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マックス爺のエッセイ風日記

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2019.08.30
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~わが走友たち~

   

 温泉に入ってさっぱりすると、気持ちが鎮まった。休憩コーナーにM仙人(右)とOさんがにこやかに座っていた。M仙人は今年も富士山に走って登り、来月は「佐渡島一周」に参加予定とのこと。80歳にして206kmのレース参加とはまさに超人。Oさんも40kmの練習を欠かさない現役のウルトラランナーで、2人共私と同じ走友会。私が懇親会で泥酔し、2人に世話になることをこの時はまだ知らない。

     

 懇親会の会場は大宴会場で、七夕の吹き流しが飾ってあった。屋台が幾つも出ていて、飲み放題とのこと。こんなことは初めて。多分来月の「みやぎ夢舞いウルトラ」でも使うためサービスなのだろう。M走会会長からはボランティア協力のお願いを兼ねて、銘酒「獺祭」(だっさい)の差し入れ。大いにどよめく走友たち。こんな銘酒はなかなか飲めるものではない。だが、それが私の酩酊の原因となるのだ。ショック

      
<乾杯するM仙人、手前左Yさん、右Mさん><仙台哲人会の左Fさん、右Aさん>

 F事務局長の挨拶に続きM仙人の乾杯で懇親会開始。参加者38名中M走会のメンバーが16名。宮城UMCの歴史を想うと複雑だが、若いランナーの出会いの場と化したのもやむ無しか。鳳鳴の滝を過ぎた辺りで私を抜いて行ったK3さんは、懇親会に出ずに帰ったようだ。A1さんから「仙台鉄人会5時間走」は今年が最後と聞く。20年以上お世話になった大会が、高齢化に伴い運営困難になったとは。

       
        <Oさん(左)とS1さん>     <永遠の事務局Kさん(右)>

 途中で抜かれた左側の2人。彼らはまだ現役バリバリの強いウルトラランナー。右のKさんは所属走友会、宮城UMC、「みやぎ夢舞」のお世話役の中心。そして520kmのレース「川の道」を2度走破した強者でもある。それでいながらいつも優しい気づかいをしてくれる。役立たずの私がまだ走友会行事に参加出来るのも、全ては彼女のお陰なのだ。ありがとうねKさん。

   

 皆宮城UMCの古い走友たち。彼らは全員現役で、左のA2さんはフランスの山岳レースにも出たことのある猛者。右の写真の左S2さんは途中で私を抜いて行ったスピードランナーで大学の後輩。右のK2さんはまだ200kmレースを走れる女性超人。歳を聞いたらビックリするはず。

      

 全員M走会のメンバー。彼らが所属する走友会は、今や仙台でも一番会員数が多く、若手ランナーの宝庫だ。当然出会いも多く、会員同士での結婚も多い。それに比べて高齢化が進んだ他の走友会では、活動が思うように行かないのが実態か。右の写真の左側Hさんとは20年来の走友で、最初の出会いは「秋田内陸ウルトラ」(100km)のコース上と言う縁。私の衰えの過程を全て見て来たはずだ。

  

 懇親会は3時で終了し、作並駅まで旅館のマイクロバスで送ってもらった。これはその車内で撮った1枚。冷酒2杯とビール8杯を飲んで泥酔した私も、この時までは記憶があり道路の気温表示が39度だったことも良く覚えている。大会の時からさらに3度も上昇していたのだ。駅で券を買ったまでは覚えているが、以後の顛末は第1回で書いた通り。最後に大失敗をやらかした今年の練習会だった。日本酒目がハート

         

 あれから1週間、A1さんから電話があった。用件は1月の「ムンバイマラソン」(インド)に参加しないかと言うもの。Yさんも一緒らしい。病み上がりの上、80歳近いA1さんと、心臓病で退院したばかりのYさん。2人共完走は厳しいと思われる。それに1月とは言えインドは35度にはなるだろう。冬の日本との温度差に多分体がついて行かないはずだ。私は丁重にお断りした。

 

 Yさんはフルマラソンを200回完走し、A1さんも175回ほど完走している。私は47都道府県を走破し、既に10万kmを走った。地球2周半相当だ。夢を持つのは素晴らしいが、旅先でもしものことがあったら大変。レースの主催者にも走友にも迷惑をかける。ランナーにとって走ることは永遠の夢だが、自らの老化を悟り限界を知るのも潔い決断だと思う。たかがマラソン、されどマラソン。<完>

 バイバイスマイル 練習会の途中に撮った残りの写真は、またの機会に掲載する予定です。





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Last updated  2019.08.30 05:51:38
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