潤風満帆☆ごきげん号！！

年末にも母から葉書が
届いたのですが、
とりたててて
どうというものでなく
心乱される程でもありませんでした。


それに油断してしまったのか
昨日届いた手紙を
ためらわずに開封し
読んでしまいました。


後悔しています。


三枚に書かれた文面に
恨みつらみはなかったのですが
結局はホームに対する不平不満や
以前私が連れて行ってあげていた
高級ランチのことや
転勤の先々に
しょっちゅう来ていた母を
いろんなところに連れて行ってあげたこと・・・

記憶力の良さをアピールしてるようにも
思えましたが、
それよりなりより

ホームに遊びに来てくれた友達に
「こんなところにいるくらいなら
　高級マンションに住めるのに」
と言われたなどと

自分のまともさアピールで
今の待遇が現状が
間違っていると言ってるような・・・



ホームに遊びに来てくださった方は
以前も書きましたが
私と携帯メールもやりとり出来て
どこにでも一人で行けて
ご主人はとっくに亡くなっていて
マンションでひとり暮らしをされてて
母の軽い認知症や介護度のことも
確かご理解いただいてたと思うのに

「こんなところにいるくらいなら
　高級マンションに住めるのに」

なんて母におっしゃるとは
信じ難いのですが・・・
母の作り話かもしれませんし・・・



食事はみんなで食堂でするのですが、
介護度の高い方々もおられ
車いすの方や
食事も介助が必要な方々も。

母はなんと
そういう方々を見るのがイヤで
皆さんが食事が終わられる頃に
遅れて食べに行っている、
とも書かれていました・・・



確かに、食事もトイレも
母は介助なしで自分でできますし
歩行も普通にできますが、

歯磨きもろくに出来ず
歯科医院から週に3回
歯科衛生士さんに
歯磨きケアに来てもらってるそうですし

薬を飲むのも介護士さんに
毎回きちっとお世話していただいてるから
元気でいられるわけです。



マンションやアパートで
一人暮らしが出来るくらいなら
わざわざお金のかかる高齢者ホームに
入居するわけがないじゃないですか。



入居直後はお友達もいるように
兄から聞いていましたが
母の性格や気性がゆえ
今は友達もいないようで
ほとんど居室に
ひきこもっているようです。


絵画を教えることが出来るので
そのことでだけは
たまに必要とされ出番があるようですが、
そりゃあ、寂しいと思いますよ。
介護士さんやスタッフさんは
相手になってくれていても。



私の母は普通ではないこと
つい忘れるのがいけないのですが、

普通だったら、
娘が読んで心配したり不安になるようなこと
手紙で書いてよこして来るでしょうか？


私にどうしろと言うの？って感じです。
私にはもう　どうしようも出来ないし
するだけのことは精一杯
家族をほおってまで限界まで
後悔ないくらいしてきました。



手紙を読んで
以前みたいに泣いたり
身体が震えたりはしませんでしたが

あとになって
私はどうしたらいいの？という思いで
泣けてきました。


ホームのことを
「貴女が思うような
　夢のようなところではありません」
とも書いてあったのも
とても悲しかったです。


夢のようなところ、
なんて思っていませんが、
24時間体制でみてもらえ
病院の通院も薬の服用も
なんでもケアしていただけ、
建物も新築でおしゃれに作られてて、
病院のような施設ではないんですよ。
利用料が高いだけのことはあります。


母のお誕生日には
食事の折に
皆さんから
ハッピバースデーの歌を
歌ってもらったそうです
（電話で聞いた話です）。



何より、見学会で
いくつかのホームを見て回って
兄がここなら、と気に入って
即決しようと思った程の所なんです。


3月が来ると
入居して2年になります。
それなのにまだ
入居当初と同じようなことを
ずっと母は思ってるわけです。


寂しいのもわかるし
可哀想だとも思います。
だけど、だからといって
私からどんな返事を欲しいのでしょうか。


取り急ぎメールで兄に相談しました。
兄は、今後開封せずに送っておいでと
電話がかかってきても無視したらいいと
言ってくれました。

兄も母には
私に電話しないよう手紙を出さないよう
ちゃんと何度も言い聞かせてくれてるようなのですが
初期認知症のため
ちゃんと理解できないのか
すぐに忘れてしまうのか・・・


以前も開封せずに
兄に送っていたのですが、
昨年１０月末に
母からだと知らずに
うっかり電話に出てしまい
以後数回電話でしゃべったりしても
そんなに精神的に不安定にならなかったので
つい、昨日来た手紙も
読んでしまいました・・・


兄の言ってくれるように
今後は絶対に手紙は開封せず
葉書も書面を読まず
兄に送ろうと思います。


考えないようにしようと努めても
やはり昨夜も寝る前も
今朝も昼間も
母の手紙の文面が
頭をよぎってしまうのです。


実の親子なのに
なぜこんなことを、と
辛いですが仕方ありません。


母をホームに入居させてることも
手紙や電話を拒絶することも
全部罪悪感を感じずにいられません。
そう思うと悲しくなるのです。


自己愛性人格障害と
初期の認知症、
母は普通ではないのだからと
割り切らないといけないのでしょうけど、
なかなかそれも辛いです。



とにかく母が
日々生かされてることに感謝し
日常を楽しめるようになってほしいと
切に祈るばかりです。