テーマ:写真俳句ブログ(36934)
カテゴリ:俳句
散歩中に撮った写真と俳句の組み合わせも、今日で3日目になりました。よほど興味がある人以外は、きっと飽きて来たことでしょうね。でも今日で終わりですから、もう少し辛抱してお付き合い下さいませ~!!
紫陽花の夢破れけり枯野原 冬の日に枯れ紫陽花の立ち尽くす 枯れるのも輪廻なりけり冬野原 冬の庭打ち捨てられし花梨かな *カリン 正月も無地の着物や白南天 冬空の少し明るき家路かな 山茶花もひれ伏し拝む石の塔 冬の沼水鳥忙しき波紋かな *せわしき 鴨の冬餌やる人の影もなく 群がりて離れて鴨の冬姿 冬の鴨孤独なりしかなかりしか 鴨三羽命温めし冬陽かな 冬空や軒先の蔦龍と化す 事始め折り鶴蘭の勁きかな *オリヅルラン *つよき 冬の雨柚子の小坊主泣かせけり *ユズ 木瓜咲きて変動の年始まりぬ *ボケ 蝋梅の微かな灯り春を呼ぶ *ロウバイ *かすか 春恋し蝋梅蕾堅くして 冬の夕蝋梅闇に紛れたる *まぎれ 冬時雨ジュリアンの恋終はりたり 少年の眸の先の冬景色 *ひとみ ≪103歳の言葉≫ 現役の前衛芸術家、篠田桃紅さんの著書『103歳になってわかったこと』から抜粋。 曰く。「懐かしい人との時間は、鮮明に生き続けている」。 60年前、とある小料理屋で食事した時のこと、店の柱に蝶々が停まった。男は店の主人から品書きを書く「経木」(きょうぎ:木を薄く削ったもので、物を包んだり、字を書いたりするのに用いた)を借り、それに俳句を書いて女に渡した。 秋深し柱にとまる胡蝶かな 男は詩人の三好達治。そして受け取ったのが若き日の篠田桃紅さんだった。その光景が、今でも強く脳裏に焼き付いていると彼女は言う。きっと詩人の魂は、それを知ろうとする者にしか見えないのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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