Persian & Basque

精力的な補強を敢行するアドミラに、もう一人のビッグネームが加わることになりそうだ。その選手とは現ポーランド代表の大型CBトマシュ・ハイトである。アドミラはポーランドトリオを放出したが依然そのパイプは太いようだ。日韓W杯ではキャプテンを務め、日本戦でもプレーしたハイトは１９０センチ近い巨体とクレイジーなロングスローを武器にブンデスリーガで名をあげ、デュイスブルグ、シャルケ０４でコンスタントにプレーしハードなタックルでドイツのFW陣を苦しめてきた。また時折放つ破壊的なシュートは代表で同僚のレヴァークーゼンのクルジノヴェクの左足と同様に脅威の的であった。前シーズンは得点王マルク・ミンタルを輩出したニュルンベルグで若い監督の元１７試合プレーしたが、３２歳という年齢も影響したのか満足のいくプレーができなかった。プライベートではファッショナブルな服装を好む事から「ジャンニ（ヴェルサーチ）」の愛称で呼ばれるポーランドの巨人がアドミラの失点を減少させるのは間違いない。実績で言えば「スピード」のあるアコトと「パワー」のハイトがCBのデュオを組みそうだが「インテリジェンス」のパシャにも奮起してもらいたい。ただニュルンベルグが主力である彼を放出しないという話も出てきている。

またアドミラの来季の背番号がほぼ確定したようだ。

Admira 2005～2006 The uniform number
GK:
01 - Thomas Mandl
12 - Miroslav Hyll
22 - Patrick Tischler
30 - Marco Knaller
DF:
02 - Patrick Osoinik
03 - Christian Leuchtmann
04 - David Mohl
07 - Mehdi Pashazadeh
24 - Daniel Gramann
26 - Eric Akoto
29 - Daniel Dunst
Midfeild:
05 - Michael Wagner
06 - Jürgen Panis
08 - Thomas Flögel
10 - Nenad Bjelica
13 - Bernhard Schachner
14 - Dr.A*** Füzi
17 - Christian Thonhofer
18 - Michael Horvath
21 - Javad Razzaghi
23 - Gerd Wimmer
25 - Daniel Wolf
27 - Butrint Vishaj
28 - Ingomar Szabo
FW:
09 - Nino Bule
11 - Khodadad Azizi
15 - Gabor Egressy
16 - Erwin Hoffer
19 - Ahmed Delic
20 - Roman Wallner

パシャとラザーギーは前季と一緒だが、アジジが１１番をつけるのは嬉しい事だ。イラン代表の１１番はバヘディに継承されるだろうが、アドミラの地で再び１１番の英雄が躍動する事だろう。

本日アドミラはFC Brünnとの練習試合に挑むが、きっちりと２連勝で１３日の開幕戦FKオーストリア戦に弾みをつける試合となるだろうか。

----------------------Mandl (ab 55. Hyll)
Wimmer (Osoinik) Akoto (Pasha) Fürthaler Füzi (Panis)
-----------------Horvath (Wolf) Flögel
-----------Bule (Thonhofer) Bjelica Egressy (Sagik)
----------------------Wallner (Hoffer)

Admira - FC Brünn（チェコ１部） 2:1 (1:0)

Ardagger, 500 Zuschauer, 得点: Wallner (15.,72. beide Treffer per Kopf)

試合は２－１で勝利。ヴァルナーが２発のヘッドで２連勝。パシャは交代出場しました。


一方ドイツのキャリミもマガトの地獄のトレーニングでしごかれているようだ。鉄棒を使った懸垂ではイスマエルの７回に対して３回だったらしいが、キアがドイツでプレーし一回り胸板が厚くなったようにキャリミもハードなブンデスリーガを戦うために鍛える必要があるだろう。そういえばこの話を聞いて横浜Fに在籍したバウベルが腕立て伏せを１回もできなかったのが思い出される。バウベルも力強さとは無縁の飄々としたプレーで多くのゴールをあげたが、ドイツでのゼ・ロベルトの長年の活躍を見るとキャリミにも十分にやれる可能性はあるだろう。2006年W杯を迎える頃にはさらに進化したテヘランの魔術師が大会を席巻する姿が目に見えるようだ。