カテゴリ:素晴らしき銀幕のバイプレイヤーたち
この人は銀幕のスターとは違うけど、
韓流ブームなんてものが日本列島に押し寄せるずーっと前から、 モイラの心に棲みついたスターです。 シン・ソンウ‥‥ 昨年あたりから、日本では韓国の人気ドラマ「クク島の秘密」で、 やっとこさ名前が知られたようですが(知らない人は全然知らないでしょう)、 モイラは彼の名を、韓国に頻繁に行き来するようになった十数年前から知っています。 実はモイラは生まれて初めて渡韓した時(ツアーではなく個人旅行)、 韓国語はまるっきりわかりませんでした。 どこを見渡しても、目の検査のようなハングル文字の洪水。 聞こえてくるのは、唾を飛ばすような激しい口調の会話。 そんな釜山の町を歩き疲れて、地下街に入り、 CDショップの向かいのアイスクリーム店に入りかけた時、 もの哀しいけど、やけに心に響くロックバラードと、 とても通りの良い韓国語の歌声が、モイラの耳をキャッチしたのです。 よく耳を傾けると、その歌声はCDショップから聴こえてきました。 モイラは途端に疲れも喉の渇きも忘れ、CDショップに駆け込み、 若い女性店員に向かって下手な英語で、なんという歌手のなんという歌かと尋ねました。 それが当時の韓国ロック界のスーパースター(韓国ロック界のシリウス)シン・ソンウとの出会いで、 モイラの心をキャッチしたのは、「夕焼けに頼ったわけ」という、彼の二番目のアルバムのヒット曲でした。 その夜、CDショップで買ったアルバムを、釜山駅近くの安宿のベッドに寝転がりながら CDウオークマン(時代だね)で聞き入り、ますますシン・ソンウという歌手が気に入ってしまい、 翌日、同じお店に行って、今度はファーストアルバムを買いました。 そして帰国してすぐ、モイラの独学での韓国語習得がスタートしました。 歌詞の意味を知りたい‥‥ただそれだけで、ラジオのハングル語講座を聞き始めたのです。 ものすごい飽き性のモイラなのに、韓国語の勉強だけは不思議と何年も続き、 言葉を覚えれば覚えるほど、韓国のディープなサブカルチャーにハマりこみ、 ついには、短期間ながらソウルに語学留学までしてしまいました。 シン・ソンウはモイラに韓国サブカルチャーへの扉を開いてくれた 生涯忘れられない恩人ですね。 彼はロックシンガーとして数々のヒット曲を出す一方、 1999年からはミュージカル俳優としても活躍します。 「ハムレット」、「三銃士」、「ドラキュラ」などのミュージカルで 音域の非常に広い(ものすごい高音が出せる人です)伸びやかな歌声と 180センチあまりの長身と端整なマスクで、ファンを魅了しています。 そして近年では、活躍の場をテレビドラマにも置き、 演技派俳優として飛躍しようとしています。 また彼は、彫刻家としても有名で(ソウルの名門美大・中央大学彫塑科卒) 12月には京都で展示会を開く予定です。 話は違うけど、今度"冬ソナ"のアニメまでオンエアされるようですね。 ヨン様ブームいまだ覚めやらずってとこかな。 でもヨン様って、何がそんなに良いのかなあ‥‥? 彼よりイケメンで演技の上手な役者は、韓国芸能界にはたくさんいるし。 他のスターや名優の知名度が、まだ日本では低いんじゃないかと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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