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テーマ:サッカーあれこれ(20135)
カテゴリ:イラン代表
予想を覆し、ヴォルフスブルグ戦にトップ下としてスタメン出場したキャリミであったが、惜しいボレーシュートを披露したくらいで、またも50分という早い時間での交代を余儀なくされた。久し振りにロケ・サンタクルスが復帰しマカーイとの2トップを組んだのだが、相変わらず2トップの下に入ったキャリミが機能しないのは彼をバラックの代役として起用するマガトにとっては歯がゆいに違いない。キャリミがこのポジションで結果を残さない限り、90分間ピッチに立つことはできないのかもしれない。 【FCバイエルン - VfLヴォルフスブルク】 2:0 (前半0:0) FCバイエルン: ドレーア - サニョール、イスマエル、ルシオ、シュバインシュタイガー - ダイスラー、イェレミース、ゼ・ロベルト (77. サリハミジッチ)、キャリミ (50. ショル) - マカーイ、サンタ・クルス (70. ゲレロ) サブ: シュレッサー、オットル VfLヴォルフスブルク: イェンチュ - アレックス、キロガ、ホーフラント、ネジリ - カルハン (56. シュノーア)、サルパイ - ダレッサンドロ - ハンケ、クリモヴィッツ (80. マキアディ)、マルレ (72.メンセゲス) 一方、国内では韓国戦に向けて代表メンバーが発表されたが、かなり多くのニューフェイスが入っている。以下が22人の召集メンバー。 【GK】Mirzapour, Vaezi, Mohammadi 【DF】Kaabi, Shakouri, Zareh, GolMohammadi, Rezaii, Nosrati, Mostafa Salehinezad 【MF】Nekunam, Alavi, Teymourian, Rajabzadeh, Madanchi,Vahedi, Zandi, Navidkia, Karimi 【FW】Borhani, Siavash Akbarpour, Hashemian 【Waiting list】Manei, AzizZadeh, Heidari, Alizadeh. メンバーを見るとモバリ、バダヴィ、カメリのフーラド勢が外れ、国内リーグで好調なゾベアハンから初召集となる2人はサブ候補ながら新たなDFが3人招集されている。 Mostafa Salehinejad まずは元U-19イラン代表であった24歳のモスタファ・サレネザドだ。彼は本来ボランチの選手だが国内リーグでは強固な守備者として4バックのセンターに入る選手でもある。 Sepehr Heydari もう一人が189センチと大柄のCB、セペル・ヘイダリである。彼らは国内リーグを全勝で首位をひた走るチームを牽引する活躍が認められての、予備リストながら嬉しい初召集となった。 Hamid Azizzadeh そして193センチという巨体でフル代表経験もすでに8試合あるハミド・アジザデも予備召集ながら久しぶりの復帰となった。 Ali Alizadeh 同じく予備召集ながらピルーズィのアリ・アリザデーも今季既に2ゴールを挙げている好調さを評価されての初召集だ。彼も途中出場ながらU-23代表として日本代表とのキリンチャレンジ杯を戦った一人だ。 Mehdi Vaezi また彼らと共に守備のてこ入れの為に再召集されたのがペイカンに所属する30歳のベテランGKメフディ・ヴァエジである。GKとワインは古いほうがいいと言われるが、彼の実力は十分にミルザプールのサブを務めるだけのものがあると国内では評価されている。 Rasoul Mirtoroghi そして今回召集されてはいないが有能な若いDFを5人紹介しよう。一人目のラソール・ミルトローギも近い将来イラン代表の守備を支える選手だ。U-17代表、U-21代表、そして現在はU-23代表に名を連ね降格したぺガフの主力として活躍するソリッドなディフェンダーで、端正なマスクでファンも多い。若干21歳で完成された190センチ近いボディを持つスター候補生だ。彼もキリンチャレンジで出場こそ無かったがマィエリ・コハン監督の召集を受けて来日している。彼の正面からの画像はこちら。 Meisam Soleymani さらにはフーラド・クージスタンのメイサム・ソレイマニもことあるごとにファンの口から、ディフェンスのてこ入れのキーマンとして名があがる選手だ。若干アルゼンチンのサヴィオラ似のルックスからは想像できないハードな守備を身上とする元U-23代表のDFだ。 Mohsen Bengar さらにイランのターミネーターことセパハンのモフセン・ベンガルもすでにベラルーシ戦でAマッチ経験がある、191センチ84キロと岩のような肉体を持つソリッドなDFだ。アジアチャンピオンズリーグでもまさしくロックなディフェンスでセパハンの躍進に貢献している。(ベンガルとタギプールが組んだ最凶CBも見てみたいものだ) Hedayat Shahriari 他にも同じくセパハンのヘダヤット・シャフリアリのようにカービィと争わせるべき俊敏で精力的な右サイドバックや Pirouz Ghorbani エステグラルの屈強なCBピルーズィ・ゴルバニなど優秀な候補を挙げたら枚挙にいとまがない。彼らと後方から正確なフィードを得意とするハディ・シャクーリが加わったDF陣は韓国の攻撃をシャットアウトできるであろうか。また中盤に目を移すとたいした驚きはないが、メイサム・モニエイが予備リストに入ったことを意外ととるファンが多い。彼は十分に左サイドでスタメンを張るだけの実力があるからだ。 Mehrzad Madanchi また彼の代わりに本リストに入ったのはメヘルザド・マダンチ・ディザバディだ。彼もカービィの次に若い18歳でフル代表入りしたものの、アジア・オセアニア杯ニュージーランド戦以来の久し振りの召集となった。モニエイとマダンチにはイランの懸念の左サイドの問題解決の重責が肩にのしかかっている。 Masoud Soleimani Shojaei もちろんショジャイーも左サイドの貴重な人材として忘れてはならない一人である。さらにトップ下に入ったメフディ・ラジャブザデーは好調ゾベアハンで勝利を演出する最高の指揮者としての役割をTMでも演じることが求められる。(シャクーリ、モニエイ、ラジャブザデーについては過去ログで) Siavash Akbarpour そして何よりも期待したいのはここ最近、ゴラム・レザ・エナヤティやファーザド・マジディが召集されない事で代表選手を輩出していなかったエステグラルのエースに成長したシルヴァシュ・アクバルプールだ。彼はエナヤティとの凶悪な2トップを形成する褐色の20歳で、アジア大会決勝の日本戦で途中出場した時には若干17歳でカービィと同じように飛び級でU-23代表に招集された、いわばブランコの隠し玉だ。さらにさかのぼればホセイン・カービィがキャプテンを務めワールドユースに出場したU-17代表としてミルトローギらと共に活躍している。今季国内リーグで4試合3ゴールを叩き込んだ実力を、韓国戦で見せる事ができるだろうか。彼が結果を残せなければライバルのピルーズィの若きFWメヘルダド・オラーディーがフル代表に初招集される事になるに違いない。 彼ら若い選手達が海外組を脅かすようではないと、イラン代表の実力が底上げされることは無いだけに、親善試合であってもしのぎを削って欲しいところだ。彼らを実際に使うかはブランコ次第だが、ここまで新戦力の召集に踏み切った姿勢は評価に値するし、彼自身イラン代表に変化を求めている証拠だろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.10.03 15:07:36
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