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テーマ:サッカーあれこれ(20135)
カテゴリ:イラン代表
セパハンファンの見守る中、モハンマド・セェイエド・サレヒが帰ってきた。イランプレミアリーグ第14節、バルゲシーラズをホームに迎えたセパハンは、オウンゴールで先制するとサレヒが立て続けに2ゴールを叩き込む。ACLで爆発的な攻撃力を見せつけたエースは長らく怪我で戦列を離れACLの決勝の舞台に立つことは叶わなかった。それでも、背番号23が存在感を失うことは無かった。ACLからクラブワールドカップの舞台へ挑む上で、彼の復調はもっとも強力な「補強」になることだろう。その後アボルへイルのゴールで4-0と圧勝、ACLとの絡みで消化しきれなかったパス・ハメダン戦はスコアレスドローで終えたが首位のピルーズィより3試合少ない時点での勝ち点差6は十分に国内リーグ制覇も狙える勝ち点だ。 一方、序盤から期待はずれの出来でファンをがっかりさせてきたヘジャジ率いるエステグラルの前線を引っ張るのがUAEから復帰した貴公子ファーハド・マジディだ。彼の復帰が起爆剤となりようやく順位を6位まで押し上げてきた。とくにDFのペジマン・モンタゼリを退場で失ったラフ・アハン戦での2ゴールはSS(エステグラルの略称)ファンを狂気乱舞させた。思えばエステグラルは今シーズン、ピルーズィに劣らぬ大型補強を施したはずだった。キャプテンのマフムード・フェクリ・ジョイバリを放出したDFラインにはペジマン・モンタゼリを、中盤にはU-23で活躍したメフルダド・プーラーディ、オミド・レザ・ラヴァンハフに、メイサム・マニイーを、シアヴァシュ・アクバルプール、ゴラム・レザ・エナヤティの穴にはアラシュ・ボルハニ、モフセン・バヤティニヤをあてがったはずだった。しかし、精神的にも柱だったフェクリを失ったDFの崩壊と共に順位を下げてしまう。ここにエステグラル生え抜きのマジディが戻り、キャプテンを引き継いだモハンマド・ナヴァジやアリ・レザ・マンスーリアンといった重鎮の出来がチームを建て直したのは確かだろう。勝ち点12の差は逆転優勝を口にするにはおこがましい数字だが、名門の誇りを傷つけない為にも、熱狂的なファンをがっかりさせないためにもヘジャジの采配と選手達の奮起に大きな期待がかかっている。 ここからはリーグ戦から何枚か印象的な写真を紹介しよう。 アガイーとアジジとノスラティの元パストリオ。アジジをキャプテンとしてパスがリーグ戦を制した3人がピルーズィの選手とアブ・モスレムの監督というお互い違う立場で再会した。 もちろんエスティリとアジジの98年戦士の再会も見物だ。 またアブ・モスレムのキャプテン、メフディ・ハシェミナサブとエスティリもかつてピルーズィで共にプレーした仲だ。 パス・ハメダンの監督ベゴビッチと元U-23代表時代の教え子エフサン・ホルサンディ。 ゾブ・アハンのキャプテンであったセペル・ヘイダリは古巣のスタッフとの一枚。 そして最後はダエイとシェイス・レザイーの一枚。現役時代とは異なるダエイの柔和な表情が印象的だ。かつてピルーズィのキャプテンを務めたアリ・ダエイの意志はこの男にも受け継がれている。この二人に関しては過去ログ参照。 試合前の撮影にはさまざまなドラマが込められておりファンにとっても楽しみだ。試合前の彼らの表情にも注目してみるのも面白い。 追記でイラン代表でのプレーを拒否したと言われるアシュカン・デジャガーのバイエルン戦での一発。古巣を相手にしたマガトにとっても嬉しいゴールだっただろう。是非この決定力をチームメッリに欲しいが・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.25 12:43:39
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