新生児無呼吸発作新生児は呼吸中枢が未熟なため、安静時、啼泣時、哺乳時、体動時に呼吸が不規則になることがあります。お母さんは、呼吸が止まってびっくりすることがあります。 この赤ちゃんが呼吸をとめてしまうものにも、2種類あります。 呼吸停止が19秒までで、心拍数の低下やチアノーゼを伴わないものを周期性呼吸 呼吸停止が20秒以上続き、心拍数が低下(100以下)してチアノーゼを引き起こすものを無呼吸発作といいます。 <周期性呼吸> 未熟児にはよくみられる呼吸リズムの異常のため、未熟児の周期性呼吸と呼ばれることもあります。 呼吸中枢の未熟性が原因とされています。ただし成熟児に起こることもあります。 周期性呼吸というと、規則的な呼吸のように思われがちですが、3~10秒ほど呼吸停止し、10~15秒の呼吸期を交互に周期的に繰り返すので周期性呼吸と呼ばれます。 新生児の呼吸数は通常の呼吸期では50~60/分、平均で30~40/分です。 呼吸停止期でも心拍数は変動せず、予後は悪くありません。 生後1週ごろまではよくみられますが、以後だんだん少なくなって、たいてい生後2~3ヶ月以内に消失していきます。 レム睡眠中に起こることが多いといわれています。 成熟児にこのような症状がある時はまず、感染症、代謝異常、呼吸循環系疾患、中枢神経系疾患、胃食道逆流などの基礎疾患を考え、検索していかなくてはなりません。 <無呼吸発作> 20秒以上続く呼吸停止を無呼吸発作といい、徐脈やチアノーゼを伴います。 特に未熟児、早産児、低出生体重児に見られることが多い。 (34週以前の未熟児) 出生の2~3日後に始まることが多い。在胎期間が短いほど発症率は高くなります。 このような症状が見られたら、無呼吸の原因になる病気はないか調べなくてはなりません。 (低血糖,低カルシウム血症,敗血症,頭蓋内出血,また時には胃十二指腸逆流など) 原因になる病気がないときは成長とともに自然になおります。 発達障害や脳障害をおこすことはないと考えられています。 原因になる病気がなければ、心配はいりません。 ジャンル別一覧
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