good times gonna come...

2012/03/06(火)16:18

ヘイデュード

音楽(1190)

表紙があれだとyasさんのところで読んでいたけど、実物を手にするといっそう笑えるので困ったものです。 でも内容が最高すぎる。どんな美辞麗句もおよばない「すごい」の一言。 David Mead、昨年リリースの5thアルバム「Dudes」。 なんだかんだと私はこの人のアルバムを全部持っているのですが、4thでこりゃきたぞと思い、そして今作で完璧にやられました。降参ですよ。 冒頭の「I Can't Wait」の、やわらかに優しく広がる彼の声に、しばしくらくらとしました。それから、これはもう一撃必殺の「King of the Crosswords」。このメロディのおそろしく陽気でかつ屈託のなさに何度もリピートして聴き返してしまったくらいです。歌詞がまた悲哀を感じさせるので、そのギャップが余計いいのかも。1stの名曲「World of a King」を聴いたころを、なんとなく思い出しました。 そこから続けざまに繰り出される曲たちの、色鮮やかなこと。どれもが個々の色を持っていて、輝いている。あっという間に過ぎていく時間が、「Knee-Jerk Reaction」の元気な掛け声で一区切り。余韻に浸るというか、このアルバムからほかに変えようという気が起こらない。気づくとリピートボタン。無意識のうちにそうさせられてしまうところが、最高のポップスに宿る「ポップの魔法」なのかなと思いました。 ちなみにこのアルバムは私の母の大のお気に入りで、常に車に出張しています。 母はBrett Anderson以外の外国人の名前が覚えられないので、「ザキヤマさん」と呼んでいます(ほら、顔が…)。 数年前のFOW来日公演の際、前座として演奏した彼の姿を思い出します。 いい歌だなと思ったけれど、正直まさかここまで素晴らしいSSWになるとは思いませんでした。脱帽。

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