午前2時半頃、寝返りを打ってサッシュ戸の方に眼を向けますと、曇りガラス越しに蠢く白い影が見えた。それが伸び上がって網戸にもたれたり、うろうろしたり、網戸のネットをガリガリ引っ掻いたりしている。
ん? ・・・黒チビだろうか? しかし、どこかが違っている。第一、大きさが違うし、それに白っぽい・・・? まさか、妖怪変化ではあるまいし、私は首を傾げながらサッシュ戸を開けた。 すると、なんとそこには一ヶ月近くも行方不明だった白チビがいたのです。
死んだとばかり思っていた白チビ、私は感激し、白チビを撫でた。白チビはしきりに泣きながら体を摺り寄せた。餌をあげたが、餌には見向きもせずに私に甘える。ニャー、ニャー、ニャ~~~ン、私は抱き上げたり、撫でたり、指で頭を掻いたりした。
しばらくすると、黒チビもどこからともなく現れた。二匹はお互いに顔を舐めあい、一ヶ月ぶりの再会を喜び合っていた。そして、餌を仲良く食べ始めたのであります。
5月初めの出来事、縁起がいいですね! これからは良い事ばかりがやって来ると思います。しかし、この白チビ、一体いままで何処へ行っていたのでしょうか? 不思議でたまりません。
白チビと餌を食べる黒チビです