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August 25, 2003
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何気ないその行為がなくなったら、私達は一瞬にして命を落とす。
この地球上に、生きとし生けるものすべてが、持てる器官は違えど、この行為を何万年と繰り返し続けて来た。

呼吸~息は、無意識にやって来て、役目を終わると、静かに私から去っていく。
まるで一つの生命のはじまりから終わりのように。

ある時、自分の身に起きるすべての事も、呼吸と同じだと気が付いた。

掴もうともがけばもがくほど、吸おうと思えば思うほど、逃げて行くけれど、
ふと気がつけば、息は私の中にやって来て、私を生かしている。

空気はなくならない。
目に見えないから、その存在を意識できないけれど、いつだって私は呼吸をしていて、
息を取り込み、自分の生命を繋いで来た。

遠くにあるものを掴もうと、必死にもがいて、ここにふと与えられた「小さな息」が
私を生かし、充たし、この一瞬を次の未来の一瞬へと繋いでくれていることに気付かずにいた。

この小さな呼吸に感謝して、私はそっと声を乗せる。
押さえ切れない溢れる想いと共に。





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Last updated  August 25, 2003 12:08:50 AM
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平林真友未

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