新型コロナウィルスと草津温泉

2021.03.05

皆さんこんにちは。とある総合内科専門医です。今日もアクセスありがとうございます！

今日はユニークな研究結果のお話です。

どうやら温泉は新型コロナウィルスをかなり効率よく不活化するようです。草津町と群馬大のベンチャーが共同で研究されました。
MEDICAL NEWS LINEからの報告です。

草津温泉を利用して行われた研究です。草津温泉が新型コロナウィルスを90%異常不活化すると言うことです。

遠い昔から草津温泉には殺菌効果があると言われてきました。おそらくこの殺菌効果はウィルスではなく細菌に対してだと思われますが、今回はこの草津温泉を使って新型コロナウィルスに対して効果があるのかみています。

草津温泉の特に湧出量の多い源泉は、みなさんご存知の湯畑源泉と、万代鉱源泉の2つがあります。新型コロナウィルスの不活化試験は、万代鉱源泉の温泉水、湯畑源泉の温泉水、一般水道水、硫酸水溶液、の4種類を使用し、ウィルスを暴露させました。

サンプル4つに新型コロナウィルス溶液を添加し、10秒、30秒、1分、5分、10分間暴露しました。その後培地溶液で10倍に希釈して暴露を停止、各サンプル液をVero細胞に添加しました。その後、各サンプルのウィルス感染価に対する不活化率を比較しました。

その結果、草津温泉水は短い暴露時間で90%以上の不活化効果が見られたということです。

水道水を基準として不活化効果を比較すると、万代鉱源泉の温泉水で最大108倍、湯畑源泉の温泉水で最大283倍の不活化率であったということです。硫酸水溶液を基準とした場合でも、おなじpHの湯畑源泉の温泉水が50倍以上の不活化効果を認めたということです。

より酸性のの強い万代鉱源泉の温泉水よりも湯畑源泉の温泉水の方が不活化効果は高かったということです。

この不活化効果そのものや、源泉の違いでの不活化効果がどのようにしてもたらされるのか、まだ分かっていないということですが、草津温泉にはすでに温泉で手を洗うことができる手洗い場ができているということです。

なかなか遠出が難しいご時世ですが、草津温泉では良い効果が得られそうですね。

1日も早い安全、安心な世の中を取り戻すために、元通りの日常を取り戻すために...

・うがい、手洗いを徹底すること
・マスクを着用すること
・外食や多人数での集まりを極力少なくすること

今すぐ実践しましょう！