潤風満帆☆ごきげん号！！

【うつくしむ】

可愛い、大切にする、愛することを言う言葉

源氏物語にも出てくる この言葉は
日本人が平和を尊ぶ気持ちを表し

人を慈しみ
ものをたいせつにする
小さくて細やかなものに対する心


一昨年、88歳で亡くなった
脚本家 早坂暁さんの作品は
人をうつくしむものであったと

彼の創作の原点は
3歳年下の妹 春子さんであったと
（ナレーション ほぼ聞き起こし）


その実話をドラマにした
『花へんろ 特別編 春子の人形』


昨年放送されたらしく
知らなかったのですが
今夜再放送されていたのを
たまたまBSプレミアムで見ました…


導入部のこのナレーションに
引き込まれてしまって
予定外に見てしまいました
たまたま 息子も主人の実家に
泊まりに行っていて
落ち着いてテレビ見られたので

見てよかったです



倉本聰さんと同年代の
有名な脚本家さんと知ってはいても
ほとんど早坂暁さんのドラマは
見たことがなくて
書籍も読んだことがなかったのですが

これから見ていこうと思いました

『花へんろ』は有名だし
これまでに チラッと見たことがありましたが
結局 前後わからずリタイアしてしまい


で、この
花へんろ特別編

お遍路さんが道に置いていった
捨て子を
早坂さんのご両親が
娘として育てられたのが
妹 春子さん


芦田愛菜ちゃんが演じていたのですが
圧巻！秀逸！

お母さんが 田中裕子さんで
ドラマ『Mother』で
芦田愛菜ちゃんが
田中裕子さんを うっかりさん
と呼んでいたシーンなんか
思い出したりして
久々の共演だったのかなぁ

お兄さん役の人も
とても良かったわー
坂東 龍汰さん
まだ若いのに 若渋

なんだ若渋って
自分で言っといて 突っ込む (*´-`)



出征する兄を見送らなかった春子さんに
母は 真実を話し
慕う兄と結婚だって出来る
ということまで 言っちゃう（´-`

だもんで 想いは募る一方で
まだ山口に兄はいたのだけど
そうとも知らず広島へ会いに行く春子さん

広島に着いた朝に
原爆が投下され
春子さんはそのまま見つからず


母と兄 つまり早坂暁さんは
春子を探す気持ちと祈る気持ちで
お遍路の旅に出るのです


春子さん13歳
兄 16歳


今の時代の13歳16歳とは
全く違います


時代に翻弄された若者達


作品創作の原点が
この妹さんのことであると
早坂暁さんは書き遺す為に
最後まで筆を走らせておられたようです


戦前、戦時中、
全くの他人の子供や赤ちゃんを
実子として育てられたケースは
結構あると聞きます

春子さんは13歳で真実を知り
戦時下でも希望を持って
前を向いて生き抜いた人だったんですね


芦田愛菜ちゃんのシーンは
実は案外多くないドラマですが
台詞の抑揚や細かな表情が
本当に素晴らしいかったです


DVDも出てるようなので是非！
(*´∀｀*)


花へんろ特別編 春子の人形 DVD