エリーさんのすね毛

歯科診療
予約時間が 迫っていた
最後の信号を渡って　はたと気づいた！

『あ！　義歯 忘れた』


新しい歯の調整しに行くのに　
その義歯を自宅に忘れてしまった(ﾟ∀ﾟ;)


娘の雛子と 来た道を戻ろうとした私に
『ママは先に行って待ってて！　雛、一人で取ってくる
どこにあるの？』
『2階の洗面台に　ピンクの容器に入ってる　すぐにわかるよ』


歯科クリニックには 私は５分前に着いた
しかし　
娘は 待てど 待てど なかなか来ない
あれ？　

どっちから来るのか
多分 自転車で来るだろうから
窓辺の 見える位置に立って 娘の自転車を　行きかう人を見つめていた


予約時間を過ぎ・・・
まだ　来ない
心配になってくる
事故か？
それとも　
工事現場の野郎に 絡まれてる？



あ

ｷﾀ――o(･∀･`o)(o`･∀･´o)(o´･∀･)o ｷﾀ――♪


彼女の姿が やっと見えた
自転車で 青い顔して　到着
良かった
無事だ


じきに 待合室に入ってくる娘
ピンクの容器を私に差し出した
『ありがと。ごめんねー』
と　同時に 名前を呼ばれ～　私は 診察台に～



20分後ぐらいに　
今日の分の 義歯の調整が終わり　待合室に戻るとーーー
青ざめたままの娘の顔が目に飛び込んできて
いかにも 具合悪そうで

『大丈夫？』
『だめ』
『だめ？　どーした？　もしかして・・発作中？』
『うん・・』



私と別れて　一人、自宅に戻るとき（戻り始めたとき）
運が悪く　雨が　降ってきた
雨が降ってきたから　走った
走ったから　第一の発作が起きた
発作が起きたから　行けないと思った
行きたくないと思った
しかし
行かなかったら　ママの歯の調整ができない
何のために
歯医者で 一人待っているのかがわからなくなる
行かないとならない
●●しないとならない　というのは　パニック発作持ちには ×

やっと自宅に着き ママの義歯を持ち
家の鍵を閉めて　自転車で行こうと 駐輪場へ
鍵を持たずに 家鍵を閉めてしまったと 気づいて　また中へ～

発作は ひどくなるばかり
急がねば
そー言うときに限って　問題が　重なる
道路工事の車が 自転車を 通してくれない

娘が 私の歯医者に来たときは　
もう～ 大パニック状態だったようです！！！
ごめん　雛子
(つд`)



『ママ　今度行くときは　
前の日から かばんに 義歯を入れておいて！』



うん　今度は 大丈夫
今日の調整うまくいったから
口の中に しっかり おさまっているから！



最近　調子いいよね
近所なら どこへでも 一人で 行けるようになったし
頑張っているよね！
という話しをしていたばかりだったのに


『一人になったとたんに 怖くなった！』　　って・・


そういえば　
今日は 私も　娘と別れて一人になったんだったわ
実際は 一人じゃないけれど！ヽ(´ー｀)ノ




雛子も 視えるようになったら　寂しくないと思うんだけどなー！
って　そういう問題じゃないか・・・　ごめん。




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