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マックス爺のエッセイ風日記

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2017.01.12
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カテゴリ:俳句
歩く人足跡 散歩中に撮った写真と俳句の組み合わせも、今日で3日目になりました。よほど興味がある人以外は、きっと飽きて来たことでしょうね。でも今日で終わりですから、もう少し辛抱してお付き合い下さいませ~!!ちょきウィンク


            
  

       紫陽花の夢破れけり枯野原
       冬の日に枯れ紫陽花の立ち尽くす
       枯れるのも輪廻なりけり冬野原


  
    
       冬の庭打ち捨てられし花梨かな   *カリン


  

       正月も無地の着物や白南天


  

       冬空の少し明るき家路かな


        

           山茶花もひれ伏し拝む石の塔


  

       冬の沼水鳥忙しき波紋かな   *せわしき


  

       鴨の冬餌やる人の影もなく


  

       群がりて離れて鴨の冬姿


  

       冬の鴨孤独なりしかなかりしか


  

       鴨三羽命温めし冬陽かな


  

       冬空や軒先の蔦龍と化す


  

       事始め折り鶴蘭の勁きかな   *オリヅルラン *つよき


  

       冬の雨柚子の小坊主泣かせけり   *ユズ


  

       木瓜咲きて変動の年始まりぬ   *ボケ


  

       蝋梅の微かな灯り春を呼ぶ   *ロウバイ *かすか


  

       春恋し蝋梅蕾堅くして

  
  


       冬の夕蝋梅闇に紛れたる   *まぎれ


  

       冬時雨ジュリアンの恋終はりたり


  

       少年の眸の先の冬景色   *ひとみ


   ≪103歳の言葉≫   

 現役の前衛芸術家、篠田桃紅さんの著書『103歳になってわかったこと』から抜粋。

    曰く。「懐かしい人との時間は、鮮明に生き続けている」。

 60年前、とある小料理屋で食事した時のこと、店の柱に蝶々が停まった。男は店の主人から品書きを書く「経木」(きょうぎ:木を薄く削ったもので、物を包んだり、字を書いたりするのに用いた)を借り、それに俳句を書いて女に渡した。

        秋深し柱にとまる胡蝶かな

 男は詩人の三好達治。そして受け取ったのが若き日の篠田桃紅さんだった。その光景が、今でも強く脳裏に焼き付いていると彼女は言う。きっと詩人の魂は、それを知ろうとする者にしか見えないのだろう。





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Last updated  2017.01.12 13:50:13
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