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テーマ:サッカーあれこれ(20135)
カテゴリ:イラン代表
最近モハンマド・アリー・キャリーミー・パシャーキー(26)の周辺が騒がしい。それはキャリミとアル・アリ(UAE)との契約が今季で切れるからである。
アジアカップでの成功、アジア最優秀選手の獲得と今まで欧州では噂でしかなかった彼の実力が証明された結果、彼を獲得しようというクラブは数え切れないものだという。 そんな中、やはり目立つのがアトレティコ・マドリーである。アトレティコはキャリミが若干20歳の時から獲得を熱望し桁外れの移籍金で獲得に最初に動いたクラブである。アトレティコといえば元々はアスレチック・ビルバオの第2のクラブとして創設され、首切りヒルと呼ばれたヒスス・ヘル会長やジュニーニョ、シメオネ、カミネロらを擁して躍進した年代が懐かしく思い出される。そして最近では自らのユースに居たラウールをヒルの一声でのユース廃止に伴いライバルに獲られるという失敗から、ラウール以上にスペインの至宝といわれるフェルナンド・トーレスを輩出したことで巻き返しに成功しつつあるといった印象がある。 キャリミ自身は若い頃はマンチェスター・ユナイテッドやACミラン、そしてレアル・マドリーのファンであったと答えているが、彼のメンタリティーからいってもアトレティコで銀河系相手にドリブルで切り裂くほうが合っているように思う。また彼とフェルナンド・トーレスの2トップが実現すれば、かなりエキサイティングだ。トーレスはスピードに長け、DFを交わす多くの術を心得ていて、頭でも足でも点が取れる選手だが、この表現はアリ・キャリミにも十分に当てはまるものである。もしアトレティコがキャリミを獲得できればマドリード・ダービーはより白熱したものになるに違いない。 ただ、私としてはベティスでのデニウソン、ホアキン、キャリミの南米、欧州、アジアのドリブラートリオも見てみたい気がするし、同じアンダルシアのセビージャなどもファンはドリブラーに寛容であり、マタドールが華麗に舞うようなキャリミのドリブルに賞賛の声をあげるに違いない。 こういったイラン人選手の移籍に重要な役割を果たすのが彼らの代理人である。 この写真の青年がレザ・ファゼリ、アリ・キャリミやアリ・ダエイ、メフディ・マハダヴィキアらイラン人選手の代理人を務める人物である。彼はアリ・ダエイやメフディ・パシャザデの他にトルコ代表ユルディライ・バシュトュルクやチェコのミラン・フカル、ドイツのミヒャエル・ベンベンらの代理人も務めるイラン人である。 彼はキャリミの移籍に関してアル・アリとの契約が終了後にあまたあるオファーの中から選別することになるだろうと答えている。 来季にテヘランの魔術師のマジックがどのリーグで見られるのかはイラン代表ファンにとって大変興味深いことであり、キャリミ自身は自分が26歳とまだ若いとは言っているが20歳から彼の欧州での活躍を待ち望み見守りつづけたファンとしては正直遅すぎる決断といった印象もあるのが正直なところである。ただ機が熟しているのは確かでアジアカップでの好調をアジア最終予選で継続できていない現状ではあるが、それでも2つの重要なアシストを記録しているのは彼の実力を推し量るに十分ではないだろうか。 この最後の決断を彼が間違える事が無いように祈るばかりである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.04.10 18:59:29
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