2006/04/19(水)14:01
PS2「ナムコミュージアムアーケードHITS!」
PS2用のナムコミュージアムとして登場した
「ナムコミュージアムアーケードHITS!」。
収録タイトルは、以下の16本となっている。
パックマン / ミズ・パックマン / パックマニア /
マッピー / ギャラクシアン / ギャラガ / ギャラガ '88 /
ディグダグ / ドラゴンスピリット / ボスコニアン /
ゼビウス / スカイキッド / ローリングサンダー /
ラリーX / ポールポジション / ポールポジション II
それなりにメジャーどころもおさえてあり、ラインナップとしては
まずまずといったところであろうか。
しかし、私が実際にプレイした後抱いたのは、
「つまらなくて不親切な作り」
コレが率直な感想である。
PS1のミュージアムにはあった、インストカードなどの当時の資料は一切なく、
ただゲームのみが淡々と収録されているだけというのは、
「当時のゲームについて知ってほしい」というメーカー側の気持ちが
非常に希薄に感じてしまい、なんとなく寂しいものである。
また、ゲームの肝と言える操作性については、
ちょっと信じられないほどの「不親切ぶり」なのである。
ボタンを2つ使用するゲームについては、
×ボタンと○ボタンを使用するようにマニュアルに書かれている。
しかし、ゼビウスでは○ボタンがザッパー、×ボタンでブラスター、
ローリングサンダーでは○ボタンが銃撃、×ボタンがジャンプ、など
ことごとくオリジナルとボタン配置が左右逆になっている上に、
コンフィグでボタンの内容を変えることもできないので、
非常にプレイしづらいのである。
これは、どうすることもできないのか・・・実は
○ボタンは□ボタンでも代用できるので、コレで操作のしづらさは解消できる
(ちなみに×ボタンは△ボタンでも代用可)。
問題なのは、この「□ボタンでも代用できる」という事実が、
マニュアル中にもゲーム中にも一切明記されていないという点である。
最初代用できることを知らずにゼビウスをプレイしていて、
逆配置のボタンに苦労しながら「□でザッパー撃てりゃいいのになぁ」と
何気なく□ボタンを押したらザッパーが発射されたので、
ここで初めて代用できることに「偶然」気づいたのである。
買った人の中にはこの事実に気づいていない人も結構いるようで、
アマゾンのソフトレビューなんかにもこのボタン配置についての
クレームが書かれているのを見かけたりもした。
「キーコンフィグができない上にボタン代用についての説明が一切ない」
これは、プレイヤーに対してあまりにも不親切ではなかろうか。
最初に書いたとおり、ひととおりメジャーどころは押さえているので、
かつてのナムコ作品を気軽に楽しもうとする分には「アリ」だと思われる。
また、収録されているゲームのうち、ゼビウスとローリングサンダーは、
それぞれPS1のナムコミュージアム「VOL.2」と「アンコール」にも
収録されているのだが、このPS1版はPS2上で正常に動作しないので、
この2本についてはアーケードHITS!の必要性もあるだろう。
しかし、ナムコファンからしてみると、メーカーからの
情熱というか愛情というかそういうものが全く感じられない、
「非常に残念」と言わざるを得ないソフトである・・・。
「ナムコミュージアムアーケードHITS!」
[メーカー]ナムコ
[機種]プレイステーション2
[発売日]2006年1月26日
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