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テーマ:二次創作小説
カテゴリ:「キャプテン翼」小説
BLの苦手な方は読まないでください。
18禁です。 あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。 何卒お許しくださいませ。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 「日向さん。」 若島津は指でそっと日向の涙を拭うと、日向に口づけした。舌を入れて、 舌を絡ませた瞬間、日向に拒否され、両手で跳ね除けられた。 「どうしてですか?」 若島津は怪訝そうな顔をして、日向を見ると、日向は怯えた瞳で震えていた。 フラッシュバックだった。キスされた時に加藤の顔が脳裏に浮かび、口の中に血の味が蘇った。 加藤の舌を噛んだ時の血の味が蘇ったのだった。日向は加藤の舌を噛んだ事を後悔していた。 舌を噛まなければ、3人で終わっていた。あんな恐ろしい事はされずに済んだ。 日向は選択をよく間違える。感情のままに行動して、ひねくれているせいもあって、 喧嘩っ早い性格で、よく人に嫌われる。それでも、今まで後悔した事はほとんどなかった。 まっすぐにプロのサッカー選手になる夢に向かって突き進んでいたからだ。 『写真をばら撒くぞ。遠野2号だ。』モップを突っ込まれて写真を撮られた事を思い出した。 ハアハアハア…日向の呼吸は次第に荒くなった。過呼吸?なんだそれ。知らない。 息が苦しい。ハアハアハア… 「日向さん!大丈夫ですか?日向さん?」 「ハアハア…だ、大丈夫、だ。少し休めば、大丈夫。」 「誰か呼んで来ましょうか?寮母さんとか大人の人を呼んで来ますね。」 と若島津は言って、立ち上がった。すると、日向は若島津の腕を掴んで、 「行くな。ハアハア…寝てれば治るから。」 と言った。 「でも…」 「誰にも言うな。」 日向はそう言うと、力無く手を離した。若島津は過呼吸の日向をただ見守るしかなかった。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025年03月20日 18時23分22秒
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