カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
きのうモイラは、何年かぶりに風邪をひき、寝込んでしまい、
ブログをスタートした当初は、「更新を1日も欠かすまい!」と思っていたのに、1日休んでしまいました。ちょっとくやしいです‥‥(涙) でも、熱もさがり、体調も少し良くなりましたので、きょうからまた新たにスタートしますね! その新たなスタート記念、第1弾作品は、封切られるや、大ヒットし、 新シリーズを入れたら計18本にもわたるシリーズ映画「網走番外地」('65年東映)です。 渡世の義理で人を斬り、懲役3年の刑をうたれたヤクザの橘真一(高倉健)は、 冷たい雪が降りしきり、零下30度という地獄のような極寒の網走刑務所に収監された。 雑居房では、牢名主の依田(安倍徹)が睨みをきかせていて、 橘は収監早々、この依田やそのとりまきの権田(南原宏治)と喧嘩となり、懲罰房送りとなる。 橘の生い立ちは悲惨で、彼の母親はかつて、幼い彼と妹を食べさせるために、 好きでもない飲んだくれの男と再婚。 橘も妹も母も、義理の父から冷たい仕打ちをうけ、青年となった橘は耐え切れずに家を飛び出し、都会に出て、気がついたらヤクザになっていた‥‥ 懲罰房を出た橘は、真面目に労役に服すようになるが、そんな時、郷里の妹から切羽詰った手紙が来る。「お母さんが病気で、明日をも知れない命。一日も早く戻ってきて‥‥!」 橘の保護司は深く同情し、彼の仮釈放の手続きを約束した。 ところがその矢先、森林伐採の労役でトラックに載せられた依田とそのとりまきは、 荷台から飛び降りて脱走。 権田と手錠でつながれていた橘も、彼と一緒にむりやり荷台から飛び下ろされ、脱獄囚とされてしまう! 権田とむりやり一緒に走らされる橘の目の前には、どこまでも白く続く大雪原が広がっていた‥‥ いわゆる「刑務所もの」の、はしりのような映画でしょうね。 ヤクザ者だが、肉親への愛は深く、曲がったことが大嫌いな橘を演じた高倉健さん、 素晴らしかったですね! 腹黒くて嘘つきの牢名主・依田を演じた安倍徹、そのとりまきの不適な面構えの権田を演じた南原宏治(この役者さんは、モイラが小さい頃、家に遊びにきたことがありますよ!)、 ただの神経痛もちのおじいさんだと思っていたのが、実はかつては羽振りをきかせていた大親分・鬼寅だった嵐寛寿郎、どこか憎めない小悪党の田中邦衛‥‥ 配役も申し分なかったです。 石井輝男監督の演出も、冴えわたっていましたね。雪の大平原の脱獄、トロッコによる追跡劇、列車による手錠切断のシーンは、映画史上に残る名場面と言えるでしょう。 また、網走という道東の厳寒地を、一躍全国的に有名にさせたのも、この映画の功績と言えるでしょうね。 モイラはまだ網走に行ったことがありませんが、網走に行く機会(観光客としてですよ!)があったら、刑務所記念館というものを見てみたいものです。 記念館には、「見るだけで、入っちゃならねえ!」という看板がかかっているそうです(笑) にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[独断と偏見に満ちた映画評] カテゴリの最新記事
|
|