Persian & Basque

大幅に戦力を入れ替えたアドミラ・ヴァッカーは新シーズンに向けてのトレーニングを開始した。キャンプにはアジジは勿論、注目のハノーヴァーから復帰した現オーストリア代表ストライカー、ヴォルナーなども顔を見せたが移籍先の見つからないニェナド・ビェリカやイヴァン・トマシュ、トゥルナイ・カフカス、ヤノシュ・マテュスなど前季の主力は姿を見せなかった。


またアドミラは最後の補強として正GKであったポーランド代表スツァモツルスキが抜けた穴埋めとして元スロヴァキア代表のミロスラヴ・ヒルを獲得している。彼はイラン代表との親善試合でもプレーした選手だがイラン、テヘランのクラブチーム、FC Oghabから獲得したところを見ると、これもモハジェラニGMのイランコネクションによる獲得だと思われる。他にもカヴィアンプールやカゼミアンの獲得も噂されているが今のところ新たなニュースは入ってきていない。

新シーズンのペルシャ帝国の予想スタメンは

　　　　　　　　　　　　　　　　マンデル
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　オソイニク　　　　パシャザデ　　　　　　アコト　　　　　アコス・フジ

　　　　　　　　　　　　　　　ホルバイツ
　　　　　　フレーゲル　　　　　　　　　　　　　　　ヴィマー

　　　　　　　　　　　　　　　　アジジ
　　　　　　　　　ヴォルナー　　　　　　　エグレッシ

とスタメンのほとんどを入れ替える事になるだろう。昨季９位のザルツブルグが主にドイツブンデスリーガから精力的な補強をしている為、この布陣が機能しなければ再び下位をさ迷う可能性もある。


一方、イラン代表入りが噂されているヘルタ・ベルリンのアスカン・デジャガーの父親が息子がイラン代表に入る準備ができていると語った。（情報ソース）しかし、８月の日本との試合ではいったいどんなメンバーが来日する事になるのだろうか。国内組は当然召集されるだろうが海外組は新シーズンが始まるだけに若手を試す可能性は高い。もし国内組＆若手で2007年を見据えてチームを組めば

　　　　　　　　　　　　　　　　ラハマティ

　　　　　アミラバディ　　　カメリ　　　ノスラティ　　　　ザレ
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　ネコーナム
　　　　　　カゼミアン　　　　　　　　　　　　　　　バダヴィ
　　　　　　　　　　　　　　　　　モバリ
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　ボルハニ　　　　　　デジャガー

こんなチームが８月に日産スタジアムでプレーしてもおかしくは無いだろう。ただ実際はゴルモハマディ、ミルザプールなどは入るだろうが。また日本戦に特別な感情をもつアリ・ダエイも国内での批判にさらされてはいるものの、必ず来日してくれるに違いない。もしかしたら将来日本にも進出したいという経営するアリ・ダエイショップのマネージメントも兼ねてかも知れないが。このスタメンでいくと久しく召集されていないエステグラルの右サイドバック、アミラバディの調子が気になるが、カービィがもし怪我をした場合、唯一のバックアッパーである彼が久しく召集されていないのは気になるところだ。アジアカップではカメリやタギプールが務めた事もあるが、彼らでは有効なオーバーラップを期待できない。イラン代表の逆輸入がブームとなればアーセナルに所属しイプスウィッチにレンタルされているSB、ダニエル・カバショーンまでも輸入してしまうのだろうか。　　　　　　　

逆輸入でイラン代表が強くなるのは結構だが、その比率が輸出を上回ってしまうような事態は避けて欲しいし、国内の若手を軽視してはならない。ブランコの試みはそういった危険性も十分にはらんでいる。そのアイデンティティーのバランスを崩した時、イランの国民は一転して監督批判を始める事になるかもしれない。少なくとも逆輸入戦士はイランのジャージを着ることを誇りに思えるまではプレーさせるべきでは無いだろう。そういった意味でも衰えを見せてはいるが、長年イランの国民を愛し、イラン代表で戦う事を誇りに思ってきたアリ・ダエイとプレーする事は彼らにとって有益である。そして日本代表にも、以前ジーコが召集を示唆したもう一人のキングが召集されれば、両チームにとってドイツでの戦いの糧になると思うのだが。