ゲド戦記見ちゃいました
今日は映画のお話です。先日、一足先にゲド戦記の試写会に行ってきました。当日は招待客のみですが、ほぼ満席でかなり活気がありました。さて、感想ですが、、、正直なところ??でした。迫力という点ではジブリ作品の中では上のほうだと思いますが、以下の点で??と感じました。1.主人公の表情が強すぎる 今までのさらっとした中にも複雑な中身が読み取れる表情ではなく、 心境の表現を単調に表情で表しすぎでした。 そのため、かなり見苦しく思えます。2.折角の素材を活かしていない この作品は、「ゲド戦記」と「シュナの旅」を起用していますが、 特に父君の「シュナの旅」というとびっきりの素材をただ単に 部分部分に貼り付けたような感じでがっかりでした。3.キャラが立っていない 特にタイトルにもなっているゲドは、ほとんど活躍せず、、。4.声の下手、絵の荒さ 特にヒロインの声は酷すぎ、、 絵も背景とかはすごいのですが、通行人の表情が雑だったり 動く物体と動かない物体(例えば、階段が落ちるときの動く石と動かない石で色が違うなど) 今までのジブリ作品ではちゃんと描かれていたところが妥協しまくりになっている。5.問い掛けるテーマが活きていない 今までのジブリ作品には必ずテーマがあり、見ているものの心に 響いてきていました。 しかしながら、ゲド戦記では、命命と台詞では出て来ても、 その大切さを訴えるだけの内容になっていない。 特に、他人への攻撃や奴隷や救済など非常に重いテーマを抱えていながら、 全然解決せずに終わっている、、。6.ご都合主義に走りすぎ ディ○ニーお得意の状況になってしまい、しかも勧善懲悪。 とてもジブリ作品とは思えない単純さ。特に私は、5のテーマを今までのジブリ作品からは感じ・感銘し・共感しておりました。でも、残念ながらゲド戦記ではほとんど訴えてくるものがありませんでした。正直な話、前半は「シュナの旅」あとは「ゲド戦記」を参考にした感じで、無理に「ゲド戦記」と言う名前を使って、印税をあげる必要は無かったと思いました。私は、どうせ作るなら、「シュナの旅」として作って欲しかったです。原作も恐ろしくなるほど訴えるものがあるし、素材としても申し分無い。良かった点といえば、1.懐かしさ キャラに昔の駿監督の作品を感じさせる懐かしさがあった2.CGの使い方 部分部分にCGを使っているのですが(わずかですが)千と千尋の時のCGのように おそまつでは無く、迫力ありました(ProductionIGが関わっているから??)3.タイトルのバック ナウシカの時のようにタイトルのバックに神話をモチーフにした絵が使われ、 昔からのファンにはうれしい限り4.背景の絵柄 城壁や町並みなど背景が非常に上手に綺麗に描かれていて、すごかった。全体をとおして、ジブリ作品として見ちゃうとちょっと見劣りしちゃいますが、他の映画やアニメから比べるとすごくいいと思いますよ。でも、これは私の感想であって、他の方がどう感じるかはその方次第だと思います。次回作にはぜひナウシカのリメイクを期待したいです。ちなみに、当日はメイはお留守番でした。お留守番ありがとね。メイ。