マックス爺のエッセイ風日記

2014/04/12(土)09:05

歩いて博物館へ(2)

歴史全般(86)

≪ 博物館編 ≫  これは仙台市博物館の入口左手にあるモニュメント。かなり大きな彫刻だが、何を表わしたものだか分からない。これが博物館に相応しいかどうかは問わないでおこう。       こちらが仙台市博物館の全景。時代ごとに展示物が配置された常設展も見応えがあるが、この日私達が観たのは特別展。チケット発売所で思い切って尋ねると、65歳以上の市民は半額であることが分かった。市から送られて来た「豊齢カード」を提示して半額でチケットを購入し、特別展の会場へと向かう。  今回の特別展は『法隆寺 ~祈りとかたち~』。「東日本大震災復興祈念」のサブタイトルがついている。あの大震災で被害を受けた博物館も多い。また多くの博物館では被災に伴い、人手や予算を失った。また大勢の犠牲者の鎮魂のために、東北地方や全国の主な寺社が、それぞれ有する秘宝を博物館に貸し出す企画がここ数年多くみられた。今回も法隆寺の特別の配慮で、たくさんの寺宝をお借り出来たのである。ありがたいことだ。        聖徳太子と推古天皇によって飛鳥時代に建てられた法隆寺は、世界最古の木造伽藍と20点の国宝、125点の重要文化財を有する古寺。このうち今回は重要文化財17点、国宝1点を含む65点が展示されている。同時に宝物の保存や調査に貢献した東京芸術大学(旧東京美術学校)関連の美術品や、同校設立に携わった岡倉天心らの業績も紹介されている。館内での撮影は禁止されているため、ここに掲載した写真は全てポスターや新聞から借用したものである。  聖徳太子立像(孝養像) 鎌倉時代 木造彩色 重要文化財  聖徳太子像(摂政像) 昭和36年 彫刻:平櫛田中 彩色:前田青邨 平櫛田中(ひらぐし・でんちゅう)は我が国を代表する彫刻家の1人で、100歳を超えるまで彫刻をした人。前田青邨は我が国を代表する日本画家の1人。    地蔵菩薩立像 平安時代 木造彩色 国宝 地蔵尊は災難に苦しむ衆生を救う存在。    阿弥陀三尊像の本尊 奈良時代 木心乾漆造・漆箔 重要文化財  菩薩立像 飛鳥時代 銅造・鍍金 重要文化財    天人(金堂天蓋附属品) 木造彩色 飛鳥時代 重要文化財      これは特別展とは関係ない、支倉常長像。我が国最古の油絵で、江戸時代にローマで描かれたもの。仙台市博物館所蔵 国宝 世界記憶遺産指定  この秋、私は妻と奈良への旅行を計画している。法隆寺へは何度か訪ねているため、「山の辺の道」での散策が中心になる予定だ。なお、今回掲載した写真に「しわ」や折り目があるのは、新聞から転載したためであることを付加しておきたい。

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