バリュー投資に騙されるな!

2023/12/16(土)11:34

電子書籍14 MEANING の投資手法② ~分散投資~

,  投資手法を大きく分けるものに、集中投資と分散投資という区別があります。集中投資はハイリスクハイリターンで、分散投資はローリスクローリターン、という理解をしている人が多いと思います。それは間違いではないのですが、分散投資がローリスクローリターンかは、結局のところ投資手法に拠ります。僕は特別な業種に偏らないで多くの銘柄に分散投資をしている本格的な分散投資家ですが、僕の資産変動は、恐らく他の分散投資家よりもかなり大きいものになっています。後述しますが、僕は殆ど低PER銘柄にしか投資をしません。低PER銘柄に投資をしている、分散投資家の資産変動が大きなものになっている。それは、分散投資が単純にローリスクローリターンにならないことの一例だと思います。大切なのは、何に投資をしているか、です。  確かに集中投資で大きな利益を上げると、資産は急増するでしょう。個人投資家でカリスマ投資家と呼ばれる人の多くは、集中投資で資産を急増させた人も多いです。集中投資だと、1銘柄でも投資先の株価が5倍10倍になると、資産は大きく増加します。分散投資では、1銘柄が株価急騰したとしても、ポートフォリオ全体に与える影響は大きなものではありません。自信がある銘柄にドカンと投資をした方が良いと思われるかもしれません。しかし、そのような投資を行う必要はないのです。時間をかけてゆっくりと利殖をすればいいのです。  リスク分散しないで致命傷を負うと、挽回するのに大きな期間を擁します。焦って挽回しようとして、一か八かの賭けに出てしまうようになるかもしれません。投資家としてはリスクコントロールが大切なのです。取るべきでないリスクを取ってはいけません。  資産が少ない時には集中投資をしてリスクを取って、資産が多くなってからは分散投資をした方が良い、という意見がありますが、僕はこれに与しません。資産が少ない時でも分散投資で利殖をすべきです。一か八かの賭けで当たらなければ大きな資産を作れない、という考えを捨てるべきです。資産が多かろうが少なかろうが、過剰なリスクを取るべきではありません。  参考として、僕が保有している銘柄数の推移に、東証一部銘柄を重ねてみます。これを見て頂ければ、僕がどのような時に大型株に投資していたか分かって頂けるかもしれませ ん。2019年までは、小型株メインでやってきました。アベノミクスが始まる前あたりから、成長銘柄を多くしていました。コロナショック以降は、特に大型株への投資割合が大きくなっています。大切なのは、いつ何に投資をしているかです。  ちなみに、分散投資家では極めて珍しいと思いますが、僕は株主優待が好きではなく、投資判断に株主優待があるかどうかは全く考慮しません。それどころか、株主優待制度がない企業に好んで投資します。投資先には株主優待制度を用いていない銘柄が多いです。 上記の投資先の大半は、株主優待制度がない企業です。

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