|
テーマ:サッカーあれこれ(20135)
カテゴリ:イラン代表
トーマス・ドルによって4バックの右サイドで起用されたマハダヴィキアは、リーグ戦とカップ戦での1つの得点と1つのアシストを記録した後「右サイドバックは自分の理想のポジションだ」と語った。チームとの関係が改善し、ブンデスリーガでの出場時間が増えつつあったものの、中盤にオランダ人を加えたハンブルクの中盤でのポジション争いは激しく、ヤロリムと右のMFのポジションを取り合うことが多かった。そこで彼に与えられたのが右サイドバックのポジションであった。元々イランのユース代表時代に右のサイドバックを務めていたマハダヴィキアにとっては驚くようなコンバートでは無かったのだろう。彼が代表で長らく「2番」を背負っているのもその名残である。元々彼の特徴は正確なクロス、突破力、豊富な運動量であり、さらに献身的な守備にも定評があることを考えるとサイドバックとしての必要な能力の全てを備えていると言えるだろう。それはむしろイラン代表で右サイドバックを務めるホセイン・カービィよりも完成されたサイドバックであると言える。そこでファンのあいだで論議されているのがマハダヴィキアを代表でも右サイドバックにすべきか、という事だ。代表においてはそのほとんどの得点を演出している為、右サイドのMFで起用されるべきであるが、彼はサイドバックとしてもその能力が非凡である事を欧州の舞台で披露したのである。こういった論議が起こる発端となった理由は、代表の弱点である左サイドにカービィを起用できないかということだ。左サイドにスピーディなサイドバックが欠けている現状で、そこに起用されたノスラティが酷いバッシングを受けるなど、ことごとく問題になる左サイドでカービィが救世主になれるのでは無いかという事だ。イングランドのカルバーションやデンマークのダヤニィのような欧州生まれの2世の左サイドバックはいるが、ドイツのアンダー20代表で10番を背負うヘルタ・ベルリンのアシュカン・デジャガーすら招集しないブランコに彼らの招集を期待するのは困難で、現状の戦力で試せるこのコンバートは面白いオプションだと思う。勿論、単純なキアとカービィの入れ替えも試すべきだが、キアのアシストがサイドバックえ減るようではこのシステムは失策となるだろう。 そしてもう一人強烈な主張をしたのがゴラム・レザ・エナヤティだ。今季2部に落ちた(フェリドーン・ファズリのような素晴らしいFWも輩出した)アブモスレムからエステグラルにやってきた生粋の点取り屋は、伝統のテヘランダービーにてゴールデンコンビであるファーザド・マジディのアシストを受け決勝点を叩き込んだ。国内リーグで多くのゴールを挙げながらも代表では不可解なポジションで起用されるなど冷や飯を食わされ、最近では召集すらされていなかったストライカーにとってはゴールこそが最大の主張であろう。しかもこの大一番でストライカーとしての能力を証明したかたちだ。彼は誰の目から見てもLG杯に召集される権利を勝ち取ったと言えるだろう。彼がダエイの後継者をハシェミアンから奪うには代表試合でストライカーとしての主張を叩き込めるかにかかっている。そのチャンスをブランコは与えるべきだろう。 早速23人のLG杯メンバーが発表されました。エナヤティも代表復帰のようです。 Goalkeepers: Ebrahim Mirzapour - Foolad Khuzestan Mehdi Vaezi - Paykan Tehran Vahid Taleblou - Esteghlal Tehran Defenders: Rahman Rezaei - FC Messina, ITA Yahya Golmohammadi - Saba Battery Mohammad Nosrati - Pas Tehran Hamid Azizzadeh - Zob Ahan Esfahan Hossein Kaabi - Foolad Khuzestan Mehdi Amirabadi - Esteghlal Tehran Sattar Zare - Bargh Shiraz Midfielders: Javad Nekounam - Pas Tehran Ali Karimi - FC Bayern, GER Mehdi Mahdavikia - Hamburg SV, GER Moharram Navidkia - Vfl Bochum, GER Fereydoon Zandi - FC Kaiserslautern, GER Mohammad Alavi - Foolad Khuzestan Andranik Teymourian - Aboumoslem Mehdi Rajabzadeh - Zob Ahan Esfahan Mehrzad Madanchi - Persepolis Tehran Strikers: Ali Daei - Saba Battery Vahid Hashemian - Hannover 96, GER Reza Enayeti - Esteghlal Tehran Arash Borhani - Pas Tehran 他に目を引くのはハミド・アジザデというゾベアハン所属でU-23、フル代表の経験がある大型CBが復帰したのと、カービィと同年代のレフティー、メフルザド・マダンチ・アルダカニ、エステグラルの右サイドバック、メフディ・アミラバディ、同じチームのGKヴァヒド・タレブルーも久しぶりに呼ばれています。あまり変わり映えのしないメンバーですがテイモーリアン、ラジャブザデーあたりが定着できるか、そしてアジザデは左利きであるため4バックの真ん中が本職ですが左のフルバックでの起用も考えられます。そしてやはりエナヤティに期待でしょう。 テヘラン・ダービーを制したエステグラル・テヘランのイレブン。全員がフル代表招集経験があるという名門チームらしい面々だ。(前列左からキャプテンのフェクリ・ジョイバリ、アミラバディ、マジディ弟、アクバルプール、ジャッバリ。後列左からタレブルー、アミール・ホセイン・サデギ、ゴルバニ、ヴァへディ、ホセイン・かゼミ、エナヤティ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.11.07 09:58:36
コメント(0) | コメントを書く
[イラン代表] カテゴリの最新記事
|
|