テーマ:ニュース(99440)
カテゴリ:歴史全般
<国会での審議と印象など>
![]() 参議院での採決で、一つの問題に決着がついた。「安全保障関連法案」のことだ。国民の意見を二分するこの問題について書きたいと思う。だが、これを書けば元々多くないブログ友を、さらに失うことになるかも知れない。それでもやはり、私は書くほかないだろう。特段政治や法律について、知識があるわけでもない。それに体調も悪く、いつまで生きられるかも分からない。いわば死にかけてる一人の爺さんが、何かほざいてると思ってくれたらそれでも良いのだ。 ![]() まだ参議院の特別委員会での審議過程では、とんだ茶番劇をやってるなと言うのが正直な印象だった。それが本会議での採決を前に、各党の論説が行われた。それを聞いて、初めてこの問題の実態と本質が分かったような気になった。前夜から眠れずにいたが、この夜も一旦床に就いたもののその後の進展がどうなったか気になって目覚め、テレビのスイッチを点けた。 ![]() 民主党の福山氏。ここまであらゆる抵抗を続けて来たものの、とうとう「悪法」の成立を許す無念さに溢れていた。自民党は、なぜこの法案整備が必要なのかを冷静に話した。共産党は「戦争法案」が徴兵制に繋がり、日本の平和を壊すと説いた。公明党は国際状況と日本の立場を丁寧に話した。その他の政党も、各々自党の立場を明確に述べた。そうか。そう言うことだったのか。審議の最後の最後になって、ようやくこの法案の実態が見えて来た気がした。 ![]() そう言われたら、確かに今後の日本はこれまでとは大きく立場を変えることになり、かなり不安も覚える。しかしわが国を取り巻く環境や世界の情勢を見たら、今のままでは良くない。何らかの対策が必要だと思うのだ。それも出来るだけ早急に。それだけ日本の平和が脅かされていると私は実感していた。不測の事態が起きるまでに、何らかの対策が必要だ。それが今回の法案整備なのではないかと。 ![]() それにしても公明党がここまで頑張るとは思っても見なかった。創価学会員が党員の大半を占める政党で、私はあまり好きではない。ただし「平和の党」を標榜し、あまり危険な方向には向かわないと言うような安心感はあった。それが与党に与してからは自民党へ影響を与え、自民党も止むを得ず公明党の意向を尊重せざるを得ない面もあった。今回の問題は学会員の中からも反対の声が多く、党はそれを押し切ってまでも最後まで自民党と行動を共にした。へえ、あの公明党がそこまでやるかねえ。 ![]() 本件に関しては国会前などで、連日デモが展開された。だが私はあまり感動を受けなかった。認識がまるで違うのだ。法案整備の危険性や違憲性よりも、日本が置かれている現況の厳しさや危険性の方が心配だった。人間であれば誰しもが好きで戦争を起こそうとする者はいない。そして誰だって平和な暮らしを願うのが普通だと思う。でもその方法が違うのだ。平和は黙っていれば勝手に着いて来るものではない。まして問題が複雑な今日の国際環境においては。 ![]() ともあれ一つの方向が示されたが、このまま順調には進まないと思う。これから法案の違憲性に関する提訴があり、長い裁判が始まることだろう。そして今回の結果が、来年の参議院議員選挙に大きな影響を与えることは必至だと思う。どんな結論になるかは全くの不明。だがどちらの立場に立っても、自分の方が正義だと信じている国民がいることだけは確かだ。これほど大きな課題を、たった一人も死ぬことなく結論を得たことも事実。先ずは賽は投げられた。<続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[歴史全般] カテゴリの最新記事
|
|