カテゴリ:永遠に輝け!モイラ的銀幕のスターたち
モイラが宝田明という俳優の名前を知ったのは、小学3年か4年の頃、
東宝が東映まんがまつりの向こうを張って、過去のゴジラシリーズをメインに、 人気アニメの劇場版、コント55号主演の映画などをプラスした4,5本立て 東宝チャンピオンまつりの上映の時です。 「怪獣大戦争」の短縮版、「キングギドラ対ゴジラ」のオープニング、 宇宙服姿の宝田さんが、やけに日本語のうまい白人男性グレン(吹き替えというものがあるのを、子どものモイラは知らなかったのです)と宇宙船に乗っているシーンの時、 娘にねだられてイヤイヤ劇場におつきあいした亡き母が、驚いたようにポツリとつぶやいたのです。 「へえー、宝田明ってこういうのにも出てるのねえ‥‥」 その時モイラの脳に、「タカラダ アキラ」という名前が、しっかりインプットされました。 何しろ、あの端正な顔立ちと長身ですから! 中学生になり、特撮映画好きが本格的になったころ、 宝田さんが、ゴジラシリーズのメイン俳優であることを知りました。 そして、昭和29年公開のシリーズ第1作「ゴジラ」では、 わずか20歳にして、主役の座を勝ち取り(この作品の本当の主役は、ゴジラだという意見も多いですが)、 しかもこの作品が、映画出演2作めだというのだからすごい! (20歳でサルベージ会社の社長という設定は、今ならかなりムリがあるかもしれません。) いやしかし‥‥この作品の宝田さん、かっこいい! イケメン俳優は、なまじ容貌で勝負していただけに、年を重ねると俳優としての価値が低くなるケースも多く、 宝田さんも、一時期その傾向がまったくなかったわけではないのですが、 故伊丹十三監督作品では、ちょっとコミカルな初老の紳士を いい持ち味で演じておられましたね。 「あげまん」の「おい、そこの芸者!」のセリフもよかったけど、 「やるなあ~、宝田さん」と思ったのは、「ミンボーの女」で 暴力団の罠にかかって脅され、全裸にされるホテルのマネージャー役。 60歳を過ぎてスクリーンに全裸をさらす役を演じるとは、びっくり! でも素晴らしい。宝田さん、贅肉らしきものがほとんど見当たりませんでしたもの。 まさに体当たり演技ですね‥‥ 経営していた俳優養成学校の倒産、借金、離婚など、 過去にいろいろあった俳優さんですが、 70過ぎた今も美しい老青年と言えるでしょう。 宝田さんは子ども時代を中国で過ごしたので、中国語がお得意だそうですが、 ぜひ一度、聞いてみたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 12, 2024 08:59:37 AM
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