”演劇”的空間

2005/07/03(日)11:45

チェコ国立ブルノ歌劇場「カルメン」

オペラで「カルメン」を見たいと思っていた。7月1日(金)に福岡でオペラ「カルメン」を見に行く。場所は、福岡サンパレス。 ひさしぶりの梅雨らしい天気。雨がパラパラ。 当日券も売り出されていた。 「4列に並んでください。」 会場の整理員の声がした。 6時になる。突然、楽器の演奏が始まる。入場の合図だろうか。 実は、生演奏だった。ブルノ歌劇場は、こうしたフレンドリーな対応が目立った。オペラの休憩の際の即興の演奏もあった。 いよいよ、オペラが始まる。会場は空席が目立った。3分の2くらいの入りだ。福岡でも最近は内外のオペラが頻繁にきているので、常に満員とはならないのだろうか。 チェコ国立ブルノ歌劇場「カルメン」は、6月18日の神奈川の公演を皮切りに7月18日までの間、26回の公演を行う予定である。福岡での公演は10回目。 今回のカルメンを演じたのは、ヴィクトリア・マイファトヴァ(メゾ・ソプラノ)。ドン・ホセをエルネスト・グリサレス(テノール)、エスカミーリョをドミトリーグリシン。 そして、バレエ「ボレロ」が3幕と4幕の間に入った特別バージョン。以外にもこのバレエが好評だった。多分一番の拍手だったのでは・・・ カルメンって、やはり、悲しい物語だろう。平凡はドン・ホセがカルメンの誘惑に負けたばかりにすべての人生の歯車が狂ってしまう話なんだから・・・ カルメンも、自らが招いたこの悲劇をあるがままに受け入れる。そこには、カルメンのカルメンとしての生き様を見たような気がした。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る