで、ある高さまで積ったら、家々では一斉に雪おろし作業を始めます。これはかつて行われていた「模型」ですが、今も実態はさほど変わらないと思います。雪国の厳しい冬の様子が、観る者の目に強く伝わって来ます。 米俵用のそり 薪運搬用のそり 子供用のそり かんじきとわら靴 以下の写真は仙台市歴史民俗資料館で撮影したものです。 これは屋外でわら靴などを作る、昭和初期の老人です。当時の実沢集落があったのは根白石村でしたが、その後泉町 → 泉市 → 仙台市泉区と住所表示が変わり、現在は住宅地になっています。当時は仙台市の近郊でも、相当雪が降ったことが以下の写真で良く分かります。 雪道を歩くための「かんじき」ですが、雪が多い新潟の物よりは小さめです。 いずれも保温用のわら靴です。赤い布がついたのは女の子用でしょうか。 いずれも「ツマゴ」と呼ばれるわら製の草履です。少しでも爪先を覆って寒さを防ぐ工夫なのでしょう。こうして見ると80年ほど前の仙台近郊では、かなり雪が降ったことが分かります。私の父親も、冬はこんなものを身に着けて暮していたのでしょうか。 明日は「田舎の暮らし」をお届けする予定です。どうぞお楽しみに~♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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